そちらをご覧ください。お願いします!
班分けが決まったところで、必要なものをピックアップせねばなるまい。まずは、メイド服と一夏用の燕尾服だな。表舞台の方には必要だ。で、裏方の俺らには…コック服か?それと……割烹着?食堂のおばちゃんかよ。……でも、割烹着姿の簪を見てみたい気はした。
「さて、第1回目の会議な訳ですが。必要な食材やらをまとめて行こうと思います。それから、前後半の分け方についても意見が聞けたらと思ってます。では、まずは食材や調味料などについてですが……コーヒー豆はこちらで準備しておきます。それから…オムライムに使う米や卵なんかは?」
「はい、私の実家米農家だから送ってもらえると思うよー!」
「私は、卵を用意します。大量に作ってますから。」
「では、お願いします。それから、何かメニューに加えたい料理やドリンクはありますか?」
結構丁寧な口調で進める博之。周りの空気を崩さないように最低限のセリフ周りは可能なのだ。
「パフェなんかどうでしょうか?」
「パフェ……うん。良さそうですね。それにクレープなんかできる方は?」
「うーん、焼くとこさえ作れればやれるわ。」
「では、作りますので。準備お願いします。」
「作るって、焼き機を?」
「えぇ。円形のやつですよね?」
「うん。あ、それならソフトクリームサーバーも作れたりする?」
「……可能です。」
「なら、パフェにソフトクリーム乗せない?」
「「「賛成!」」」
「では、そちらも作りますね。」
白熱していく会議、気づけば下校時刻となっていた。
「それでは、大まかに決まりましたので、表舞台側にも明日伝えておきますね。では、解散で。」
「「「「お疲れ様でしたー!」」」」
こうして第1回料理班会議が終わった訳なのだが……。
その日の夜。刀奈の部屋に呼ばれた。
「博之君、表舞台に立たないの?」
「はい。今回は料理提供に回ります。」
「じゃあ、1組には行かなくていいかな?」
「はぁ、じゃあ。俺が他の人の執事になってもいい?」
「……(プクー」
頰を膨らませた。可愛い。うーん、う〇ちゃんを想像してくれ。
「わかりましたよ、お嬢様。少々お待ちください。」
俺は一旦刀奈の部屋から出て、自分の部屋に戻る。
「お待たせいたしました、お嬢様。今宵この瞬間から、私は教えての執事を勤めさせていただきます。」
と、燕尾服に着替えた。
「カッコいい!あ、ダメ…逝く。」
急にベッドに倒れこんだ。急いで近くに行くと、鼻から血が出てきた。救急セットを取りに部屋から出ると、ちょうどお風呂上りと見える簪がいたので、助けを求めようとした。
「なぁ、簪!刀奈が倒れた!」
「え?あ、うん。カッコ…いい……ね。」
と、簪も倒れた。鼻から血が出ている(2回目。逆上せたのだろうか?
仕方ないので、お姫様抱っこで刀奈の部屋まで運ぶ。とりあえず、鼻を冷やして燕尾服を脱ぎ、クローゼットの奥底に封印したとさ。