釣りは順調だった。餌をたらせば食いつきはいいし、結構上質なネタが取れる。サケやらマグロやら、ここはオールブルーかってくらい釣れた。
釣り上げた魚をクーラーボックスへと詰め、持ち帰る。
その場で一匹捌いて食べたが、上品な脂に、舌がとろけそうだった。
釣りを終えたのは、夕方直前ぐらいだろうか。急いで旅館へ戻る。そして、食事を済ませる。そして、織斑センセーに渡す。
「海座、これで何か……つまみ作れないか?」
「……許可するんだ。わかりました、作ってきまーす。」
厨房を借りる旨を女将さんに伝え、サクッと調理に移行する。
「まぁ、この魚達だったら…無理に調理して味損ねるよりは刺身で食った方が美味いか。」
と、刺身提供で魚を捌き始めた。
軽く5分ほどで、盛り付け等を終わらせた。すぐに、織斑センセーの部屋へ向かう。
「すんませーん。海座なんですけど?」
「おー、空いてるから入れー。」
「しっつれいしまーす。」
ドアを開けて入ると、7人。織斑センセーを目の前に、篠ノ之箒、凰鈴音、セシリア・オルコット、シャルロット・デュノア、更識簪…と、簪にくっつこうとしているラウラ・ボーデヴィッヒ。
「おいコラ、簪から離れろ。」
私用することは無いが、マジでBelialを使おうかと悩んだ。
「なんだ、嫉妬か?w」
と、挑発される。が、ここの対応は彼らしく…
「お待たせしました。刺身の盛り合わせです。」
「お、こりゃ随分力の入った盛り付けだな。」
「そうですかね?とれたて新鮮な魚なのでそのままの状態でと思って。」
「うむ、いただきます。」
「他の皆さんもどーぞ。」
篠ノ之から順番に箸を4本渡していく。
「おい!私の分が無いぞ?」
「ヒロ、私のも無い。」
「あ、簪のは大丈夫。ボーデヴィッヒのは最初から無い。」
そう言うと、刺身を箸で簪の口元へと運ぶ。
「はい、あーん。」
「あ、あーん///」
少々照れながらも、しっかりと食べていく。
「どう?美味しい?」
「…大変美味しゅうございます。」
何故か口調がおかしくなっているが問題ない。
これで、刺身も食えない。簪にあーんする姿を目の前で見せつけると言う屈辱をボーデヴィッヒに与えられた。
空気を読んで退出しようとした時だった。
「おい、海座何してる。お前も座れ。」
「え?あっはい。」
と、胡座で座った、その上にチョコンと簪を座らせる。
「お前たち、一夏のこと…どう思ってる?」
篠ノ之「好きです!」
凰「好きです、何があっても。」
オルコット「1人の男性として。愛してると言っても過言ではないですわ!」
デュノア「まぁ、ちょっと惹かれてます。」
と、想いを寄せる者達の言い分だな。
「で。お前達は?」
俺「自己中、シスコン、朴念仁。」
簪「ヒロがいるのでなんとも。」
ラウラ「簪が好きなので、なんとも。」
と、まぁどうでもいい組はこんな感じになった。
「海座のは暴言に聞こえなくもないが、あながち間違ってないからなぁ。」
と、肯定する織斑センセーでした。
「まぁ、お前ら小娘じゃ一夏の相手はできんよ。」
と、まぁ強気な発言しながら酒を飲んでいた織斑センセーが酔い潰れて、なんかお開きっぽくなった。