変の軌跡〜帝国の闇を一閃する獅子達〜(現在、戦姫絶唱シンフォギアの世界) 作:光三
「サンジェルマン!いい加減に目ぇ覚ませ!!」
「わ、私は、一体何をしたかったんだ?」
アクロスの叫びを聞き、サンジェルマンは動揺している。
「サンジェルマン、思い出しなさい!あなたの本当の願いを!それこそ、本来の人格を塗り替え乗っ取ってまで成し遂げたかったあなたの本心を聞かせて下さい!!」
「いや、アリス。サンジェルマンは、本来のサンジェルマンの人格を乗っ取ってないようだぜ。むしろ、サンジェルマンの考えに賛同している」
「私は、立花 響と………」
その時、アリスとアクロスの頭に何かが流れ込んだ。
「これは………」
「もしかして、過去視…………?」
「また、この空間かよ」
「今度は、起きた状態でこの空間ですか……」
そうこうしているうちに、なんらかの映像が流れて来た。
「お母さんを助けて下さい!ずっと熱が下がらなくてすごく苦しそうで……お願いです助けて!お父さん!」
サンジェルマンの父親だろう人物が放った言葉は衝撃のものだった。
「奴隷が私に擦り寄るな!粉吹く虫の分際で!慰みを与えた女の落とし子だ。つけあがらせるな。奴隷根性を躾けておけ」
「ごめんお母さん……今日も食べ物を手に入れられなくて……でも一昨日のパンがまだ残ってるから……」
あの後、家?に戻って来たサンジェルマンだったが、目にしたのは余りにも残酷な現実だった。
「お母さん?お母さん!お母……さん……い、いや。いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「映像が切り替わるぞ!」
「………」
「遥か昔⬛️⬛️⬛️⬛️が残した異端技術の断片を収斂させ、独自に練金術を編み出して来た私たちパヴァリア光明結社。だからこそ、異端技術を独占し優位を保とうとする⬛️⬛️⬛️⬛️との争いは避けられず……統括局長⬛️⬛️⬛️が『神の力』を形とする計画を進めていたのだけど、要たる⬛️⬛️⬛️を失った光明結社は、歴史の裏側からも追い立てられてしまう。400年の時を経て、⬛️⬛️⬛️⬛️は消滅した。そして、米国政府を失墜させた私たちは遂に、機会を手繰り寄せた」
「後は、このお人形をお持ち帰りすれば目的達成ってわけだ」
「それはそれで面白くないわ」
「天体運行観測機である⬛️ィ⬛️の奪還は、結社の計画遂行に不可欠。何より……」
「この星に正しく人の歴史を紡ぐ為に必要なわけだ。そうだよね?サンジェルマン」
「ええ。人は誰も支配されるべきではないわ」
「いや、お前ら2人誰だよ!」
「尤もなツッコミですが、そろそろ、次にいくようですよ」
「亡命将校の遺産、ディーシピネの結界が機能している以上この地こそが一番安全なのだ」
「つまり、本当に守るべきものはここに隠されている」
「主だった軍事施設を探っても見つけられなかったけど」
「⬛️.⬛️.⬛️.⬛️を誘導して秘密の花園を暴く作戦は上手くいったわけだ」
「慌てふためいて自分たちで案内してくれるなんて可愛い大統領」
「サンジェルマン!⬛️⬛️ラー⬛️⬛️!カリ⬛️ス⬛️⬛️!」
「折角だから最後にもう一仕事してもらうわけだね」
「「「〜〜♪」」」
「(………歌?)」
「(………確か、ライブ会場での悲劇の時も『
「あの者たちは……?」
「パヴァリア光明結社が遣わせた『錬金術師』」
「同盟の証がある者には手を貸す約定となっている!国連軍がすぐそこまで迫っているのだ!奴らを撃退してくれ!」
「(は?人が消えた?……いや、ありゃあ分解か?)」
「(分解といえば思い浮かべるのは『アルカノイズ』ですが………)」
「73778」
サンジェルマンが呟いた謎の数字が何故か耳に残り、アクロスとアリスは不思議に思っていると、次の場面に進んだようだ。
「(あの女の子は、立花響じゃねーか。何やってんだ?)」
「(サンジェルマンと立花 響ですか……)」
「⬛️ィー⬛️の残滓、『シンフォギア』。だけど、その力では人類の未来を解き放つことは出来ない!」
「それは、まるで⬛️⬛️さんと同じ!!………⬛️ラ⬛️の呪⬛️から解放するってこと!?」
「まさか、それがお前たちの目的なのか!?」
「ここは、退くわ」
「ラピス・フィロソフィカルのファウストローブ。練金技術の秘奥・賢者の石と人の融」
「その錬成には、チ⬛️⬛️ージ⬛️・シ⬛️⬛️ーにて解析した世界構造のデータを利用、もとい応用させてもらったわけだ」
「あなたたちがその力で誰かを苦しめるというなら……私は……」
「誰かを苦しめる?慮外な。積年の大願は人類の解放。支配の呪いから人類を解き放つことに他ならない」
「だったらちゃんと理由を聞かせてよ……それが誰かの為なら、私たちきっと手を取り合える」
「オペラハウスの地下には、テ⬛️⬛️以外にも面白いものがゴロゴロ眠ってたのよね〜」
「勿体ぶってなんかいられないわけだ」
「そう。我らパヴァリア光明結社は、『神の力』をもってして世の理をあるべき形へと修正する」
「それが誰かの為なら私たちきっと手を取り合える……」
「大義は、いや正義は我らにこそある。往く道を振り返るものか。例え1人で駆けたとしても!」
「なぁ、アリス。もういいんじゃね?」
「……………アクロスがそう思うならいいのではないでしょうか」
「じゃあ、
その言葉をトリガーとして、謎の夢空間は壊れた。
「ふぃ〜、戻ってきたぜ」
「…………そうですね」
「こいつらが、アクロス・ローグレスとアリス・ローグレスか……プレラーティなわけだ。よろしく」
「あーしは、カリオストロです。よろしく〜」
「おう、よろしくな。仲良し大量殺人犯三人組」
「ハァ〜(頭が痛くなってきました………はぁ)」
アリスのため息が、静まり返った部屋に重々しく広がった。
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