IS〜悪しきウルトラの力を使いし者〜   作:proto

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第38話 水着と悩みとお電話と。

「やっと、やっと見つけたぜ。ここに、この宇宙にある地球に……ベリアルが居る!」

ゼロ、ウルティメイトブレスのエネルギーを三回使い果たしながらも、ベリアルのいる平行宇宙に到達。

 

 

ちょうどその頃

一夏はセシリア、シャルロットとショッピングモールに来ていた。IS学園はもうすぐ臨海学校の時期。それに合わせて水着を買いに来ていた。

「なぁ、セシリア。どうして俺と来たかったんだ?」

「えっと、まぁ、その……。」

「あ、着いたよ!」

気を利かせシャルロットがすかさずカバーを入れる。

「お、本当だな。じゃあ、シャル、セシリアどっちからにする?」

「どうぞどうぞ。」「どうぞどうぞですわ。」

と、某ダチョウなクラブのようなやりとりを始めた。

「じゃあ、僕から先に選ばせてもらうね。」

結果、シャルはオレンジのビキニ。セシリアは青のパレオだったか?を選んでもらっていた。

 

その隅で、楯無と簪を連れている博之の姿。いや、その逆のようだ。

「ったく、別に泳がなくたっていいだろ。」

どうやら、臨海学校で泳ぎたくないらしい。

「ヒロの、水着が見たい。」「博之君は、面倒くさがる思ったんで、仕事用意しました。」

バン!と、一冊の冊子を取り出す。それは、去年の会誌だった。

「特集ページの記事に使うんで、よろしく。」

「お姉ちゃん、他の人にも見られるけど……いいの?」

「……良くないわね。……はぁ、どうしよ。」

「肌焼きたくないし…。」

『それ、俺の力でなんとかなるんだが。」

「「「え?」」」

突如後ろから聞こえた声に反応し、全員振り返る。

「今、ベリアルの声がしたような。」

『念話だ。俺だって元ウルトラ戦士だぞ。その位できるわ。』

「で、お前の力でっていうのは?」

『俺は元々太陽エネルギーを使って戦ってたんだ。俺が吸収すればいい。ストルム器官もあるしな。』

「うーん。いや、やめとくよ。ありがとな。」

『そうか。』

(ずいぶん大人しいな。)

「そうだ!釣りだ!釣り人キリ〇みたいな格好で、釣りしよう。」

「じゃ、じゃあ私もそうする。」

と、釣りに賛同しだす簪。

「……博之君。今度、私も連れて行くこと。」

「はいはい、わかったよ。ワガママな刀奈ちゃん。」

あ、カァーって赤くなってる。

「さて、買い物済ませて帰りますか。」

「「おー!」」

そこから、釣り用品を揃えて学園に戻った。

 

 

(一応準備したけど…。今の箒ちゃんに必要……かな?)

束は自分のラボで、自らが妹のために開発した機体『紅椿』と向かい合い悩んでいた。

(アメリカとイスラエルが共同開発してる軍用機銀の福音(シルバリオ・ゴスペル)だって、かー君たちにかかればすぐに撃破される。だったら、もう……渡さない方がいいのかな?)

束は悩んでいた。この機体を渡すに相応しいか。ISは戦争の道具じゃない。宇宙への翼なんだ。でも、冷静さを持てなければ、どんなに優秀な物もただの殺戮機械と化してしまう。現状、篠ノ之箒がこれをどう使うかは目に見えている。

(きっと、いっくんと共闘してかー君を叩き潰そうとするに違いない。そして、返り討ちにされ…。)

そんな束の元に一本の電話があった。

「もすもすひねもす〜⤵︎はぁ〜い⤵︎みんなのアイドル 篠ノ之束でぇす⤵︎」

「姉さんに頼みがある。私にISを……専用機をくれ。」

「なんで?」

「私には力が欲しい。一夏を守るための力が。」

「それは、いっくんに賛同しない者たちを叩き潰すためでしょ?」

「うっ!だが!助ける事には変わりない!」

「……わかった。」

ここで、電話が切れた。

 

 

(よし!姉さんが専用機を作ってくれる!それがあれば、海座など敵ではない!一体どんな小細工をして買ったかは知らんが、私がこの手で叩き潰す!)

その日、学園の寮には不気味な高笑いが響いていたが、少ししたらドゴッ!という音の後、聞こえなくなったとさ。

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