IS〜悪しきウルトラの力を使いし者〜   作:proto

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第39話 願いと中華とバイクと。

そんなわけで、臨海学校前日。束は博之のラボに来ていた。

「この機体の解析ね、わかったよかー君♪束さんにまっかせなさーい!」

明るく振舞っている様に見えている。だが、博之は敢えて、聞くことはなかった。

「さて、束さんのオーダー通りの品ご用意してありますから、たくさん食べてってくださいね。」

「うん♪そうさせてもらう♪。」

軽快な足取りは変わらなかったが、それでも何にか様子がおかしい。

「今日のオーダーは、そう!中華!」

束さんのオーダーは中華料理。内装を某サイなパスのようにホロで変えている。テーブルに並ぶ料理はホロじゃないよ?

「お、来たか。」

「ちーちゃん、どうしたの?」

「ご飯食べに来た。」

「……ご飯はみんなで食べた方が美味しいもんね♪さぁ!食べるぞぉ〜。」

「海座、いただくぞ。」

テーブルの上にはあんかけ焼きそばや餃子、回鍋肉、北京ダックや小籠包などが大皿に盛られている。

「このあんかけ焼きそばズルズル ゴクン!…麺とあんかけがうまく絡まさってて美味いなガツガツガツ!ゴクン!」

「この中華スープと焼きそばと合う♪この味は革命だよ、カー君!」

2人のペースは速く、あんかけ焼きそばが開始3分で食べ終えられた。

「この炒飯もカッカッゴックン!エビが美味い!こんな美味いエビ炒飯は初めてだ。エビにもしっかり味が付いてるし、何よりご飯が理想的なまでにパラパラだグォーカッカッゴックン!」

そう言いながら炒飯を口に掻きこんでいく。

 

あっという間に食べ切られた。大量に大皿に盛り付けていた中華料理がものの1時間で完食。この2人の胃袋を甘く見ていた。

「ふぅ〜、かなり食べたな。」

「美味しかった〜、この味は……星5だね。」

「ありがとうございます。お粗末様でした。」

「さて、私は明日の支度を終わらせないとな。じゃあ束。また次の晩餐で。」

これ次あるんだ。

「うん、また明後日。」

ここでサラッと言ってはいるが、千冬せんせーには、聞こえてなかったみたいだ。

「明後日って事は、来られるんですか?」

「うん。ちょっとね。」

「わかりました。では、束様。お気をつけて。」

「うん、楽しんで来てね。」

そう言って発着場へと向かうのだった。

 

次の日の朝。バスに乗り込もうとした時の話だった。

「海座、すまない。バスの座席が手違いで埋まってしまってな。」

「あ、わかりました。テストに丁度良いタイミングなんで、大丈夫です。」

「……テスト?」

ラボのケージから、バイク《DN-01 type:Belial》が出てくる。

「こいつの性能テストしないと。」

「そ、そうか。で、免許は?」

「一昨日取れました。」

「許可する。じゃあ、すまないがそいつで来てくれ。」

「先に着いちゃうかもしれないですよ。」

「……。」

と、まぁこんな感じで簪を後ろに乗せ、バイクを走らせるのだった。

 

ラウラが簪の隣に乗れずに、拗ねていたのはバス搭乗生徒しか知らない。

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