命刻龍は異世界で何を守る?   作:遠弥 秋菜

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前回もあれだけ遅れて投稿したのにまた同じ事を繰り返してしまって申し訳ないです。
今回はとある試験がありまして…。言い訳ですね。

それではどうぞっ!



第十六話[魂の調停者]

―時を少しばかり戻して遺跡の外れ―

 

「ここに居るモンスターを捕まえるのだ!イチビッツくんっ!」

「分かりましたっ!」

マネルガー達は次々と砂漠に居るモンスターを捕らえていく。その中には強力なモンスター達も含まれていた。

「やはりここのモンスターはとても良いっ!」

「そうですね博士っ!」

「グルァァア!!!」

モンスター達が暴れ叫ぶ。するとマネルガーが怒鳴り散らす。

「うるさい黙れっ!貴様らは兵器なのだ、黙っていろ!」

マネルガーの怒鳴り散らす声が反響する。

「さっさと帰るぞ、イチビッツくん!」

そしてマネルガー一行は遺跡を後にした。

 

✳✳✳

 

「レン様は『魂の調停者』の役割を持って生まれてきました」

静寂に包まれた遺跡、ディブロの声が木霊する。

「『魂の調停者』…?」

「そうです。これはこの世界を支えていると言っても過言でもない程の重要な役割になっています」

 

そこからディブロから色々な事を教えて貰った。まずは『魂の調停者』についてだ。魂の調停者とはこの世界に生きている龍の生と死を支配し、管理する役割である。この役割は俺の父親【魂喰竜】の役割だったらしい。それを今はこの俺が引き受けているわけだ。

余談だが今俺が持っている能力の一つ【魂蝕属性】は父親が魂の調停者の時に生み出した能力の下位互換らしい。父親の魂蝕属性は触れなくても肉体、精神を蝕むことが出来るとの事だ。

 

「レン様は正直に言って『弱い』です」

「…ッ!」

俺の心に何かが突き刺さる。

「それがどうしたんだよっ…」

「申し訳ありません、ですがここまで言わないと了承して頂けないと思いましたので」

そしてディブロは話を続ける。

「レン様は強いです、並のモンスターと比べたら。ですが俺やリンみたいな個体になってくるとレン様は勝てません。その原因はレン様は自分の能力に頼りきっている事です。俺達は個々の特性を活かして戦っています」

ディブロの言う通りである。俺は今まで能力を当てにして戦ってきた。自分の特性は活かさず能力だけを使ってきた。そのツケが今帰ってきたのである。俺が言い訳できないでいるとディブロは話を再開した。

「ここからは二つ目の話になりますがレン様は今からでも自分の特性を見出し、特訓すべきです。俺も手伝いますので」

「本当に良いのか?俺なんかの為に」

「もちろんですとも!」

 

そこから2時間後…

 

「グァァアアアアアアアアアアアァァァッッッ!!!」

「ガァァアアアアアアアアアアアァァァッッッ!!!」

俺とディブロは龍体に戻り特訓を繰り返していた。たまに半人化も交えた戦いもした。特訓の内容はとても激しいものとなっている。一見すればとても簡単、だが実践すると変わるものである。俺はまず、能力を封じている。能力に依存してしまうからだ。俺が使えるのは自分の肉体のみ。

「グァァァァアアアアッ!」

翼をはためかせ、ディブロへと急接近する。だがディブロは容易く見切り、反撃を繰り出してきた。炎を纏わせた角を俺の腹部に突き刺す。傷口からは燃え盛る炎、そして血だ。

「…ッ!?」

この時の俺は気づいていなかったことなのだが今の俺はディブロの炎を吸収していた。炎は最初、激しく燃えていたが暫くすると傷口を通って体内へと吸収されていったのだ。

(クソッ!めっちゃ暑いぞこの炎っ!」

(それはそうですよっ!)

そう言いながら俺の体を投げ飛ばす。俺は空中で何とか翼を動かし、滞空する。

「グルァァア…」

傷口は塞がったが痛みは消えない。

「ガァァアアアアアアアアアアアァァァッッッ!!!」

ディブロの方向とともに地面から炎の渦が三つ現れた。周りの空気は超高温、肌が焼けるようだ。だが俺は怯まず大空へと羽ばたき、雄叫びを轟かせる。

「グァァアアアアアアアアアアアァァァ!!!」

感覚を研ぎ澄ませる。周りの音は遮断され、俺の心の声だけが聞こえる。

(今だっ!)

俺は最高速度でディブロの背後へ回る。そして半人化し、全力でディブロにパンチを入れた。

(甘いっ!)

───ドゴォォォォンッッッ

俺がパンチしたはずだが攻殻に阻止された。その後は威力が凄まじい薙ぎ払いで吹き飛ばされた。

「グハッ!クッ…ソッ…なんて威力だよ…」

(この程度まだ序の口ですよっ!)

そう呟きながら猛スピードでこちらに突進してくる。俺はギリギリのところで体を捻り、回避する。だがディブロの纏っている炎が変形する。炎はツタ状に変形し俺の手首と足首を捉えた。

「クソッ!あちぃっ!」

腹(鱗)は燃え、所々損傷していた。皮膚は火傷し、とても痛い。

「これで俺の勝ちですね」

そう言ってディブロは炎を自ら生み出した炎の中へと戻し、人化する。

「お疲れ様です。それよりもお体は大丈夫ですかっ!?」

ディブロが駆け寄ってくる。だが俺の意識は朦朧としていった。そこから先は俺の記憶には残っていない。

 

✳✳✳

 

「何をしてたんですかっ!」

「えー…あー…その…特訓しようとレン様を…」

「ディブロ、貴方はバカですかっ!?レン様はまだ本来の力を取り戻していないのですよっ!」

「そうだかレン様を強――」

「うるさいです、新しい氷を持ってきてください」

 

✳✳✳

 

「姉さん、あれがあの『魂刻龍』?」

「それにしては弱そうだな…」

「バルカン?(威圧)」

「うっ、嘘だって!」

「次は無いよ?」

「そう怒らないであげてよ、バルカン姉さんはこういう性格なんだからね」

 

✳✳✳

 

深夜十二時、俺は目を覚ました。起きると体が痛かったが何があったのかはあまり覚えていなかった。

「火傷…そういえば…」

「起きたの…?」

「誰だ…」

意識が完全に戻っていない中、返事をする。すると扉が開き、見覚えのある少女が立っていた。

 

 

 

「覚えてるかな?私のこと…」

 

 




今回はどうでしたか?
かなり描写をころころ変えてみたんですが…。
意見あればお願いします!(露骨なコメ稼ぎ)

感想、評価お願いします!それでは次回会いましょう!
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