IS〜悪しきウルトラの力を使いし者〜   作:proto

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第42話 人参と本人と空気と。

酔い潰れ解散から一夜明け、海浜でのIS武装などのテストの日。専用機持ちと一般生徒に分かれて行うそれに、何故か篠ノ之箒が居た。いや、ここにいるメンツはいつもの専用機持ちなんだけどな?

「織斑センセー、何故篠ノ之さんがこちらに?」

オルコットがそう訊くが、まぁその通りなんだよ。

「……こいつには専用機が与えられるそうだ。国からではなく個人からな。」

「……わかりましたわ。」

全てを察したのだ、としか言いようがない。

少しすると上から人参ロケットが降ってくる。

「Belial」

Belialを纏い、ロケットを受け止め、ゆっくりと地面に下ろす。

「ハロー!ちーちゃん!えっと……2日ぶり?」

「だな。全く、次の晩餐と言ったじゃないか。」

「えー、束さんちゃんと訂正したんだけどな。」

「で、篠ノ之の専用機を持って来たのか?」

「えっ、うん。まぁ、ね。」

束さんが濁すなんて珍しい。

「でも、その前に…箒ちゃん、専用機をあげたら何をするの?」

「一夏を守るために、そいつらを叩き潰します。」

と、俺らを指差した。

「……そっか。じゃあ、ダメだね。」

「え?何故ですか!こいつらを潰せば、一夏への害は無くなります!」

「それは、守るってことじゃない。ただの傲慢、暴力的思考なんだよ。そんな考えの奴らが一杯いるんだ。だから、ISは兵器に成り代わってしまった。」

「……どうしても、渡してくれないんですか?」

「うん、今の箒ちゃんじゃ、まともに扱えないもん。」

「なら、逝っていーよ!」

と、変なテンションで木と……違う!真剣!束さんなら避けることは簡単だ。でも、俺は守ろうと駆ける準備をするが、その時だった。

 

ハーモニカのメロディが聞こえ、その場の全員の動きが止まる。

「あんたら、穏やかじゃないな?」

「あ、あなたは……。」

「ちょっと、待ってくださいよ。ガイさん!」

その場に現れた人物…人物達に俺は驚愕する。いや、ベリアルが居たのだ。別の宇宙に居てこちらに来ている可能性も捨てきれない。

「ウルトラマンオーブ!クレナイ・ガイ!にウルトラマンジード!朝倉 リク!何故こんなところに。」

「俺は銀河の風来坊…ん?今俺のこと呼んだ?」

「僕の名前も知ってるみたいです。」

「Belial、自立稼働モードへ。」

『あ、動ける。』

ベリアルが素っ頓狂な声を上げる。

「ベリアル!」

「いや、ちょっと待て。これ本当にベリアルさんか?」

『ふ、久しいな息子よ。』

「あ、はい。父です。」

『今じゃ、この体のコアに封印されてこのざまよ。』

「封印って。」

「で。お二人はなんでこんなところに?」

「ギャラクトロンを追ってな。」

「ギルバリスが、色んなところに配置したって言ってたので。」

「うへぇ、面倒なのばら撒きやがった。」

そして、更なる悲報が彼らに伝えられる。

Orbが専用機持ちの所まで飛んで来た。IS学園から。

「織斑先生。アメリカ・イスラエル軍からの要請で、暴走した機体を止めてほしいとの連絡です。」

「で、お前はなんで来た?」

「伝令と応援って事で。」

「おい、リク。俺がいるぞ?」

「凄い!よく出来てますね!」

「ご本人達に褒められると、ちょっと照れますね。」

「これ作ったの、お前か?」

「あ、はい。オーブモチーフで作らせていただきました。まぁ、黒き王の力と真のオーブの力はまだ封印中ですけどね。」

「とにかく、旅館に戻れ。あんたらは、部外者だか……海座、こいつらは信用できるのか?」

「自分が保証します。」

「わかった。2人とも付いて来い。」

ガイとリクは互いに顔を見合わせて、千冬について行った。

 

 

 

「え?ちょ、私の専用機は?」

と、場に乗り切れてない篠ノ之が居た。

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