そんなこんなで用意したスープやら何やらが全て無くなり、今日はお開きになった。簪はもう寝て居るだろう。
「ねぇ、博之君。リミッター解除って何?」
「!?………あれは使わない方がいい。機体の真の力を発現し、完璧に制御できるようになるまで……な。」
「ふぅ〜ん。」
「それに、リミッター解除を使うには今はあるカードを使うしかない。真の姿を取り戻したなら全ての形態で使えるけど…。」
「その力って言うのは?」
「俺の、…ベリアルのカードだ。」
「私は使えない。なら簪ちゃんはベリアルカプセルを使えてるよね。」
「簪の機体は、俺の機体データを基に作った。けど、刀奈のは違う。新規設計の機体だ。闇の力に耐えられるかどうか……。」
「……私じゃ耐えられないって言いたいの?」
「違う!……でも、怖いんだよ。失うのが。」
「!! もう、博之君。私これでも学園最強なのよ。」
「前に話したよな?俺の世界の話。その機体の元になった戦士の話。」
「えぇ、確か……クレナイ・ガイさんが変身するのよね。」
「そのガイさんでも、最初は闇の力に飲まれた。そして、大切な人を傷つけようした。」
「俺は、刀奈に簪を傷つけて欲しくない。だから…。」
「わかった。でも、私は博之君も大事。」
「ごめん。……ほら、こっち来て。」
手招きすると、刀奈が寄ってくる。
「俺は死なないし消えない。何せ、こんなに可愛い彼女が2人も居てくれんだからな。」
「もう、博之君///。」
「さぁ、もうそろそろ寝よう。」
「うん。おやすみ。」
そう言って、深き安息へと身を落とした。
次の日
「お前が織斑一夏だな。」
「ん?あぁ、ボーデヴィッヒさんか。」
そう反応すると、一夏の頬に衝撃が走り、赤く痕が残る。
「な、何すんだよ!」
「貴様!一夏に何をしたぁ!」
オマケの篠ノ之も反応した。
「貴様さえいなければ!織斑教官はモンド・グロッソ二連覇という偉業を達成できたんだ!」
そう、織斑一夏は第2回モンド・グロッソで誘拐され、それを救出すべく決勝を放棄したのだ。
「それを言われると…何も…言い返せねぇ。」
「お前がそんなんだから、織斑教官はぁ!」
「そこまでにしておけよ、小娘。」
「お、織斑教官!」
「織斑先生だ。さて、言い争いはその辺にして、授業始めるぞ。っと、その前に海座!」
そこそこ厚みのある紙袋を投げ渡される。
「昨日の礼だ。そんなに入ってないから、あまり期待はするな。あと、……これからも偶に呼んでくれ。」
「あ、はい。」
ある意味織斑先生から目を付けられ、クラス全体はキョトンとするのだった。