東方妖々続伝〜outside and inside.   作:みかんでない

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メタ発言、ジョジョネタ、微妙に例の語録が含まれます。ご注意ください。



第二次気象異変③

「見えてきたわね。あれが妖怪の山よ。」

「デカっ!なんてこった…」

気象異変の解決を急ぐ葉一とアリスの目の前に、見えてきたのは妖怪の山。葉一はその大きさに驚愕し、これからこの山を登らなければならないという事実に絶望した。

 

 

 

 

 

 

     山の守護者達 ーSTAGE4ー

     BGM :嘲りの遊戯

 

 

 

 

 

 

「はいじゃ登るわよ。あれ?葉一?肩を落としてどうしたの?」

「この山…一日で登りきれるのか…?あまりにも時間がかかりすぎないか?」

「あ、そういうことなら心配ないわよ。はい、身体強化魔法。」

アリスは僕に特別な魔法をかけたようだ。気づくと僕は、山に住む獣のように速く走れるようになっていた。試しに垂直飛びもしてみたが、軽く2メートルは飛び上がれるようだった。

「おお、身体が軽いぞ!この速度で走れるなら全く問題ないな!」

「でしょー。じゃけん、さっさと登っちゃいましょうね~」

その時。

「おい、そこの二人!待ちなさーい!」

山に足を踏み入れた彼らの前に、人が降ってきた。

「たとえ葉一さんやアリスさんであろうと、無許可で妖怪の山に足を踏み入れる事は許しません!ここを通りたいなら、私を倒してから行くのです!」

それは文だった。

「彼女は普段、妖怪の山で発達した天狗社会の中で生活しているの。縄張り意識がとても強い種族だから、テリトリーはとことん守る。今の彼女は何を言っても聞かないわよ。」

ああ彼女、やっぱり天狗だったか。初めて会った時から薄々思ってはいたが、烏のように黒い羽をもち、兜巾を被った妖怪といえば、天狗しかいないだろう。

「なら、しょうがない。治せる程度にやるしかないな。」

「ムッ、二人でかかってくるつもりですか。それなら私も……椛~!手伝って~!」

文がそう言った直後、ビュンと風を切る音がして剣と盾を持った真っ白な少女が文の隣に現れた。

その少女は、立ち尽くす俺達を一瞥してから、文にこう告げた。

「二人組の侵入者の排除ですね、協力します。」

「面倒なのが現れたわね…。彼女は白狼天狗の中でもトップクラスに強いわよ。」

「ならば俺が白い方を引き受けよう。彼女は見たところ剣士に見える。自分の剣の腕を試してみたいんだ。どこまでここの住人に通じるのかを、ね。」

「わかった。文は私が引き受ける。」

文は辛抱強く、話が終わるのを待っていた。

「お話は終わりましたか?来ないのならこっちから攻撃させてもらいますッ!」

「 旋符『飄妖扇』」

瞬間、文の周囲の空気が固められ、ゆっくりとした弾幕が何発か襲ってくる。アリスは通常弾幕を展開し、目の前に向かってきた弾幕を相殺する。

俺はその弾幕が消えた跡を、身体強化で走り抜け、何メートルも跳躍して空中の白い天狗に切り込む。

そして剣と盾がかち合った。

「早いですね…。面白い。」

彼女は盾で僕を押し返し、大剣でなぎ払う。俺はその剣を自分の剣で防ぎ、地面に叩きつけられるように着地する。

椛は困惑したような表情で俺に尋ねた。

「…?貴方、飛べないのですか?ならば私も、飛行はしません。地上で戦いましょう。」

彼女はフェアになるように図ってくれようとしている。立派な闘士の心意気だなと俺は感服したが、あくまで幻想郷の人物と渡り合えるようになるためにこうして闘っているので、下手にハンデを貰う必要はない。第一、幻想郷の全ての妖怪が、外来人だからといってハンデをくれるとは限らない。

「いや、ハンデは要らない。飛べずとも倒す方法はあるはずさ。」

「ほう…ならばやってみなさいッ!」

そして彼女は盾を捨てた。

「これだッ!私は枷となっていた盾を捨て去る事により、真の速さを発揮できるッ!」

彼女は最大限の速さを持って、空から俺目掛けて一直線に降下してくる。俺はそれをすんでで回避し、振り向きざまに剣を振って弾幕を撃つ。弾幕は彼女の元に向かうが、振り回した剣で相殺された。

「虹色の弾幕ですか…大方アリスさんに作って貰ったというところでしょうか。」

「……そうだ。」

「弾幕勝負の強さは経験に有り…してそれは剣もまた同じ。貴方は剣は腕が立つようだが、弾幕に関してはまだまだ未熟ですね。」

彼女は煽りながら近づき、振りかぶってなぎ払いを繰り出す。俺はそれを剣で受け止め、数回剣を打ち合わせた後につばぜり合いの体制に入る。

「狙いが甘すぎるんですよッ…。そして速さも私の方が上だァッ!」

 

 

 

その声が聞こえたと同時。

 

 

 

彼女は俺の剣を空高くに振り払い打ち上げ、爆発的なスピードで俺の背後に回った。

「もう貴方を守る武器はない!このまま貫かせてもらいますッ!」

 

 

 

 

 

 

ダン!!

 

 

 

 

「ごめん。実は俺、早撃ちも得意なんだ。」

 

白狼天狗の少女と軍人の男はその場に制止していた。決着がついたのだ。

葉一は拳銃で、彼女の眉間を撃ち抜いていた。

椛は一瞬驚いたような表情をみせ、そして静かに笑う。

「これは…私の負けですね……。まさか、まだ武器を隠し持っていたなんて…」

 

 

解説させて頂こうッ!これは葉一が、例え相手が空中にいて、飛び道具が有効そうな場面にも関わらず、拳銃を使わずに、土壇場、もといチャンスが到来するまで拳銃という攻撃手段を隠すことにより、椛に「彼に剣以外の攻撃手段は無い」と思わせたトリックッ!

 

 

 

葉一は彼女との頭脳戦において、場を完全に支配していたのだった。

「こっちは戦いの年季が違うんでね…ほら、治すよ。」

眉間の弾丸は葉一の能力によって摘出され、傷は癒された。

「流石にもう僕らを攻撃してこないよな?」

「勿論、負けたのは私ですから。私にも剣士としての誇りがあります。それにしてもこれが貴方の能力ですか…?随分優しい能力ですね。」

「残念ながら、戦闘向きではないんだ。さて、こちらの決着がついたとこだし、アリス達の方もぼちぼち終わってるはずだ。」

(ここまで強い剣の使い手がいたとは…。私もまだまだ、修行不足ですね)

そうして二人は、光の筋が飛び交っていた空を見上げる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やっぱり二手に別れましたね…。残念ながら私の相手はアリスさんということですか。折角葉一と宴会の続きがしたかったのになあ…。まあまた今度にしましょう。」

文はそう独り言を呟いてから、アリスの方を見る。

「いくわ!足軽『スーサイドスクワッド』」

アリスの周りから、炎を纏った人形が登場する。そして、自爆特攻隊となって文の方に向かってくる。

文は難無くそれらの人形を避けてみせる。

「むっ…ならこれで!人形『魂のないフォークダンス』」

今度はアリスの周りを数体の人形が周りだし、範囲は狭めだがスピードが速い虹色の弾幕を展開する。

文はそれでも、余裕の表情で全ての弾幕をグレイズする。

それらの弾幕のスピードは、幻想郷最速のブン屋である彼女にとって亀の歩みと同じだった。

そして文は小さな竜巻と化して弾幕を張り続けているアリスに突撃した。アリスはガードできず吹っ飛ばされる。

「無駄ですよ、無駄無駄。所詮貴方は三ボスに過ぎない。三ボスと四ボスの違いは大きいということを、身をもって教えてあげましょう。」メメタァ

そうして、文は余裕綽々でスペルカードを使おうとした。

「スペルカード宣言!旋風『鳥居つむじ風』」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

文がスペルカードを詠唱して、巨大な竜巻を巻き起こそうとした瞬間、彼女はあるものを目撃した。

 

 

それは、今の幻想郷ではトップクラスに危険で、

 

 

絶対に、破壊してはいけないもの。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして文は攻撃するのを慌ててやめた。

「わあーっ、アリスさん!!ストップ!ストップ!それだけは使っちゃダメです!!」

アリスは上海人形を身代わり人形として、竜巻から自身を防御しようとしていた。

文は慌てた顔で、彼女の元に飛んで行く。

アリスはキョトンとした顔で、文に尋ねる。

「何故攻撃を中止したの?決着はまだついていないわ。それとも、気が変わって私達を通してくれるの?」

文は渋い顔で考えている。天狗社会の掟や自分のプライドと、幻想郷の危機を天秤にかけた後、彼女は仕方なく登山の許可を出した。

「あやややや…。そうですねぇ……。まあ、仕方ないです。私達はもう攻撃しませんから、どうぞ通って下さい。」

「やった!どんなもんよ、葉一!」

アリスは地上で手を振る葉一を見下ろす。どうやら彼らの方も、決着がついたようだ。

 

「あの人形を出されたら、私達に引き下がるより方法はないですからね…。さらに本人がそれが如何に危険であるかという事を自覚していないというのがまた怖いですねぇ。まあアリスさんは優しいですから決して自分の人形を分解したりはしないと思いますけど。」

文とアリスは、連れ立って地上に降りて行った。

 

 

 

 

 

     決闘評価

     損害評価 上

     時間評価 神

     取得評価 神

     

 

 

 




メメタァ
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