臨海学校3日目。この日は帰校するだけだったのだが……。
「あんた達2人に、俺たちの力を貸そうと思ってる。」
砂浜に居るのは、ガイ、リク、楯無、簪の4名。博之はバイクの状態を確かめていた。
「特に、えっと……。」
「あ、楯無です。更識楯無。」
「そうか。楯無の方は、擬似的なものとはいえ、闇の力を制御することができた。おそらく、俺たちの力を使っても、力に溺れることはないだろう。」
「それに、この宇宙の地球にも怪獣や超獣が襲ってくることもある。今回みたいにね。」
「今は、織斑の傷が癒えるまでゼロさんが居てくれるが…そう長いはしないだろう。」
「でも、私はまだ…IS版ですらオリジンとして覚醒出来てないのに。」
「俺もだ。」
「え?」
「俺も、かつては力を抑えきれず、俺自身を見失っていた。だが、とある人と関わり元の姿を取り戻せた。自分を信じる事が、一番の力なんだ。」
「……自分を信じて、見失わない。頑張ってみます!」
「あぁ、絶対に目覚めることができる!」
クレナイ・ガイは、更識楯無に自らの力を分け与えた。
「君は……更識さんの妹さん?」
「さ、更識簪、です。」
「更識さん、多分彼は……これから途轍もなく大きな壁にぶち当たると思う。その時、彼を支えられるのは、君たち姉妹だけだと思う。」
「はい。私達は、彼に何が起きようと、彼を信じます。」
「うん。ジーッとしててもドーにもならない!これが、僕の心情でさ。どうしても、その時に力が無ければどうにもならない時がある。僕も……この力が無ければ、ただの一般人だった。でも、力を手にして、ジーッとせずに行動したんだ。最初こそ、理解されなかったけどね。」
「それでも、人の為に戦い続けた?」
「そう!僕らはみんなでウルトラマンなんだ。守りたい人たちのために戦うんだ。」
「私は、私の大切な人のために戦う。」
「それが、結果的にみんなを守ることにつながる。君なら、僕の力を使っても大丈夫そうだ。」
こうして、簪もウルトラの力を手にした。最愛の人を守る為に。
織斑一夏に変化が起きたのは今朝のことだった。普段かけないようなメガネをかけていた。
「一夏さん、メガネにされたのですか?その…似合ってましてよ。」
「一夏、その…メガネ、に、似合ってるぞ。」
「へぇ〜、メガネかけたんだ。結構似合ってるじゃない。」
「い、一夏。メガネなんてかけるんだ。意外だなぁ。でも、いいと思うよ。」
織斑一夏がメガネをかけた理由は1つ。
『はぁ、お前が早く体を治してくれれば、俺もさっさと戻れるんだがな。』
「連れないこと言うなよ。」
ウルトラマンゼロが織斑と融合し、体を治している。その影響か、メガネをかけてないとゼロが表に出るからだった。
「よし、全員揃ったな。それじゃ、学園に戻る!」
こうして、新たな力を手にし学園へと戻っていくのだった。
そして、博之のバイクに一時的にサイドカーがついたのは、言うまでもないだろう。