変の軌跡〜帝国の闇を一閃する獅子達〜(現在、戦姫絶唱シンフォギアの世界)   作:光三

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初投稿です。宜しくお願いします。


プロローグ

「アリス、話を聞いてくれ!俺は、お前が好きだ!」

 

「私は、アリスという名ではありません。私は、結社『身喰らう蛇』の七使徒の一人鋼のアリアンロードです。」

 

 結社『身喰らう蛇』とは、ゼムリア大陸各地で暗躍する謎の秘密結社である。盟主(グランドマスター)と呼ばれる人がトップに立ち、その下には蛇の使徒(アンギス)と呼ばれる人が七人いる。その中の一人がアリアンロードということだ。勿論そんな事は、ただの一般人の彼にはわからないことだ。

 

「なぁ、そのアリアンロードという名前も嘘なんだろ?いい加減本当のことを教えてくれないか?」

 

 彼は、縋るように言った。

 

「部外者に教えることはなにもありません。それがわかったらいい加減愛を囁くのはやめて下さい。耳が汚れますから」

 

 その言葉を聞いた瞬間俺は、彼女に詰め寄った。

 

「だったらなんでお前今にも泣き出しそうな顔してんだよ!!本当は、嬉しいくせに自分の気持ちに嘘をつく。お前、本当に嘘だらけだなぁ!なぁ、お前本当は寂しいんじゃないのか?」

 

 その言葉を聞いた瞬間、私に意味がわからない怒りが湧き上がってきた。

 

「黙れよ、糞が。私の気持ちを知らないでよくそんなことが言えるな」

 

 普段の彼女ならこんな乱暴な言葉遣いにはならない。しかしながら、今の彼女は激しく動揺していた。それもそうだろう、想い人である彼からプロポーズされているのだ。それで嬉しくない女などいる筈がない。何時から、彼に好意を持ち始めただろう。彼に初めて会った時か、彼が私に想いを伝え始めた頃だろうか、気がつけば私は彼に夢中になっていた。でも、彼は一般人だ。対して私は、至宝を手に入れる為に世界すら混乱に陥れる犯罪者だ。彼には、何も知ってほしくない。結社のことも、至宝に関することも、そして、それに関連する計画のことも。

 

「ああ、知らねえよお前の気持ちなんか!だって、お前自分のこと一言も喋ってねぇからな。お前もしかして、俺のことが好きなのか?仮にそうだとしてなんで俺の気持ちを受け入れない、もしかして理由があるのか?」

 

「ああああぁぁぁぁぁぁあああああ、わ、私はお前のことが好きだ!それは事実だ。でも、私は……犯罪者だ。お前は、ただの一般人だ。お前には、清く正しく生きていってほしい。だからお前には、私が所属している結社について知ってほしくない。この世界の闇も何も知らないで生きていってほしい。なのになんで……なんでお前は、私に愛を伝えようとするんだ」

 

「ありがとう、アリス。本当のことを教えてくれて」

 

 この言葉を聞いた私は、困惑した。

 

「え?なんで、ありがとうなんて言うの?」

 

 この言葉を聞いた俺は、あるひとつの確信を持っていた。おそらくいや、間違いなくそういうことだ。

 

「なぁ、アリス。もしかして、俺に犯罪者だってことを伝えたら俺がお前のことを諦めると思ったのか?だとしたら、勘違いも甚だしいな。今のお前の話を聞いても俺は、お前に対する気持ちが冷めることはなかった。むしろ、強まったくらいだ。大体お前は、難しく考え過ぎなんだよ!俺は、お前さえいればそれだけで十分幸せなんだよ。なぁ、お前はどうなんだ?」

 

「私も……私も、お前さえいればそれだけで十分幸せだ。全てを捨ててアリスとして生きていきたいけど、お前に迷惑をかけてしまう。間違いなくな…」

 

「だったら俺がお前を守ってやるよ!!」

 

 あぁ、そんなこと言われてしまったら断りきれなくなるじゃないか。しかし、それと同時に彼の発言の無謀さにも気づいてしまい思わず私はクスクスと口に手を当てて笑った。

 

「はは、まぁお前が物凄く強いってことは何となくわかる。でも、俺がお前を守りたいんだ。だから、アリスとして俺と一緒に生きてくれないか?」

 

 あぁ、断らなければ。ここで断らなければ、彼は結社に関わってしまう。ここで断らなければ、彼は世界の闇を見ることになる。しかし、私が口にしたのは断りの文句ではなくある条件だった。

 

「エレボニア帝国にあるトールズ士官学院を卒業すること、それが私がアリスとしてあなたと生きていく為の条件です」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俺の名前は、アクロス・ローグレスだ。俺が、トールズ士官学院に入学する理由はアリスと一緒に生きていくためだ。俺は、勉強が好きなのであの時のアリスの条件は嬉しかった。自分がわからないことを学べるのはとても楽しい。

 

「じゃあ、行ってくるよ。父さん母さん……アリス」

 

「「「行ってらっしゃい、頑張れ」」」

 

「おう!!」

 

 そうして、俺はトールズ士官学院があるトリスタへと向かった。

 

 

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