これは転生者の物語ではない 主人公が生きる物語である 作:壇クロト
難産な上、初めてのちゃんとした戦闘描写。もうこれ以上は作者には無理です!
宝具については、読みやすいようにカタカナ表記としました。
途中戦闘描写に違和感を感じる方がいるかもしれませんが、FGO内でモーション変更があったサーヴァントは、新旧どちらも混ぜさせていただきました。
いろいろヒドイと思いますが、どうか優しい目で見ていってください。
―黒いジャンヌは、神崎さんとジャンヌさんが戦うみたい。なら私たちは、黒ジャンヌが引き連れてきたこの4騎のサーヴァントを相手にする!
「ふむ。我らの相手は、小娘2人か。いささか戦力が過剰気味ではないか?」
「まぁ・・・。この期に及んで相手の心配をするとはお優しいですこと。でも、私は若い生娘の生き血が欲しいので手加減などしませんことよ」
「そうね。凶化しているとはいえ、流石に私たち全員を相手にするなんて調子に乗ってると思うし、少し絞めますか」
「本来であれば私は、彼女たちのような者を守るのが役目なのだが・・・」
「あら?騎士様は、マスターからの命令に背くというの?」
「まさか。言ったはずだ。本来であれば、と。サーヴァントとして召喚された身だ、マスターの命令は全力で完遂するさ」
「っ!先輩!私の後ろにいてください。何としてでも守り抜きます!」
「・・・違うよ、マシュ。もう私は、守られるだけじゃいけないんだ。神崎さんは道具を使っているとはいえ生身で戦ってる。マシュもデミサーヴァントになって戦ってくれてる。今さら私だけが命を懸けないっていうのは、余りにも無粋だよ。」
「先輩・・・」
「それに私たちには、新しく力を貸してくれる人がいるじゃない!
私は直接は戦えないけど、それでも皆と同じ場所に立って戦いたい!だから力を貸して!頼光お母さん!」
「ふふっ。はい、娘の声を聴いて馳せ参じました。我が子に牙を剝く化生など、切り刻んで差し上げましょう。もちろんマシュさん、貴方も守りますから安心しt」
「いえ、頼光さん。私はまだ、戦闘の経験も浅く、お役に立てないと思います。ですが、失礼を承知ながらお願いします!私も貴方と共に戦わせてください!私は、シールダーのサーヴァント。守ることが私の本領です!」
「まぁ。なるほど分かりました。では我が子の守護をお任せしますね。マシュ。」
「はい!・・・頼光さん今私のことマシュって・・・」
「えぇ。大切な我が子なんでもの名前を呼ぶのは当たり前です。」
「っ!ありがとう・・・ございます。」
「いいえ。お礼を言うのは、私の方です。ありがとう。立華、マシュ。私のことを母と呼んでくれて。この胸に溢れる思いをもって敵を討ち果たしましょう!」
「うん!行こう!お母さん!!」
「はい!えっと・・お母さま!」
「あら?若い生娘だけかと思ったら妙齢の美女もいるのね。あの美貌・・・全くもって憎らしい!」
「そう言うな。むしろ余としてはあのような女性の血こそ欲しいというものだ。
バーサークアサシン。あの美女の血は余が貰うぞ?」
「別に構いませんわ。ただ気が変わったとかで私の獲物の横取りは辞めてくださいね?」
「同じバーサークサーヴァントだけど、ここまで吸血鬼としての本能を出すとわね・・・。
まぁ、私も人のことは言えませんね。無性に彼女たちを殺したくて仕方がないのだから・・・。
ほんっと忌々しい!」
「やれやれ。このような纏まりの無さでいいのだろうか?
っ!?全員避けろ!」
「「「!!!」」」
―ドッカーン!
「あら?矢での第一射は外しましたか。化生の類ではあれど、人類史に名を遺した者どもと言う訳ですね。
しかし、矢での不意打ちを躱すというのであれば直接叩くしかありませんね。
では、手筈通りに。私が切り込みますから、立華を狙ってきた敵はマシュにお任せします。そして、最初に言っておきますが、私はこれより大将として振る舞います。故に戦闘中後方の確認は致しません。これが何を意味するのか分かりますね?」
「はい!お母さま。先輩の守護は私に任せて自分の戦いに集中してください!」
「大丈夫だよ!お母さん。私だってシミュレーターで訓練したから一方的に遅れはとらない・・・と思います・・・。
むしろ私の魔術でお母さんを助けちゃったりすることもあるかも。」
「立華!戦場でそのような楽観視は止めさない。そのような楽観をするものから死ぬのが戦闘です。ですから、決して慢心せず醜くても生き残りなさい。
もし、貴方達の内どちらか一人でも命を落とすようなことがあれば、母は、自らを抑える自信はありません。」
「!・・・ごめんなさい」
「いえ、いいのです。初めての戦場では自らの力を過信してしまうものです。
しかし、母はそんな心配などしていませんが。」
「「どうして(ですか)お母さん(お母さま)?」」
「だって私の可愛い娘たちを信じない母親などいないでしょう?
精一杯頑張りなさい。立華、マシュ。」
そう言ったお母さんの顔は、とても優しくて温かい気持ちになるような笑顔だった。
「「勿論!私たちを信じて全力で戦って(ください)!」」
「いきなり弓矢ぶっぱなしてくるとか頭ふっとんでじゃないの!?
いいわよ。そっちがその気ならやってやるわ!」
「全くだね。いくら戦場だとしても、一発でクレーターを作るような一射をいきなり放ってくるなど野蛮もいいとこだ。」
「その野蛮な女がこちらに向かって来てるわよ。どうなさいますオジサマ?」
「ふむ。こちらから出向く手間が省けていいではないか。彼女を始末してから、ゆっくり残りも小娘を狩ればよかろう。」
「あら?化生の分際で私の可愛い娘達に牙を剥こうというのですか?
・・・ふふっ。マシュと立華の成長のために少し手加減をしてあちらに向かわせることも考えていたのですが、そんなことを言う化生共には、ここで散ってイタダキマショウ。」
「!?(なに?今の悪感・・・。この女ヤバいわね)
その化生共というのは止めていただきたいですね。生憎と私とそこの騎士様は狂っていようと人のつもりなので。」
「まあ、そうだね。これでも生前は騎士として生きた身だ。その侮辱は、認められない。」
「あらあら。あのような女の手駒に成り下がった上に、戦う力も持たない民草をその手に掛けた貴方方がそのようなことを言いますか。」
「どのように言っても構わなくよ。だって、今の私たちはサーヴァント。なら二度目の生を手に入れたといってもいいでしょう?なら、好きなようにするというものよ」
「概ねその通りである。加えて単身でその身を捧げに来た獲物を狩って何が悪い?
そろそろその生き血をいただこう!」
―ランサーがその手に持っていた槍を頼光に向けるとその足元から杭が突き出してくる
「ふっ!はぁっ!」
―それを軽々と躱し手にする刀で斬りつける頼光
「グゥッ!(ここまで重いのか!?受けきるのではなく受け流すようにしなくては直ぐに斬られる)」
―上段からランサーに迫る斬撃を受け止めるが、押されるセイバー
「ナイスよセイバー!刀を使ってるなら躱せないでしょ?」
「こちらも喰らいなさいな」
―聖なる杖から光弾を頼光に放つライダーとアサシン
「あらあら。舐められたものですね。この程度、躱す必要もありません。はっ!」
―脇に刺した小太刀で迫る光弾を切り払う
「ハッ!上等よ!光弾が効かないなら直接殴りゃいいのよ!」
「・・・狂化しているといえど女性だというのに。しかし、受けて立ちましょう」
―そう言った直後受け止められていた刀から力を抜き上空に投げる頼光
「オラァ!」「ハァ!」
―渾身の拳を放つ両者
「(!?こんな細い腕なのに私の拳を殴り返す程の一撃を放つなんて・・・。
少し楽しくなってきたわ!)」
「大丈夫か?セイバー?あの者の一撃応えたように見えるが。」
「大丈夫さ。この程度で音を上げていたら騎士としての矜持が廃る。」
「なるほどな。ならばセイバーよ、あの者の斬撃受けきって魅せよ。お前に我らの守りを任すとしよう
それでよいな?アサシン」
「構わないわよ。それにライダーがあの女武者と殴りあいを始めちゃったから、その隙にあちらの小娘を狩りにいくわ」
「よかろう。余たちで彼女を始末するから、存分にやってこい」
「エエもちろん。」
「!アサシンこちらに単騎で向かってきます!先輩!支持を!」
「あらあら。支持を待たなくては動けないのかしら?」
―そう言って杖を振り血のような衝撃波を出すアサシン
「マシュ!受け止めるんじゃなくて、受け流して!」
「了解です!」
「あら?まさか耐えるとは思わなかったわ。なら、これはどうかしら?」
―杖を振ると今度は、アイアンメイデンを呼び出してマシュを串刺しにしようとする
「っ!?くっ!(盾防げない!回避するしか・・・)」
「そうよねぇ、躱すしかないわよね?でも貴方が回避するとマスターは、どうなるのかしらね?」
―マシュが躱したアイアンメイデンがそのまま立華に向かう
「舐めないで!瞬間強化!」
―礼装による魔術で自らの身体能力を一時的に底上げしアイアンメイデンを躱す
「(好機!)ふっ!はぁっ!これで倒れて!」
―マシュのエクストラチェインです
「ぐっ!小娘がいい気になるんじゃないわよ!」
―カーミラのアーツ始動エクストラチェインです
「スキル発動!これで耐えます!」
「よし!マシュ!攻撃を耐えたら即座に攻撃に転じて!盾で薙ぎ払うんじゃなくて、体当たりするイメージ!」
「はいっ!」
「ゴホッ!っそんな付け焼き刃の攻撃と連携でやられてあげるほど優しくないわよ!」
(しかし、このままやるのも面倒臭いわね。宝具を解放して一気に片を付けるとするわ)
貴方達とじゃれ合うのも飽きてきたわ。もうそろそろ私の糧となりなさい!
「(!いけない宝具を解放する気だ!)そうはさせない!ガンド!」
「ふふっ。宝具を解放しようとするのを見るや否や直ぐに対策するのは評価するけど、安直ではなくて?」
―ガンドが来るのがわかっていたかのように回避するアサシン
「そんな!?どうして・・・?」
「簡単なことよ。私が宝具を解放する仕草を見せれば何かしらのアクションを起こすと思ってワザと分かりやすく動いただけのことよ」
「っ!?先輩はやらせません!宝具、展開します!」
―ロード・カルデアス!
「これで散りなさいな!」
―ファントム・メイデン!
攻める宝具と守る宝具。ぶつかりあう両者の勝敗は・・・アサシンの勝ちとなった。
「っ!?きゃあっ!」
―宝具の全てを防げなかったマシュをファントム・メイデンの余波が襲う
「マシュ!?大丈夫!?」
「はい・・・。まだ、まだこれからです!」
しかし、この戦いはどう見てもアサシンの優勢であった・・・
―方や頼光の戦いは・・・
「(グっ!ハァハァ・・・。いくら殴っても勝てる気がしないわね・・・)」
「あら?もう終わりですか?」
「余所見をしているとは、思いあがったな!」
「いいえ?これは、余裕というものですよ?それに貴方は、どうやら地面から杭を突き出すのが基本のよう。貴方のような相手には、こちらの方が効果的でしょ?」
―杭を躱しながら弓矢を射る
「くっ!(一撃一撃が必殺だというのにこうも連射されては敵わん)」
「私を無視するんじゃないわよ!」
―もう杖など捨てて殴りかかるライダー (あなた聖女でしょうに・・・)
パシッ!「無視などしていませんよ?ただ、息も絶え絶えな貴方に気を配るよりもこの2騎に注意した方が妥当と判断しただけのこと」
「っ!ええ、その通りね。なら、私の全力見せてあげる!!」
「(ライダーの奴。宝具を解放する気だな?ならば)セイバー!貴様の宝具を解放し奴めの足を止めよ!」
「了解だ!!
生憎と私の宝具は攻撃性はないが、敵を弱体化することに関しては得意だよ!」
―フルール・ド・リス!
「これは!?力が抜けていく・・・」
「今、この瞬間が最適!この子が私の宝具にして取って置きよ!」
―タラスク!
巨大な亀のような竜が高速回転しながら頼光に迫る!(これガ○ラでは・・・?)
「ライダーの宝具に重ね、確実に仕留める!」
―カズィクル・ベイ!
ランサーの体内から血に濡れた禍々しき杭が頼光に放たれる!
「この程度で源氏の大将たる私を、可愛い娘と約束をした私を倒せると思うな!!」
―来たれい我が忠臣、我が手足、我が具足 四天王なぞこれこの通り――いざ!
牛王招雷――天網恢恢!
―これが、源氏の大将として戦った稀代の神秘殺しの宝具。その神髄は嘗て己と並び立ちし四天王の武器、技を己一人で再現すること。弓で射抜き、斧で斬り絶ち、剣で切り裂く、槍で突き抜く。そして、最後には、己に眠る雷神としての力を刀から紫電として放つ。これこそが全ての敵を対象とする全体宝具である
2つの勢力の宝具がぶつかり合うが、ライダーとランサー。全く別の宝具を同時に撃つだけに対し、頼光の宝具は一点を食い破ろうとする。その均衡が崩れるのは必然でどちらに軍配が上がるかも必然であった・・・
ぐふっ・・・
ゴホッ・・・
あぐっ・・・
頼光の宝具が放たれし後、その場にあったのは、虫の息となったバーサークサーヴァントであった
「立華、マシュ。母は勝ちましたよ。」
おや?頼光さんの凶化が薄れて普通にいい親になっているような・・・?