便箋を開けると、入って居たのは、
髪の毛と爪だ。
正直、3人ともなんとか吐き気を抑えている。が、時間の問題だろう。すぐにそれらを捨てる。しかし、簪は耐え切れずトイレに駆け込む。
数分してようやく出て来た簪の背中摩り、頭を撫でて、慰めながら落ち着かせる。
「これ、本当にアイツがやってんのか?」
「ふぇ?ヒロ、それどういう事?」
「正直気持ち悪いが、これくらいIS学園にいた時の方がやりやすかったはずだ。」
「それは、織斑先生が居たから…。」
「それに、アイツは簪を怯えさせたりする奴じゃないって事だけは、俺がよく知ってる。」
「じゃあ、一体誰が。」
「!フッ、その真相は、そいつが知ってるだろうさ。」
と、簪の顔を己が胸に隠し、指を指す。
刀奈が振り返ると、そのには軍服を着たラウラ・ボーデヴィッヒが居た。
「今日はTSSDとしてではなく、……ドイツ軍IS部隊『シュバルツェ・ハーゼ』隊長として来た。更識……いや、海座 簪殿。この度は、我が部下達があなたに大変ご迷惑をおかけしてしまった。申し訳ない。」
と、地面に膝を築こうとした。
「待った!」
その行為に待ったをかけたのは、簪だった。
まるで逆転できる裁判のように、迅速かつ力強い待ったをかけ、予想される土下座(または、土下寝)を回避させる。
「なんで、部下の仕業だってわかったの?自作自演の可能性は?」
「それは無い!神に誓って、断じて自作自演では無い!」
「もし、私たちに自作自演だと判断されたら…その命、神に返しなさい。」
と、少々怒気の篭った声で警告する刀奈。
「そのつもりだ。さて、何故わかったか…だったな。」
こうして、ラウラ・ボーデヴィッヒは語り始めた。
あれは、3日ほど前のことだった。
贈り物があったからここを訪れて、家の前に積み上がっているダンボールを見たら私名義だった。こんな物を送った覚えもなく、犯人を突き止めようとした。そして、なんとか奴らの痕跡を突き止め、一番最後にたどり着いたのが……。
「自らの部隊、シュバルツェ・ハーゼだった、って訳か?」
「うむ。私とて信じがたいが、その髪と爪はなんとなく思い当たる節がある。」
「なんだ言ってみろ?」
「……なんでも、私のためらしい。変えられるとこ変えれば明るくなれると、髪型とネイル弄るから、伸ばせと。クラリッサが。」
「「よーし、今からドイツに殴り込みじゃぁ!」」
と、ツノを生やしギガバトルナイザーとオーブカリバーを持った楯無が戦闘準備を整える。
「いやいや、犯人わかったから。今後やらないように、しっかり罰与えといてね。」
「あぁ、必ずや。」
こうして、海座家に届く不穏な宅配便は届かなくなった。
犯人をクラリッサにする過程で、
どんな感じで絡ませるか、悩んだ結果が
ラウラ容疑者である。別に、作者が
ラウラを嫌いなわけではない。