学園に戻った次の日の放課後、校内放送がかかる。
『1年1組、織斑一夏は職員室まで来なさい。』
頭を傾げながら、織斑は職員室へと向かう。職員室の扉をノックし、中に入る。
「失礼します、織斑一夏です。」
「来たな、入れ。」
「はい。」
中に進んでいくと、千冬姉と海座が居た。
「えっと、なんで海座が?」
「臨海学校でのお前の暴挙を見た。3人の連携を乱した挙句、海座に手を出すとは。」
「いや、ちょっと待ってよ。千冬姉!」
言い訳しようとした織斑に出席簿アタックが炸裂する。
「織斑先生だ。どうせ、自分なら助けられると思ったんだろ?だったら、甘い。」
「……。」
「そもそも、こいつは熟練の戦士だ。お前とは格が違う。」
『素直に受け止めた方が、今後の身のためだぞ?』
ゼロは、あえて千冬や博之に聞こえるように宮〇ボイスを繰り出す。
「ん?何か言ったか?」
「おそらく、ウルトラマンゼロでしょう。あの場にいた、頭部にツインブレード的なのがあるウルトラマンです。」
「あぁ、そういえば瀕死の弟と融合して、助けてくれたんだったな。その節はすまなかった。」
『いや、気にすんな。あそこで、見殺しにしてたらって考えただけだ。』
「で、ゼロはなんでこんな所に?」
「あぁ、ベリアルの気配を追ってな。だが、ベリアルの力はコントロール出来てるみたいだな。これなら、すぐに帰れそうだ。」
「お、おい!ちょっと待てよ!」
と、懐からゼロアイNEOを取り出す。
「これは俺の力だろ?だったら、行く必要ないじゃないか!」
『勘違いすんな。この力はお前のためにあるんじゃない。大いなる脅威から人々を守るためのもんだ。お前の保身自慢に使っていいもんじゃねぇ。守りたいものがないお前なんかが、俺の力を使おうなんざ…。』
「2万年早いぜ!」
『そうそう。って、俺のセリフ!』
「はは。で、本題だ。今回の件、どう落とし前をつける?」
「いやいや、邪魔したのは海座、お前だ!」
「だ、そうですよ?織斑先生。」
「……海座、こいつを叩き潰してくれ。」
「え?ち、千冬姉?」
「…織斑先生だ!」
2度目の出席簿アタックを食らう。学習しねぇなこいつ。
「いいですよ。ちょうど試してみたいガジェットもあったんで。」
「俺が勝ったら?」
「そんときはそん時だ。」
「万が一、俺が負けたら?」
なんと、織斑は勝つ気マンマンのようだ。
「それ相応の罰を受けてもらう。」
「わかった。日時は?」
「追って連絡する。」
こうして、博之vs一夏。夢の男子ドリームマッチという感じのことがクラスに伝わった。