IS〜悪しきウルトラの力を使いし者〜   作:proto

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第32話 愛と平手と礼と。

そんなこんなで用意したスープやら何やらが全て無くなり、今日はお開きになった。簪はもう寝て居るだろう。

「ねぇ、博之君。リミッター解除って何?」

「!?………あれは使わない方がいい。機体の真の力を発現し、完璧に制御できるようになるまで……な。」

「ふぅ〜ん。」

「それに、リミッター解除を使うには今はあるカードを使うしかない。真の姿を取り戻したなら全ての形態で使えるけど…。」

「その力って言うのは?」

「俺の、…ベリアルのカードだ。」

「私は使えない。なら簪ちゃんはベリアルカプセルを使えてるよね。」

「簪の機体は、俺の機体データを基に作った。けど、刀奈のは違う。新規設計の機体だ。闇の力に耐えられるかどうか……。」

「……私じゃ耐えられないって言いたいの?」

「違う!……でも、怖いんだよ。失うのが。」

「!! もう、博之君。私これでも学園最強なのよ。」

「前に話したよな?俺の世界の話。その機体の元になった戦士の話。」

「えぇ、確か……クレナイ・ガイさんが変身するのよね。」

「そのガイさんでも、最初は闇の力に飲まれた。そして、大切な人を傷つけようした。」

「俺は、刀奈に簪を傷つけて欲しくない。だから…。」

「わかった。でも、私は博之君も大事。」

「ごめん。……ほら、こっち来て。」

手招きすると、刀奈が寄ってくる。

「俺は死なないし消えない。何せ、こんなに可愛い彼女が2人も居てくれんだからな。」

「もう、博之君///。」

「さぁ、もうそろそろ寝よう。」

「うん。おやすみ。」

そう言って、深き安息へと身を落とした。

 

 

次の日

「お前が織斑一夏だな。」

「ん?あぁ、ボーデヴィッヒさんか。」

そう反応すると、一夏の頬に衝撃が走り、赤く痕が残る。

「な、何すんだよ!」

「貴様!一夏に何をしたぁ!」

オマケの篠ノ之も反応した。

「貴様さえいなければ!織斑教官はモンド・グロッソ二連覇という偉業を達成できたんだ!」

そう、織斑一夏は第2回モンド・グロッソで誘拐され、それを救出すべく決勝を放棄したのだ。

「それを言われると…何も…言い返せねぇ。」

「お前がそんなんだから、織斑教官はぁ!」

「そこまでにしておけよ、小娘。」

「お、織斑教官!」

「織斑先生だ。さて、言い争いはその辺にして、授業始めるぞ。っと、その前に海座!」

そこそこ厚みのある紙袋を投げ渡される。

「昨日の礼だ。そんなに入ってないから、あまり期待はするな。あと、……これからも偶に呼んでくれ。」

「あ、はい。」

ある意味織斑先生から目を付けられ、クラス全体はキョトンとするのだった。

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