刀奈と簪が倒れた次の日の放課後。第1回料理班会議で出た事と、表舞台側の要望や意見などを纏めた。かなり順調に進んでいるため、もう会議の必要もないかもしれない。
纏まった意見を基に、必要経費で落ちるものや予算見合わせなどをして行く。衣装なんかは、表舞台側ですでに採寸を取ってくれていたので、データを送り……試作型AI搭載のアンドロイド『ペガッサ星人』モデルが作っている。データのセキュリティなどは、しっかりと強固なものにしてあるため問題ない。布代などは必要経費で落ちるし問題ない。
こうして、着々と準備が進んで行く中。一つ想定しておかなければならない事がある。職員室での話だ。
「対侵略宇宙人用警備について…か。」
「えぇ、一応の対応策としては、判別機を宇宙人用に開発する事も出来るんですけど。バレた時が厄介で。」
「そうだな、即座に破壊行動に出られても困るしな。」
「……宇宙人対策、しないでみます?」
「そういうわけにもいかんだろ。……学園全体をバリアで覆うというのは?」
「……ありですね。わかりました、自信の持てる力のギリギリのラインでバリア張ってみます。」
「お前にばかり負担をかけて申し訳ない。もうすぐ愚弟が出席停止から戻ってくるので、それまでの間、よろしく頼む。」
「大丈夫ですよ。」
「お前みたいな奴が、私のようなガサツな女を貰ってくれればな……はっ!す、すまない。忘れてくれ。」
「そうですね。ここでは、生徒と教師の間柄ですから聞かなかったことにしますよ。」
「助かる。では、頼んだぞ。」
「はい、束さんに頼んで警護用のヒューマノイドは配備しますので。それでは、失礼します。」
こうして、職員室を後にした。
(もうすぐだ。もうすぐで、更なる力が手に入る。)
こうして、何日もの月日が流れ、ついに学校祭前日になった。
侵略宇宙人……襲来。
「これが我々TSSDの初ミッションとなる!みな心してかかるように!では、出撃する!」
「はい!×8」
「敵はザラブ星人だ。奴は変身能力を有する。油断するなよ!」
「了解!×8。」
(クックック。私の真の目的も知らないでいい気味だ。)
TSSDには、『TS defender』以外にも、博之、簪、楯無が翔ける『TS Khimairas』がある。まぁ、ガンフェニックスと似ような感じなのだが。3機による合体状態での全エネルギー放射が可能となっている。ISが宇宙に行けていないので現状倒しうる武器はこれだけ。だが、厳しい訓練に耐えてきた彼らに必殺武器など必要なかった。
Khimairasの弱点として全エネルギーを使うことになるKhimaira Iterを使うと、強制着陸モードへと移行してしまう。その間は完璧に無防備なのだ。いくらベリアルが居るとはいえ、彼らの援護がなければ蜂の巣だろう。
「やっと現れましたね。ベリアル!」
「さっさと失せろ!」
「そうは行くもんですか、変身!」
ザラブは目つきの悪いウルトラマンゼロへと姿を変えたのだった。