変の軌跡〜帝国の闇を一閃する獅子達〜(現在、戦姫絶唱シンフォギアの世界) 作:光三
特別オリエンテーリングを終え、アクロス達はサラ教官に学生寮を案内してもらっている。このトールズ士官学院では、生徒達は全員寮生活をしなければならない。貴族生徒は、第一学生寮で生徒1人1人にメイドがつくようだ。平民生徒は、第二学生寮で暮らすことになるらしい。なので、俺は当然第二学生寮に案内されるものだと思っていたが、なんと、特科クラスⅦ組の学生寮が用意されているらしい。更に、この学生寮には1人のメイドがいるらしい。貴族生徒に知られればほぼ、いや間違いなく絡まれるだろう。そんなことを考えていると、フィーがサラ教官に質問していた。
「もしかして、私達の学生寮ってあの空き家?」
「なぁ、空き家って何のことだ?」
「アクロス、知らない?一番学院から遠い所にあった家」
「まじか……俺ら、厄介者として追いやられてるんじゃねぇのかそれ……?」
「いや、それは違うわアクロス。たまたま、あそこが空いてただけよ」
「サラ教官……。(それを世間一般では、追いやられてるっていうんじゃ……)」
そういえば、サラ・バレスタインに関して思い出したことがある。相変わらず、どこで誰から聞いた情報かは思い出せないが、元A級
そんなことはさておき、俺達は空き家……もとい、学生寮の前までやって来た。その前にはメイドが立っていた。
「私今日からこの第三学生寮の維持・管理を任されました、シャロン・クルーガーと申します。宜しくお願いします。特科クラスⅦ組の皆様」
「(お〜、これがメイドってもんなのか……なんか、すげぇ)」
すると、その時アリサが驚きの声を上げた。
「シャ、シャ、シャ……シャロン!?」
「はい、お久しぶりでございます。アリサお嬢様」
「どうして貴女がここに……ま、まさか……母様が!?」
「ふふっ、はい。会長に申しつけられまして」
「っ!?」
その時、サラ教官がシャロンにはなしかけた。
「
「私は、あなた様のことを存じ上げていないのてすが……どなたかと見間違えていらっしゃるのではないですか?」
「ハァ、まあいいわ。
「もちろんですわ、サラ様。さあ、皆様中にお入りくださいませ」
その後は、生徒達全員に部屋が割り当てられた。俺は、部屋の中で本を取り出した。この本は、旧校舎に落ちていたものだ。これから読もうと思って取り出したのだ。
「さてと、読むか」
しかし、俺はこの本が読めなかった。何故ならば、内容が全て古代ゼムリア文字で書かれていたからだ。しかも、この本途中までしか書かれておらず、空白のページがかなりあった。
「まじかよ、読めねぇじゃん……も、もしかして古文書か?」
俺は、本を持ってエマがいる部屋に行くことを決めた。彼女ならこの本について何か知っているかもしれないからだ。俺は本を閉じて、自室を出た。
そして今、エマがいる部屋の前に立っている。
「エマ、いるか?」
「はい、いますよ。この声は、アクロスさんですか?」
「ああ、そうだ。ちょっと聞きたいことがあるんだ。今、いいか?」
「はい、 大丈夫ですよ。入ってきてください」
「じゃあ、お邪魔します」
「はい、どうぞ」
こうして、アクロスはエマの部屋へと入っていった。
「それで、聞きたいことってなんでしょうか?」
「実は、旧校舎に落ちてたんだこの本」
そう言いつつ、アクロスは本を出した。
「旧校舎に落ちていたんですか?この本が……セリーヌ、この本何かわかる?」
「……わからないわ。エマ、取り敢えず中身を読んでみなさい」
「ええ、わかりました。取り敢えず内容を確認しますね」
「ああ、任せた」
こうしてセリーヌとエマは、本を読み始めた。
「こ、これは。読めませんね……」
「これって、古代ゼムリア文字じゃない。読めるはずがないわ」
「やっぱそうか……誰か、読める人いねぇのかよ」
「読める人は、学者ぐらいのものじゃないかしら?全く、あのロリクソババア肝心なことを伝えていないということはないでしょうね〜」
「せ、セリーヌ。『長』のことをこんなふうに言ったら駄目ですよ!」
「知るか!!あんな奴」
「こ、こら!セリーヌ、こっち来なさい!」
「い、痛い痛い痛い。わかった、わかりました。ごめんなさい」
そして、数分後。エマと再び話を始めた。
「ロリクソババアって、子供なの?おばあさんなの?」
「え、えっと……このあたりはまた今度おはなししますね」
「そ、そうか。わかった。今日はありがとな」
そう言って、アクロスはエマの部屋を出ていった。
自室へ向かう途中で、サラ教官と鉢合わせた。
「あら、アクロス君。早速浮気ですか〜♡」
「違いますから……この本について、エマに聞きに行ったんですよ」
そう言ってアクロスは、本をサラ教官に見せた。
「あら、古代ゼムリア文字じゃない。どこにあったのこれ?」
「旧校舎に落ちてました」
「だからか……で、何かわかったの?」
「いや、何もわかんねぇ」
「もしかしたら、あの人なら読めるかもしれないわ。帝国史を担当する教官なんだけどね、あの人も旧校舎に興味があるみたいなのよね」
「そうなんですか……わかりました。取り敢えずこの教官にこの本を見せに行こうと思います。では、今日はこれで休ませてもらいます」
こう言って、アクロスは自室に戻っていった。
セリーヌめっちゃ口が悪い……