SEがエンプティしたブルーティアーズは解除され、落下して行く様を見届けようとしたその時だった、奴が現れたのは……。
「おい!海座!これはやり過ぎだろ!」
「なんだ、織斑か。そいつ連れて早く戻れ。」
「うるさい!お前。何をしたのか分かってるのか!死ぬかもしれなかったんだぞ!」
「そうだ。そもそも決闘とはそう言うものだ。俺は何度も確認した。その結果がこれだ。」
「お前だけは、許さない。」
「なんだ?お前に俺が倒せるのか?」
「やるさ。絶対にぃ!」
『織斑、一度ピッドに戻れ。海座もだ。SEを補給しろ。』
「織斑先生、自分はいいです。さっさと織斑を下げさせてください。」
「クッソ!待ってろ!すぐに戻って来る!」
本当にすぐ戻ってきたよ。
『それでは、試合開始です!』
「織斑一夏!白式!出る!」
「律儀にどうも!海座 博之!Belial、叩き潰す!」
一夏は雪片弐型で、博之はギガバトルナイザーをぶつける。もちろん、バイトで鈍りに鈍りきった一夏の剣筋と、ベリアルの記憶から戦闘スタイルを決め迷いなく戦う差が大きかった。それに、一夏が一斬ろうとする間に、博之は3〜5発攻撃を入れる。一夏が5の力で斬ろうとするなら、博之は15の力で殴るのだ。そんな状況は一方的であるとしか言えず、次第に一夏はボロボロになってきていた。
「おいおい、そんなもんならさっさと降参しろ!」
「まだだ、まだなんだよぉー!うぉぉぉぉ!」
織斑が金色のオーラを出し始め、雪片弐型が展開し、ビームソード?のようになる。
「チッ!何やらメンドそうだ。リミッター解除。デスシウム光線!」
前戦から間を空けずにデスシウム光線を放つ。だが、威力は全く衰えない!
しかしだ、織斑一夏が発動しているのは……
「光線が消されてる?まさかと思うが………
織斑一夏の単一仕様である零落白夜はエネルギーを消滅させる。だから、光線のエネルギーをも消したのだ。
「デスシウム光線だけが、必殺技だと思うなよ!」
博之はテストだと思い、仕方なくとあるものを取り出す。怪獣ガジェット06ゼットン。
「ゼットン!リミッター解除!
ゼットンは火球を放つ。この火球の温度は一兆度であるため、並大抵の機体では間違いなく一撃で終わる。一夏の零落白夜にゼットンの一兆度の火球をぶつける。すると、零落白夜のせいでSEが消耗してたのもあり、博之は完全勝利を収めるのだった。
ピッドに戻った一夏は、
「クッソ!なんで!」
「一夏、あいつが本当にオルコットを殺す気でいたと思うか?」
「当たり前じゃないか!」
「そうか。なら、暫く考えてみることだな。」
「え?」
少し、相手のことが見えていなかった。