IS〜悪しきウルトラの力を使いし者〜   作:proto

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第36話 危険性と暴走(バカ)と槍と。

楯無と簪は観客避難に勤しんでいた。おおよそ20分ほどで避難は終わった。

「ねぇ、お姉ちゃん。アレって……。」

「ヴァルキリー トレース システム。略してVTS。モンドグロッソ入賞者の動きを再現するシステム。」

「確か、操縦者の体に多大な負担がかかるから、使用禁止のシステムだよね?」

「そう。なのに、ドイツはコレを搭載していた。」

「これ、ヒロと束さんが動く気しかしない。」

「さぁ、避難も完了したし、私達も向かいましょ!」

「うん!ジード!」

『フュージョンライズ!ウルトラマンヒカリ!ウルトラマンコスモス!ウルトラマンジード !アクロスマッシャー!』

「キレのいいやつ頼むわ!」

『ウルトラマンジャック!ウルトラマンゼロ!フュージョンアップ!ウルトラマンオーブ ハリケーンスラッシュ!』

アリーナに向けて走りながら、変身する2人。到着してすぐに取った行動は……。

 

 

 

一方博之は、ボガール種4機をくっつけてSEを吸収しながら、暴れているボーデヴィッヒを抑えつつ、織斑の相手もする。

「退け!アイツは、千冬姉の剣を汚そうしてんだ!」

「ただ突っ込んでどうすんだよ!」

「零落白夜で、切り裂いて止める!」

「それが危ねぇんだよ!もし、中の人間斬りつけたらどうすんだよ!」

「うるさい!とにかく退け!俺が、俺がアイツを助けて、千冬姉も守らなきゃいけないんだよ!」

制止を振り切り、強引に突破していく織斑。

「チィ!あー、もう!」

4体が連動してSEを吸収しているため、もうすぐケリがつくはずだ。

『そうだ、一夏ぁ!行っけぇぇぇ!」

また放送室で篠ノ之が喚く。はぁ、束様の妹だからもう少し賢く動くかと思ったが、ダメだな。

「す、スマッシュムーンヒーリング!」

俺が放送室の篠ノ之に注目し、織斑が零落白夜発動中の雪片二型を振りかざしていたその時だった、優しい光が織斑とボーデヴィッヒを包む。それまで、闘争本能のままに動いていたボーデヴィッヒも、織斑も動きを止める。

「よし!オーブ!軽めのやつで行くぞ!」

「わかった!オーブスラッガーランス!」

オーブスラッガーショットが合体し、オーブスラッガーランスへと変化する。

「オーブランサーシュート!」

槍のレバーを一回引き、頭部を狙って、槍の先端から光線を放つ。

SEが完璧に削れ、ドロドロと再び溶けて行く。溶け切り、元の形に戻りこの事件は幕を下ろした。

 

ボーデヴィッヒを保健室へと運んだのは織斑。

事の真相を話したのは博之だった。

「なんらかの原因で、VTSが発動したようです。これは、束様に送って調べてもらったほうがよろしいかと。」

「できるか?」

「報酬で釣ればですが。」

「頼む。」

そう言った後で、博之の耳元へ近づき、

(食事だったら誘ってくれ)。」

と、言われた。

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