酔い潰れ解散から一夜明け、海浜でのIS武装などのテストの日。専用機持ちと一般生徒に分かれて行うそれに、何故か篠ノ之箒が居た。いや、ここにいるメンツはいつもの専用機持ちなんだけどな?
「織斑センセー、何故篠ノ之さんがこちらに?」
オルコットがそう訊くが、まぁその通りなんだよ。
「……こいつには専用機が与えられるそうだ。国からではなく個人からな。」
「……わかりましたわ。」
全てを察したのだ、としか言いようがない。
少しすると上から人参ロケットが降ってくる。
「Belial」
Belialを纏い、ロケットを受け止め、ゆっくりと地面に下ろす。
「ハロー!ちーちゃん!えっと……2日ぶり?」
「だな。全く、次の晩餐と言ったじゃないか。」
「えー、束さんちゃんと訂正したんだけどな。」
「で、篠ノ之の専用機を持って来たのか?」
「えっ、うん。まぁ、ね。」
束さんが濁すなんて珍しい。
「でも、その前に…箒ちゃん、専用機をあげたら何をするの?」
「一夏を守るために、そいつらを叩き潰します。」
と、俺らを指差した。
「……そっか。じゃあ、ダメだね。」
「え?何故ですか!こいつらを潰せば、一夏への害は無くなります!」
「それは、守るってことじゃない。ただの傲慢、暴力的思考なんだよ。そんな考えの奴らが一杯いるんだ。だから、ISは兵器に成り代わってしまった。」
「……どうしても、渡してくれないんですか?」
「うん、今の箒ちゃんじゃ、まともに扱えないもん。」
「なら、逝っていーよ!」
と、変なテンションで木と……違う!真剣!束さんなら避けることは簡単だ。でも、俺は守ろうと駆ける準備をするが、その時だった。
ハーモニカのメロディが聞こえ、その場の全員の動きが止まる。
「あんたら、穏やかじゃないな?」
「あ、あなたは……。」
「ちょっと、待ってくださいよ。ガイさん!」
その場に現れた人物…人物達に俺は驚愕する。いや、ベリアルが居たのだ。別の宇宙に居てこちらに来ている可能性も捨てきれない。
「ウルトラマンオーブ!クレナイ・ガイ!にウルトラマンジード!朝倉 リク!何故こんなところに。」
「俺は銀河の風来坊…ん?今俺のこと呼んだ?」
「僕の名前も知ってるみたいです。」
「Belial、自立稼働モードへ。」
『あ、動ける。』
ベリアルが素っ頓狂な声を上げる。
「ベリアル!」
「いや、ちょっと待て。これ本当にベリアルさんか?」
『ふ、久しいな息子よ。』
「あ、はい。父です。」
『今じゃ、この体のコアに封印されてこのざまよ。』
「封印って。」
「で。お二人はなんでこんなところに?」
「ギャラクトロンを追ってな。」
「ギルバリスが、色んなところに配置したって言ってたので。」
「うへぇ、面倒なのばら撒きやがった。」
そして、更なる悲報が彼らに伝えられる。
Orbが専用機持ちの所まで飛んで来た。IS学園から。
「織斑先生。アメリカ・イスラエル軍からの要請で、暴走した機体を止めてほしいとの連絡です。」
「で、お前はなんで来た?」
「伝令と応援って事で。」
「おい、リク。俺がいるぞ?」
「凄い!よく出来てますね!」
「ご本人達に褒められると、ちょっと照れますね。」
「これ作ったの、お前か?」
「あ、はい。オーブモチーフで作らせていただきました。まぁ、黒き王の力と真のオーブの力はまだ封印中ですけどね。」
「とにかく、旅館に戻れ。あんたらは、部外者だか……海座、こいつらは信用できるのか?」
「自分が保証します。」
「わかった。2人とも付いて来い。」
ガイとリクは互いに顔を見合わせて、千冬について行った。
「え?ちょ、私の専用機は?」
と、場に乗り切れてない篠ノ之が居た。