IS〜悪しきウルトラの力を使いし者〜   作:proto

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第60話 学園祭と接触と開幕と。

学園祭当日。

「よっしゃ!キバって行くぞー!」

「「「おーー!!」」」

クラス代表である一夏の掛け声で、クラスが一致団結する。とても、昨日宇宙人と戦った後とは思えん元気を発揮してくれた。

「それじゃ、クレーム来ないようにとか、食中毒出さないよーに、ゆる〜くやっていきましょう。体調にだけ、気をつけてください。」

こっちは、ゆる〜くやるつもりだった。

 

喫茶店が開店すると同時に、沢山の人が流れ込んできた。5分しないうちに席は満席状態。 食材などが足りるか心配になってきた。それと同時に、学園に貼っているバリアも気にする。今は特段破ってきそうな気配はないし、引っかかってもない。まだ、安心できそうだ。まぁ、宇宙人用で他の不審者には通用せんがな。

 

 

ゆる〜くやるつもりでいたが、そうもいかなくなった。客が次々と注文を入れてくるせいで、社畜や馬車馬のように働かされた。

俺の予想だと、混むのは昼頃と念頭に置いていたものだから、まさかこんなペースでくることを想像などしていなかった。

 

 

客足が減ったのは昼過ぎからだった。既にオムライス用の卵は尽きていた。故に店先にオムライス完売の看板を立てたが、それが吉と出てくれたようだ。

「すんません、ここらで自分ら、一旦休憩入ります。」

「いえ、一番働いていたのは海座さんですから。」

と、すんなり休ませてくれたのが意外だった。

 

調理場から出ると、すぐに着替えた。

行くべき場所はたくさんあ……るのかな?とりあえずお化け屋敷に入ろうとすると。

『涙目の簪がこちらを見ている。お化け屋敷に入りますか?

→はい

いいえ』

的な感じになっている。俺としては、入るとどうなるか見てみたいが、仕方ない。やめておくか。

 

とりあえず、刀奈と合流しようとした時だった。

「こんにちは、今お時間よろしいでしょうか?」

と、後ろから不意に声をかけられる。

「えっと、どちら様でしょうか?」

「申し遅れました。私、IS装備開発企業『みつるぎ』の巻紙礼子と申します。」

「なるほど、開発企業の方でしたか。ですが、申し訳ありません。我々の機体は少々特殊でして、追加装備ができないんですよ。」

「そうでしたか。無駄なお時間を取らせてしまい申し訳ありません。」

「いえ、お気になさらず。それでは、失礼します。」

『prrr prrr prrr あ、かー君?今のやつねぇ、多分亡国機業の人間だと思う。だから、念のためいっくんにも伝えといてもらえるかな?』

「えぇ、わかりました。あいつ今出れると思う?」

「無理だと思う。」

「だよなぁ。仕方ない、緊急事態になりそうだからTSSDの専用回線使いますか。」

「そうしよ、そして早くデートに戻ろ?」

「あいよー。……よっしゃ繋がった。一夏、亡国機業の潜伏を確認した。以後、単独行動は控えるように。」

亡国機業に関しては、TSSDに所属する手前、全員に教えている。そして、その恐ろしも。

そして、今回の狙いは織斑一夏が所持するIS『白式』と推測される。こうなったら、織斑先生にもご協力狙おうかな!

「織斑先生?あ、海座です。えぇ、Fの潜入が確認できました。狙いは……えぇ、やはり。出来ればあいつを1人にしないでやってください。それでは。」

こうして連絡を入れ、刀奈と合流し、体育館へと向かった。

 

 

「なぁ?何が始まるんだ?」

「まぁ、見てて。」

体育館の二階にある音響室に博之の姿があった。これから劇が始まるそうだ。そういや、さっき一夏を呼んでいたがなんだったんだ?

「これより、織斑一夏と同室権争奪劇『シンデレラ』を開幕します! 」

高らかな宣言がされ、ステージの幕が上がる。

ステージ中央には挙動不審な一夏の姿があるのだった。

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