IS〜悪しきウルトラの力を使いし者〜   作:proto

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第70話 束とスペシウムと希望の光と。

ウルトラマンベリアルが闇を放出させてから、日本各所は混乱していた。今まで、ベリアルとなって博之は、侵略宇宙人や怪獣を倒して来たと各種情報媒体で取り上げられ、人類の味方とされて来た。が、今回の事件でそれが一変した。人々の心には不安や恐怖がある。それを感じた束はあることを決意する。

その為に、日本のすべての放送電波をジャックした。

『皆さん、こんにちは。篠ノ之束です。今回、この様な手に出たのは他でもありません。かーk、ンッン!ウルトラマンベリアルのことについてです。彼は今、自身の強大な闇と戦っています。それは、彼が意図していることではなく、外部からの侵略者によって図られたものです。彼は皆さんのために戦おうとしています。皆さん、今一度彼を、ウルトラマン達を信じてください。希望を捨てないでください。終わります。』

この放送がどうなるかはわからない。意図したことの逆を行くかもしれない。それでも…。

 

その頃火星では、

初代マンのフュージョンカードの反応が大きな場所に来た。少し掘ると、何やら硬い物に当たる。それに、フュージョンカードをかざすと、今までより遥かに高い反応を示した。

「多分、これね。」

「これを持って帰ればいいんだよね?」

「うん。さぁ、取り出しましょう。」

スペシウムを取り出す。

「それじゃあ、戻りましょ。」

「うん。」

オーブはバーンマイト、ジードはソリッドバーニングに、姿を変える。どちらも炎タイプと言えるものだ。

大気圏突入にはこれがベストだ。

「おーい、お前ら!」

大気圏突入前に何者かの声が聞こえたような気がした。

「気のせい……よね?」

「う、うん。多分そうだよ。」

「なんで、無視すんだよ。」

「「う、ウルトラマンゼロ!」」

「よぉ!みんな元気してっか?」

「なぜ、こんな所に?」

「ん?あぁ、ちょっと嫌な予感がしてな。」

「なるほど。これが真のウルトラマンなのね。」

「でも、丁度良かった。戦力は多い方がいい。」

簪は、ここまでの経緯を説明した。

「なるほど。わかった、とりあえず地球に戻るぞ。」

こうして、ゼロと共に地球へと帰還するのだった。

 

 

その頃

「む?この気配……ゼロか。」

ベリアルは気が付いてしまった。ゼロが来ている事に。

「ま、こっちも丁度片付くって感じだからな。」

ベリアルの視線の先には、ガジェットのスクラップが転がり、もはや原型をとどめていないBelialが半ば廃棄されている。そこより、数メートル離れた位置にもう1人、ベリアルが転がっていた。博之だった。オーバーリミットブレイクを使用して、機体は大破。ガジェットも全て破壊され、自身に残った微かなベリアルの力でベリアルへと変身するも、勝てる訳など無かった。

「ま、楽しめたぜ。じゃあな。」

博之に背を向け、何処へ向かうのか歩き出す。その足取りは軽快なものだった。

 

 

 

……が、突然足に違和感を覚える。

その足を確認すると……手だ。機械ではなく生の人間の手がそこにあった。

「チィ!やはり殺しておくべきか。」

そう思い、手を向ける。が、

「ワイドゼロショット!!」

とある人物からの光線攻撃により、ベリアルは精神世界から現実世界の体へと意識を戻す。それと同時にTSSDのビークルに囲まれる。

「チィ、意外と早かったな!」

「俺はゼロ、ウルトラマンゼロ。」

『来てくれるって信じてたよ。』

「その声、篠ノ之博士か?」

『そうだよ!かー君から聞いてた話からすると、かなり因縁深い2人の仲だからね。きっと、何か察してくれると思ってたよ。……その2人は、かんちゃんとたっちゃんかな?』

その2人とは後から降りて来たオーブとジードの事だ。

「あぁ、そうだ!」

束はSNSを見る。普段ならこんなの見ないが、今回ばかりは見なくてはならない。……SNSでのベリアルの評価は意図した……希望を持つものに変わった。

『準備完了!私たちの希望……あなた達に託すから!ホープレイ、発射!』

太陽のエネルギーを凝縮した光が3人を包むのだった。

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