IS〜悪しきウルトラの力を使いし者〜   作:proto

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第46話 抑えと後悔と愛と。

黒き王ウルトラマンベリアルと、光の国の宇宙警備隊隊長ゾフィーの力でフュージョンアップしたOrb サンダーブレスターに赤黒いスパークが走る。

「うくぅ、……くはぁ!はぁ…はぁ…!」

サンダーブレスターと化したOrbの姿を見た博之は冷静さと焦りを同時に感じ、焦りを抑え、冷静さを保ち考えた。

「?まさか…、チィ!勝手に使うとは…だが、知らないはず…ジャグラーだな。ったく、仕方ない。ゼロ、オーブ、ジード!一旦下がる。あと頼んだ!」

「任せとけ!」「「わかった!」」

「ジャグラー、説教は後だ。戻ってこい!」

『わかった。すぐ戻る!』

Belialを装着すべく、戻ってくるように伝える。

 

その間にも、楯無は闇の力を抑えきれずにいた。博之と関わってきたベリアルの性格は徐々に丸くなっていたが、楯無の持つベリアルのカードはオーブ基準の物。荒々しい性格がモロ反映されている。もがき苦しみながら、なんとか闇に飲まれぬように耐えていたが、突如手足がダラリと脱力する。

「お、お姉ちゃん?」

マグニフィセントとしての戦い方をジードから学んだとおりに、動かないOrbを守り戦っていた。が、異変に気が付いた為戦闘行動を中断し近づこうとする。しかし、Orbが高速で移動を開始。簪の方へ突進を始めたので、避ける。そして、その背後にいたギャラクトロンに摑みかかる。そして、その強力無比な力でギャラクトロンの腕や足、頭部を引きちぎっては、投げ捨てる。

完璧に意識を闇に支配され、我を忘れ暴れる。おそらくギャラクトロンを全て殲滅したら、実の妹である簪にも手を出すだろう。

現在、ギャラクトロンのヘイトは全てOrbへと集まっている。Geedへは極少数のギャラクトロンしか攻撃していない。最も、そのギャラクトロンもマグニフィセントが、緑色のエネルギーを拳に纏わせて放つ『メガボンバーパンチ』や拳を合わせエネルギーをスパークさせ、いつもの構えで放つ光線『ビッグバスタウェイ』で次々と破壊されていく。

 

次々と破壊されるギャラクトロンは、一向に減る気がしない。だが、着実に数は減っている。矛盾しているようだが、一機が排出される間に二機倒している。数は減っているだろ?

 

その間にも、なんとかベリアルを纏い直し、暴れているた…刀奈に近づく。そして、最も近づいたことで、OrbのターゲットがBelialへと切り替わる。接近するBelialの腕を掴もうとした時だった。中の博之が射出され、Orbを抱きしめる。

「刀奈、闇に囚われないでくれ。俺が最初から説明すべきだった。戻ってくれ、俺の……大切な人だから。……大好きだよ、刀奈。」

 

愛……それは、時に人を暴走させる。

愛……それは、時に人に勇気を与える。

愛……それは、時に人に力を与える。

 

博之は、闇から助け出す方法として愛の力を選んだ。人は、愛に飢えている。もちろん全ての人がそうでないことも、博之は知っている。だが、闇を抱きしめるのには愛だという固定概念もあった。それは、本家オーブから学んだことだったからだ。

 

博之に、深く広大な海のような愛で包まれた刀奈は闇の中から解き放たれ、ベリアルの力を完璧に制御する事が出来るようになった。

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