吸血鬼の真祖が双子らしい   作:つらら@ゆき

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普段よりも千字近く短いです


第4話 修行と犠牲

 

 

 

 

 

 

side ex

 

 

さてと…そろそろ約束の時間じゃのぉ

7とまでは言わんがせめて3は撃てるようになっておったらいいんじゃが

 

 

「さて、どこまで撃てる様になったのか実戦で見てやるからのかかっておいで」

「なら私から!!!」

「きなさいエヴァ」

 

 

わしが構えを取る前に一昨日と同じように中々のスピードで突進してきたがコレでは前と同じ

同じ技を同じ相手に使っても相手が二流三流でないと通じるわけ無かろうて

足を刈ると案の定前と同じようにバランスを崩しおった、エヴァは撃つ暇もなく終了かの?

 

 

氷の盾(リフレクシオー)!!!」

「なっ!?馬鹿者!!!」

「ふぇ?」

 

 

エヴァの今放った魔法、氷の盾は相手の攻撃魔法(・・)を防御、反射する魔法。

当然ただの拳であるわしの拳を防げるわけも無く…努力むなしくわしの拳骨をくらいおった

それに魔法の射手を覚えろと言った筈なのになぜこの高等魔法を覚えとるんじゃこいつは…

 

 

「エヴァ」

「は、はいじじ様」

「魔法の射手は覚えたのか?」

「そ、それはぁ~…」

 

 

ギ、ギギギという効果音の似合いそうなほど動揺しながらアリアの方を向くエヴァ…入知恵したのはアリアか?珍しい。そんなことは今は置いておいて

 

 

「エヴァよ…罰として今日の風呂の掃除と薪割りをしなさい」

「そ、そんにゃぁ~!!」

 

 

トホホ…と涙目になりながら項垂れているエヴァは少しの間ほおって置くとして

 

 

「アリア、次はお前の番じゃ」

「はい!!行きます!!」

「ぬ?」

 

 

アリアが距離をとったまま何かを唱えとるな、大方この距離からなら発動までは来ないとおもっとるんじゃろうが…

 

 

「甘い!!!」

 

 

こやつらにはまだ見せたことの無い技じゃが縮地法、瞬動術といういわゆる兆速移動でアリアに詰め寄りそのまま拳をアッパー気味に鳩尾に入れる。多分アリアも何が起きたか理解できないじゃろう

 

 

そう、思っておった…鳩尾にわしの拳を受けたアリアは今わしのこぶしの上に乗っておる状態じゃ

そのアリアは吐しゃ物を吐き出した後口をニィと歪ませ

 

 

「火精の…ゴフ……女…王」

遅延魔法(ディレイスペル)か!?」

 

 

反応が遅れてしもうた。たかが魔法の射手といえど一番の攻撃力を誇る火属性の射手をほぼゼロ距離で11発、片手はアリアに握られ片手でしか防ぐことはできない。完全に一杯食わされた

1…弾く、2…弾く、3…流す、4…頬を掠める、5、被弾、6、7、8、9、10、11、被弾

 

 

「っ~…イテテテテ、アリア、よぉやったのこの戦闘はお前の勝ちじゃ」

 

 

さすがのわしでも破壊に特化した火属性の射手は痛いわい…

コレはアリアにしてやれたの…まさか最初から一撃を食らうことを想定して戦いに挑むとは

アリアの頭をなでてやると笑みを浮かべてそのまま意識を落としてしもうた

 

 

 

 

 

side evan

 

じじさまは時間通りにやってきた。時計なんて持ち歩いてないのによく時間通りに来れるよね。

そんなことはおいておいて、今回の私は一味違うのだよじじさま。

なんと今回は姉さまにわざわざ防御魔法を教えてもらってその魔法を習得したんだから!!

 

 

「さて、どこまで撃てる様になったのか実戦で見てやるからのかかっておいで」

「なら私から!!!」

「きなさいエヴァ」

 

 

ふふふ…そんな余裕で居られるのも今のうちですよじじさま!!

まずは前みたいに高速で攻撃するけどやっぱり普通にかわされて足を引っ掛けられた…

でもそこからじじさまの一撃を防御魔法で防御!!しようとしたら

 

 

氷の盾(リフレクシオー)!!!」

「なっ!?馬鹿者!!!」

「ふぇ?」

 

 

じじさまの拳が私の氷の盾(リフレクシオー)をすり抜けて…え!?

いたい…頭がわれるぅ~…

じじさまに魔法の射手は覚えたのかと聞かれて私はギクリとした、完全に忘れていた。

どうにかして一撃じじさまに入れることしか考えてなかった…

 

 

姉さまも私に氷の盾教えるときに言ってくれればいいのにぃ~

私は姉さまにちょこっとだけ恨めしい思いのこもった目を向けると苦笑されちゃった

姉さまにとっても予想外だったわけね…

 

 

「エヴァよ…罰として今日の風呂の掃除と薪割りをしなさい」

「そ、そんにゃぁ~!!」

 

 

薪割り、お風呂に入るためには必須のこの作業は私にとってはそれはもう苦行。

だって斧は重たいし汗はかくし、特に虫!!!いろんな種類の虫が居るのがもういやになる。

 

 

「アリア、次はお前の番じゃ」

「はい!!行きます!!」

「ぬ?」

 

 

どうやら姉様の修行が始まるみたいだ。今は悔しいし色々な感情が混じったなんともいえない気持ちだけどそれでも、格上の人の試合は見ておかなければ絶対に後悔するから目を向けておく。

姉さまが相手だとじじ様も私の手加減が目に見えてる時とは全然違う、しっかりとした戦いをしてくれるから見ている側としてもありがたい。

 

 

でも試合が始まっても姉さまは動かず、口元をもごもごさせてる…何かを食べてる!?……なわけは無く、多分あれは何かの詠唱。それを見たじじさまはいつの間にか姉さまのお腹を殴ってた。その威力は想像すら出来そうも無い…姉さまが吐いてるのがわかった瞬間私のお腹がちょっとだけキュッってなってから背中にいやな汗が出てきた。

 

 

「わ、私ならあれは胴体千切れちゃうんじゃないかな…」

 

 

そんな姉さまの姿を見ているとじじ様の方に顔を上げたかと思ったら口元をニヤリと歪ませてじじ様に言い放った。

 

 

「火精の…ゴフ……女…王」

遅延魔法(ディレイスペル)か!?」

 

 

でぃれいすぺるって言うのは何なんだろうか?良くわかんないけど姉さまが火精の女王と呟いた瞬間に火属性の魔法の射手がじじさまを襲った。

しかも最初の方はかわしたり流したりしていたのに段々と掠って、あたる様になっていく。

最後の一発がじじ様の顎に当たったときにじじ様は少しだけ顔を歪ませてから

 

 

「っ~…イテテテテ、アリア、よぉやったのこの戦闘はお前の勝ちじゃ」

 

 

と姉さまを撫でてから大きな声で笑ってた。

とうとう姉さまがじじ様に勝った、負けを認めさせた。

すごい、すごいなんて言葉じゃ足りないくらいすごい。

でも当の本人は気を失ってるし何よりも運動着として着ていた薄手のワンピースがお姉さまのゲロゲロでドロドロになってしまってる。

 

 

このまま寝かせておくのはかわいそうだったので洗い流すための水を汲んでこよう。

まったく、世話のかかるお姉ちゃんだなぁ、ふふふ。

 

 

 

後日…アリアが「わ、私のワンピースが…それに私のベットに臭いが…」と膝をがっくりと落し、嘆いてる姿を見たものが数名居たという




アリア視点はあえてなしでいきました
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