ブースターを外し、人類初の火星到達を果たした2人は、スペシウムを探すべく基本フォームへと戻った。
「でも、どこにあるのかな?」
「うーん、まぁなんとなるわよ。とにかく探索しましょ。」
「そう、だね。」
2人は周辺を歩き始めた。まぁ、緑が生い茂る訳でも、黒光りする二足歩行の化け物がいる訳でもないので、目印がてら軽いクレーターを開け、歩き始める。
「うーん、どうすればいいんだろ?」
「ここは……知ってる人に聞けばいいのよ!」
「え?でも誰に?」
「フフン♪」
自慢げに取り出したのは、初代ウルトラマンのフュージョンカードだ。それが、不思議と弱い光を放ち出す。
「きっと、光が強いところに…。」
「スペシウムがある。」
「多分ね。探すよ、簪ちゃん。」
「うん。早くしないと。」
火星を飛行し早く探し始めた。
その頃博之は。
Belialはボロボロになっていた。フェイスメットの右目の部分は既に破壊され顔が露出している。それに、全身からバチバチとスパークが発せられているため、危険な状態だ。
「もう限界のようだな。」
「俺は……はぁ、はぁ、ぜってぇ諦めねぇぞ!」
「ならトドメだ!アトロスバースト!」
「ゼットシウムバースト、フルドライブ!」
放つタイミングが少々遅くなり、全身のエネルギーを腕に回すため無防備になる。もし、失敗したら死ぬ賭けだった。両者の間は5m程。既にアトロスバーストは3mの距離進んでいる。チャージ完了まであと5秒。
「……チャージ完了!発射!」
全力で横に飛びながら超威力のゼットシウムバーストが炸裂する。博之の腕も吹き飛びそうになるがなんとか耐える。
「チィ!」
と、ベリアルも避けてしまう。
「フン!まぁ、これで動けないだろう。」
油断して近づくベリアル。だが、もう体が動かない。首根っこを掴まれ、宙づりにされる。
「あばよ、死ねぇ!」
半壊してしまったメットから露出している口元がニヤリと歪む。それに気づいたベリアルが気を引かれていると、腹に何か当てられているのがわかる。
「吹き飛べ、ベリアルショット!」
ゼロ距離からのベリアルショット、ダメージが薄くてもノックバックは途轍もなく博之を離して、なんとか飛距離を抑えようとする。
「来い、オールモンスロード。」
ギガバトルナイザーに収納されていた全ての怪獣ガジェットを放出する。
失敗作、試作品、正規品、合成品、修復品に改造品。隅から隅まで動ける物を全て出した。
「フン、鉄クズを出して何になる。アトロスバースト!」
「ガンQ!タイラント!ベムスター!ゼットン!」
アトロスバーストを吸収、反射、防御できそうなガジェットを全て前に出す。ガンQリフレクターは吸収して跳ね返す。タイラント、ベムスターは喰らい尽くす。ゼットンは防御し続けた。
「なんだ、まだまだいけるじゃないか。」
ベリアルは腰を下ろし、ギガバトルナイザーを構えるのだった。
ISが宇宙開発へと軌道を戻す第一歩となったのでした。