すみません。
束は、スキップしながら食堂へ向かう。
「オロ?ちーちゃん!それにかーちゃんに、たーちゃんじゃないか。」
まぁ、束は最初から2人がいることは知っていた。が、敢えて知らなかったフリをした。
「た、束!なんで、こんな所にいるんだ!」
「え?カー君のラーメンを食べに。」
「お前には日頃から言いたいことが…。」
「まあまあ、とりあえずラーメン待とう。きっと最高に美味しいラーメンが食べられるよ。」
「………わかった。」
ちょっと微妙な雰囲気になりながら、The☆屋台ラーメン屋風のコスに身を包んだ博之がやってきた。………
本物の屋台を引いて。
「ねぇ、博之君。これどうしたの?」
当然とも言える疑問を楯無はぶつける。
「ん?あぁ、2日前に作った。」
「これ、作ったって……一体いつ作ってたのよ。」
「あぁ、実際に作業したのは俺じゃなくてガジェット達だけどな。」
「いや、寧ろ驚くわよ。あの戦闘用ガジェットがこんな物器用に作るなんて……。」
「流石ヒロ、できる男。」
屋台の話で盛り上がりかけたので
「ささ、ご注文は?」
と、前にあるお品書きを勧める。
「束さんは、醤油ラーメン。麺増し、チャーシュー増しで。」
「なら、私はこってり味噌で麺増し増しの、ニンニク増し。それから、麺は固めの太めで。」
「ガッツリ次郎系だね、ちーちゃん。」
「たまには、な。」
「刀奈と簪は?」
「じゃあ、塩!麺固めで、野菜増し♪」
「ヒロ、オススメは?」
「そう言うと思って、海座特製醤油。これ、一応オススメ。」
「じゃあ、それを麺固め、メンマ増し増し。それから、ネギ……抜きで。」
「かしこか〇〇まりかしこー!」
「「「「古い(ね)(な)(わね)。」」」」
「ほっとけ……。」
数分後……
「はい、醤油のチャーシュー麺大盛り。味噌特盛のニンニク多めね。それから、野菜塩!最後に特製醤油ネギ抜きね。」
「「「「わぁ〜。」」」」
全員が湯気の出るラーメンを覗き見る。と、簪の眼鏡が曇っていたので…
「失礼。」
と、一言いってから外し、レンズを拭いてからケースにしまい、そっと置く。
「「「「いただきます。」」」
手を合わせ、割り箸を割る。その間に、自分の分もちゃっかり用意する。ちなみに自分の分は醤油の麺増し増し、チャーシュー増し、メンマ増し増しでネギ抜きの麺固め。
カウンターに座る面々がキラキラした顔で、箸を丼ぶりに向けている。束様、千冬センセー、刀奈は豪快に麺を啜る。啜る麺から汁が飛ぶが気にしない気にしない。一方で簪は、レンゲに麺を乗せて食べている。これもこれでありだ。
「美味しー、さっすがカー君。」
「…美味いな。正直言って一夏以上の腕だ。」
「美味しすぎて、ほっぺた落ちそう。」
「………泣けてくる。はぁ、尊い。」
各々思い思いの感想を述べ、麺に食らいつく。
「あいつも…ズズズッ!腕はたひかにゃんだが…ズルズル!おんにゃごこほがゴクン!わからなくてな。……特製醤油を麺固めで。」
「ちーちゃん、二杯目行ったね。じゃあ、束さんも二杯目、ちーちゃんと同じので。」
「ふぅ〜、私も!2人と同じので!」
「へい!かしこまりやした。」
「なぁ、束。更識姉妹や海座のIS。あれは、お前が現行のISを凌駕すると言っていた。何故だ?」
「……アレは、ISのコアを使っているだけでほぼほぼ別物だよ。そう感じなかった?」
「あぁ、確かに。どこから近いようで遠いような感じだった。」
「でしょ?多分リミッター解除したら、今の子たちじゃ30秒持たないよ。」
「「!?」」
「そんなにか。」
「そもそも、何であいつの機体にお墨付き……いや、まずなんで他人に興味のないお前がこいつらに興味を示したのかからか。」
「それはかくかくしかじかでして〜。」
俺のいきさつを語り尽くす束様をよそにラーメンを置いていく。そして、自分のを啜る。
「そんなことがあったのか。お前も苦労したんだな。ズルズルズズズッ!」
ラーメン食べながらする話じゃねぇな。