IS〜悪しきウルトラの力を使いし者〜   作:proto

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第8話 ナノマシンと余裕と圧倒と。

海座ラボが学園敷地内に出来てから数日後の、放課後。海座は第3アリーナに来ていた。

「すまない。織斑の機体がまだ来てなくてな。先にオルコットとやってくれ。」

「わかりました。」

第3アリーナハッチから飛び降りる。若干悲鳴が聞こえなくもないが、どうでもいい。

「あら?ISも纏わずに来るなんて、降参でもしにいらしたのですか?」

「いや。最終確認だ!これは決闘なんだな?」

「そうですわ!わざと負けたりなんてしたら、一生小間使い!いえ、奴隷ですわ!」

「それを聞いて安心したよ。ナノマシン、装着モードに移行。」

体に入れてあったGPSからナノマシンに変更したのだ。予めアリーナのバリアには細工済みだ。上から2つの箱が降って来る。

「山田先生、試合開始の合図を。」

「は、はぃ!それでは、試合開始!」

「さぁ、踊りなさい!私が奏でる円舞曲で!」

箱の中のBelialを纏い、もう1つの箱からギガバトルナイザーを取り出す。そして、箱を2つ決め台詞中のオルコットへと飛ばす。

「さぁ、決闘を始めようか!」

ギガバトルナイザーで砂埃を払う。

「そんな棍棒一本では、私のブルーティアーズに敵わなくてよ!」

「見立てが甘ェよ!」

ベリアルショットを放つ。まさか、近接武器で遠距離攻撃を仕掛けて来るとは、ミドリムシ程にも思ってなかったのか、見事にクリーンヒットする。

「まさか、この私が!油断しましたわ。ここからが本気でしてよ!ブルーティアーズ!」

ビットが4機放出される。しかしだ、その程度の攻撃はBelialには無意味。敢えて、博之は安座で座り込み、ギガバトルナイザーをその辺に投げ飛ばした。

「どうしたんですの?まさか、この状況に陥って勝てる気がしなくなったとか?」

「フン!お前に俺が倒せないことを理解させてやろうと思ってな。ヤれるもんならヤってみろ!」

「後悔しないことですわ!」

4機のビットからレーザーの雨が降り注がれる。砂煙が舞い上がり、博之の状態が確認できない。

 

しばらくすると、砂煙が晴れる。そして、そこには無傷の博之がいた。

「ダメだなぁ。この程度じゃ相手にならん。精々IS程度にフル出力のデスシウムを撃った時のデータ採りに使うか。リミッター解除!」

赤黒い余剰エネルギー(オーバーレイ)をその身から放ち、腕を十字にクロスさせる。

「デスシウム光線!」

手のひらから放たれるそれは、前回使ったよりも太く、そして黒かった。オルコットは、ブルーティアーズを自らの前に集め防ごうとした。が、その邪悪な光は空中にあったブルーティアーズを全て破壊してなお、オルコットへと迫る。

 

「まだですわ!ブルーティアーズはもう2機ありましてよ!」

スカートアーマーからミサイル型が放出されるも、無意味に終わる。

「落ちろぉぉ!」

恐怖で体が動かず、光線を直に受ける。

空中でISが解除され落ちて行くのを助けたのは、ピットで待機していた織斑一夏だった。

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