Belialを纏いデパートの屋上へと来た博之は、そのまま中に突っ込んで行った。非常階段から人質がいるエリアに潜入する。
「ここか。……で、人質はど〜こだ?」
辺りを見渡し、人の姿を探すも見えない。
「……まさか。もう一個下の階?やっべ。」
博之は軽くジャンプすると、床をぶち抜き下の階へと移動する。
その5分前、下の階では
沢山の人質がいる中でも、水色の髪の少女らが目立つ。姉妹だろうか?そんな事よりおうどん食べたい?←アンタは黙っとれい!
(せめて、ISがあれば……。)
水色髪の姉の方だろうか。今日はメンテナンスの日らしく、普段持っているIS持っていないようだ。こんな状況下で、このフロアを占拠している者の一人が変にウズウズしている。
「ハァハァ。早く撃ちたいよ、RPG。」
あ、うん。明らかにヤバいのが一人いる。
「……もう限界、私撃ちまーす!とう!」
その手に持ったRPGの弾頭が、人質の方へと向かう。誰しも終わりを感じたが、水色髪の少女の一人が前に出る。
「お姉ちゃん、生きて。」
妹の方が前に出る。その勇敢な行動は、賞賛に値するだろう。しかし、無慈悲にも弾頭は迫り来る。もう間も無く妹は死ぬ。
だが、その時だった。
上フロアの床が抜け落ち、砂煙を立てる。妹に当たるはずだった弾道は直前で爆発する。
妹が目を開けると、そこには異形が居た。見たことのない姿に怯えながらも、好奇心に駆られていた。まるで、今まで夢のように見ていたヒーローが現れたのかと思ったからだ。だが、その顔はとても正義のヒーローには見えない。
『おい、大丈夫か?』
と、少々どすの利いた声で言われ恐怖する。
『あぁ、これじゃあ怖いか。』
すると、異形は後頭部らへんを触る。ヘルメットだったのか、顔部分が収納され、人間の顔が出て来る。
「早く行け。ここは俺がやる。」
「………(コクン。」
「良い子だ。」
再びフェイスを戻し、立ち去って行った。
「さてと、テスト開始しますか。」
砂煙を更に立てる出来事が起こった。上からものすごく縦長の箱が降って来きたのだ。Belialは中から棒状のものを取り、箱を ISへと蹴り飛ばす。箱は3体くらいのISを吹き飛ばした。そして、取り出した棒『ギガバトルナイザー 』で砂煙を晴らす。
「おぉ、ベリアルの記憶から使い方が大体わかるぞ。」
その直後、4体くらいのISから銃撃を受ける。
しかも、後ろにはまだ逃げきれてない人質がいる。
「チィッ!行け、ゼットン!」
ギガバトルナイザーの拡張領域から怪獣ガジェット06ゼットンシールダーを呼び出し、俺の後ろの人質に弾が当たらないようにする。俺はギガバトルナイザーを高速回転させ、弾を防いでいる。
「相手は近接武器一本だ。怯むな!撃てぇ!」
お?よく知りもしない物を見て断定するのが良くないか教えた方がいいかな?俺はギガバトルナイザーの銃口を奴らに向け、ベリアルショットを放つ。
「な……。貴様!一体何者だ!」
俺が何者か……か。そういや、俺ってなんなんだろうな。そんな風に考えていると、視界がブラックアウトした。