深夜って寂しい…。
どうぞっ!
「うぅ…」
「レンさんっ!?大丈夫なんですか?』
意識が覚醒すると目の前には木漏れ日によって輝くエマだった。
「まだしんどい…」
体がだるく頭が痛い。人間の時でいうと風邪みたいなものだ。
「そう言えばリザ達は…?」
「今は出かけていますよ。暫くすると帰ってくるとと思います」
ふらっ…
俺の体は貧弱になり、重力に任せて倒れ込んだ。
「レッ、レンさんっ!?どどどどうしたんですかっ?」
「ごめん…。少しフラついただけだ…」
自然と俺の体は落ちていき、膝枕されている状態になる。
「エマ…しんどい…」
「レッ、レンさんっ!?」
(顔な赤いレン様…どこか色気じみてるような…かわいいな…)
「本当に大丈夫ですか?熱はあるかな…って熱いじゃないですか!これは高熱ですよ、直ぐに冷たい物を持ってこないと!」
慌ただしくエマは反応するが俺の意識はどんどんと遠のいていく。すると急に大きな声で起される。
「リンさーんっ、こっちに来てくださいー!」
「はーい」
その声に返答するリンの声が聞こえる。
ガチャッ
ドアの開く音と同時にリンの声が部屋に木霊する。
「レン様っ!?お目覚めになったのですね!」
満足の一言が似合う笑みを零すリンにエマが要件を伝えている。
「はい、冷たいものですね!」
そしてリンは部屋から出ていった。
「どう…したんだ?」
「熱が高いので冷たい物をと思って」
「エマ…ありがとな…」
「気にしないでください」
そしてエマは優しく告げてくれた。だがそれと同時に罪悪感が湧いてくる。
「俺って…迷惑だろ…」
「どうしてですか…?」
「だって俺…リザを守るって…言ってんのに…周りに迷惑かけまくってさ…最後には高熱まで出して…」
「迷惑な訳ありませんっ!ちゃんとリザちゃんを守ったならそれでいいじゃないですかっ!病気になろうと暴走しようと関係ありませんっ!」
エマが必死に俺の言ったことを否定してくれる。だがそれを言い終わると顔を真っ赤にさせ黙り込んでしまった。その言葉で俺はいつの間にか涙腺を崩壊させている事に気づく。我慢してたことが少し緩んだように涙がこぼれ落ちて止まらない。それをエマが頭を撫でて慰めてくれる。優しく包み込むように。
「そう…なのかっ…ひっく…」
「そうです、レンさんは迷惑なんかじゃありません。迷惑だと思う人なんて私がボコボコにしてきますよっ!」
「あり…がと…」
俺の涙は止まることを知らずリンが氷を持ってきてくれるまで続いた。
***
「ただいまー!」
「あっ、お帰りなさい、アリス」
「お帰り、ディブロ!」
「ただいま帰りました。レン様、お体は大丈夫なのですか?」
「少しだけしんどいけど大丈夫だ!」
俺が元気よく言うとディブロは良かったと胸を撫で下ろしている。それより俺の興味を引くものがあった。
「なんだよ、それ…」
「あっ、これはバンが釣ってきたガノトトスです。珍しく旧砂漠の川に居たので」
「そうだぞ、しかも夫婦だったんだぜ!」
元気よく自慢してくるバンを見てみんなが笑っている。
(夫婦だったのかよ…)
内心驚きながらも会話を続ける。
「ガノトトスはどうするんだ?」
「食う!」
「らしいです」
「嘘だよな?流石にこのガノトトスは食えないだろ…」
「レン、俺にませとけって!」
そう言って調理室へガノトトスを担いでいった。もう一匹のガノトトスはアイルーたちにあげたらしい。
「遅いですね…」
「リザ、俺食いたくない…」
バンが調理室に入って、一時間が経過している。エマとアリスが見に行ってから帰ってきていない事と長らく時間が立っているせいで余りいい感じがしない。すると調理室からいい匂いがする。
「兄さん、いい匂いがしますね…」
「そうだな…」
ドンッ!
勢い良くドアがあき、バン達が料理を両手に持って入ってくる。皿を横においてある長机の上に置いた。その料理はどれも美しく飾り付けされており、どれも旨そうだ。
「これはアリスとエマが?」
「飾り付けだけだよ、レン君」
「ってことは味付けとかはバンがっ!?」
「なんだよその驚きっぷり!」
「でも凄いですよね…」
「何話してるんだよ、冷めちまうぞ」
そう言われ俺はバンの作った料理を口に運ぶ。
「美味しいですね、兄さんの体にも良さそうです!」
「メッチャ旨い!」
「ありがとな、レン!」
「私も頂こうかな」
「そうですね」
そしてアリスとエマも料理を食べ始めた。
「相変わらずバンの料理は美味しいよね〜」
「そうですね〜」
二人はどんどんの料理を口にしていく。その速さは意外なものだった。机の上にあった料理は目にも止まらない速さで減っていき、空の皿が溜まっていく。
「はっ、速いな…。太りそうだ…(ボソッ」
ここで俺は気づいた。自分の犯した間違いを…。
「レンさん、今なんて言いました…?」
「レン君、なんて言った?」
同時に凍りついた声が聞こえる。
「すっ、すまん!許してくれ…悪気は無かったんだ!」
「レンさん…少しこちらに来て下さい…」
エマに袖を捕まれ、部屋から連れ出される。その時のアリスとエマの表情は口では説明できないほどに凍りついていた。
「エッ、エマ…許してくれっ!」
「何言ってるんですか?悪いことを言う子にはお仕置きが必要です…」
そして俺は別の部屋にてお仕置きをされることになった。そのお仕置きの内容はいかにも男性にはキツイものだった。
「兄さんは大丈夫でしょか?」
「大丈夫だろ!」
部屋にはバン、ノア、リン、ディブロの四人が残っていた。四人は机を囲みながら残った料理を食べている。
「美味しいですね、バンさん」
「おっ、リンからそんなこと言われるなんて思ってもなかったぜ」
「なんかそれ酷くないですか?」
酷いかどうか悩みながらリンは料理を口に運ぶ。
「そんなことないぞ、うん」
「バン、お前料理得意だったんだな」
ディブロが言うと
「得意か?俺はとある猟団にいたとき教え込まれた事をやってるだけだぞ?」
と当たり前のように答えた。
「そうなのか、ならその教えてくれた人間は凄いやつだな」
「それほどでもねぇよ」
頭を掻きむしりながら照れるバン。
「ごちそうさまでしたー」
「ごちそうさま…」
リンとノアは料理を食べ終わる。しばらくしてディブロとバンも食い終わった。
「うわーーー!やめっ、やめろー!」
「いい感じですね…」
「ここをこうして…こうかな…」
上の部屋から声が聞こえる。悲鳴混じりの声が。するも階段を歩く音が聞こえてくる。
「終わりましたよー」
そして入ってきたレンの姿を見て四人が驚愕することになった。
深夜に書いたので不備が大量にあると思いますが許してください何でもしますかゲフンゲフン。
どうでしたでしょうか?
今回はエマの恋心が垣間見えたようにしたんです。わからないと思いますが。次こそはしっかり書きます!
感想、評価ぜひともお願いしますっ!
[投稿について]
今日から水曜日まで投稿できないと思います。テスト当日なので。それだけです。それではまた次回!