「な、なんなんだ?」
のほほんさんに、説明もなく衣装を渡され、とりあえず着替えてみたものの、全く話が読めてこない。
すると、急に副隊長のアナウンスが聞こえる。要約すると、頭の上の王冠を取った者が同室になるらしいぃ!
真っ暗だった視界に、光が訪れる。その光は徐々に強くなり、やがて……観客が見渡せるようになった。
「どうなってんだよ。」
辺りを見渡していると、どこからか弾丸が飛んでくる。音を頼りに探していると…
「セシリア……、なんで!」
「……。」
獲物を狙う鷹の如き目は、寡黙なスナイパーという雰囲気を感じさせる。
が、実際の思考はこうだ。
(王冠だけ撃って、後はワイヤーで取る。そしたら、一夏さんと…。)
煩悩だらけだった。次弾を避ける準備をしていると、刀が飛んできた。
(ひ、ひぇぇ。な、なんなんだよ一体!)
出ていたのは純白のドレスに身を包んだ……サムライだった。
(この流れだと鈴が来る、こうなりゃ…。)
「織斑家に代々伝わる戦術を使うしかねぇ!」
その言葉に周りが警戒する。どのような攻撃が来ても良いようにしっかり構えるが…。
「にぃげるんだよぉぉぉぉ!」
まるで大型モンスターから逃げる脱兎の如く、スピーディーな逃走を披露した一夏に、周りは呆然とした。
「さぁ、ここからは一般生徒も参加していいわよぉ!」
このアナウンスで観客席にいた生徒らも一夏の方へと向かう。
「因みに、王子様の王冠を取られると、電流流れるからねぇ〜。」
遠くから「それ先に言ってぇ〜!」と、いう悲鳴が聞こえたのは気のせいだろう。
と、まぁ仲間の愉快な姿をご満喫した俺たちの前に現れたのは、ラウラ・ボーデヴィッヒだった。
「宇宙人…では無いな。なら、目的は簪か。」
「そうだ。今日こそ、簪を手に入れる!」
「残念ながら、そういう訳にもいかねぇんだわ。俺にも意地とプライドってもんがあってな。」
「百合を愛し、百合に愛されたこの私が、最終的には勝つのだぁ!」
「おもしれぇ、やってやんよ!」
と、腰から警棒を出す。割と柔らかい素材でできているため、さほど痛く無いはずだ。
そう、殺傷性皆無の獲物を持っている俺に対し、向こうはドイツ軍のナイフ?……殺傷性がバカみたいな数値叩き出す獲物を取りやがった。
「おいおい、マジかよ。」
某蛇な方のCQCを簪と共に真似してやってたのがこんなところで生きるとは。
流れはこうだ。
ボーデヴィッヒがナイフで突きを繰り出す。が、軽く避けて直投げCQC!で気絶した。
「流石、ヒロ。もう完璧だね。」
「それほどでも。…しかし、そろそろ奴らも動いてる頃か?」
と、学園祭の裏で暗躍(笑)をしてるであろう組織を考えるのであった。
あっけない?仕方ない、いくら軍人とはいえ
ウルトラマンの力を持つ彼に勝とうなんて無謀なのだから、
私情ではありますが、イヤホン無くなって萎えました。