命刻龍は異世界で何を守る?   作:遠弥 秋菜

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[今日の一言]
最近になって書いていた小説がかなり出来てきました。
でもこれで投稿していいものかと悩んでおります。

それではどうぞ!


第十八話[大老長との対峙]

「エマ、俺は何処に連れてかれるんだよ…」

「レンさんは保護された『人間』として扱われます。一応言っておきますが女性扱いですよ」

現在俺はドンドルマという街に来ている。ドンドルマに来た理由はエマが明かしてくれると思ったが明かしてはくれなかった。

街は活気に溢れ、人が多く行き交っていた。周りからは食欲を唆られる匂いや、目移りしそうな武具の数々、俺はとてつもない新鮮さに心踊らせている。

だが一つ、気がかりな事がある。

「なんで俺が女扱いなんだよ…」

「仕方が無いことです。だって見た目が『女性』なんですから…」

「はぁ…」

思わずため息が出てしまう。それは今は黒いワンピースを着ているため、完璧に女性にしか見えないからだ。

「あっ、レンさん」

「どうした?」

「唐突ですが着替えませんか?」

「別にいいけど、なんでだ?」

俺は今のワンピースのままでいいのだが…。

 

「だって大老長に会うんですから!」

 

──────────────────────

 

「お姉ちゃんはこれが似合いますね!」

「レンくんはこっちがいいって!」

「レンさんはあれも似合います!」

 

……

 

「あっ、あれも良くない?」

「確かにそうですね…」

「お姉ちゃん、どれがいいですか?」

「……」

俺は男のはずだ…。

「お姉ちゃん?」

なのに…。

「聞いてますか?」

 

なんでこいつらは女物の服を選んでるんだよ…。というか何処からリザとアリスは出てきたんだよ…。

「俺は男だぞ?」

「「「知ってます」」」

正気なのか…。

「そんなことよりこれ着てみて!」

「いいえ、私です!」

「お姉ちゃん、私が一番です!」

 

そして俺はそこから1時間程着せ替え人形のように服を着せ替えられた。女物の服はもう着たくない、特にミニスカートとか…。俺はこの時に激しく俺は心に誓った、『三人の着せ替え人形にはならない』と。

 

「よし、これでいいだろ」

鏡の前に立ち、自分の服装を改めて確認する。取り敢えず服は全体的に黒色に統一した。黒のインナー(厚め)に黒いズボン、ベルト付きの靴にした。代金はセルレギオスの素材を売って手に入れた物を使った。

「黒がやっぱり落ち着くな…」

 

「ありがとうございましたー」

「ふぅ…」

俺は買った服を着て、外へ出る。

「黒色が安心するなぁ」

「レンさん、終わりましたか?」

「あぁ、終わったぞ」

「とても可愛らしいですね!」

可愛いって…俺は男だぞ…。しかも俺の着ている服は男物なんだが。

そう内心呟いているとリザが時計を見て慌てて言ってきた。

「レンさんっ、急ぎますよ!呼び出された時間に遅れます!」

「おっ、おう!」

俺は何処に行くかも分からないまま、リザに手を引かれるまま連れていかれるのだった。

 

──────────────────────

 

「ヌシ達が保護されたものじゃな」

「えっ、あっ、はい。お──私が保護してもらったリルです」

「同じく妹のリザです」

大きな部屋の中心に置かれた長椅子に俺は座っている。そして隣にはリザとエマが座っていた。目の前には巨体の男性が座っている。手には巨大な体躯にあった太刀を握っていた。

「少し急かすようになってしまうが本題を話そうかのう。何故ヌシは砂漠に居たのじゃ?」

「私達はとある猟団と行動を共にしていたのですがはぐれてしまいまして…」

勿論全部でっち上げた話しだ。流石に俺が龍とは言えないだろう。

「嘘じゃろう…」

「ッ!?」

鋭い眼光を向けられる。寒気が全身を走るのが分かるほどだ。

「ヌシは龍じゃ…妹の方は人間じゃろうがな…」

「大老長っ!?何を仰っているのですかっ!?」

「リザッ…」

「はい、お姉ちゃん…」

立ち上がり、翼を背中から出す。俺は大老長を睨み返し、リザの前に立った。

「待て待て、ワシは決してヌシらをどうにかしようなどとは考えておらんわい」

「嘘を言うな…殺るつもりなら私も全力で──」

 

「待てと言っておるだろう…」

 

「……っ」

「お姉ちゃん…」

「まずは翼を閉まってもらいたいところじゃな」

そう言われ翼を仕舞う。俺は長椅子に改めて腰を掛けた。

「なんでわかったんだ…」

「ハンターの『勘』…じゃな」

沈黙が流れる。俺とリザは顔を俯かせ、エマは自分は邪魔だろうと思ったのか席を外す。

(なんで俺が龍って分かってんだよ…)

俺からは龍と確信付ける証拠など無いはずだ。体からは何一つ部位は出していない。ということは大老長とかいう奴は只者じゃないってことになる。

「まずなんで私達を保護したんだ…」

「それはヌシが人類の敵になり得るからじゃ」

いとも簡単に大老長が告げた言葉に困惑する。

俺が人類の敵、そんな事が有り得るのか。俺にはそんな力も頭脳も持ち合わせてはいない。

「君はとある昔話を知っているだろうか」

「知らないな…」

そして暫く俺達は大老長から『昔話』とやらを聞いていた。特に俺の記憶に引っ掛かったりする話ではないが何処か懐かしいものを感じたのである。

 

「ヌシらはこのあとどうするのじゃ?」

昔話を話し終えると大老長が聞いてきた。これから先、俺は特に考えてないがら、取り敢えずの目標は『魂の調停者』になることだ。

「なさそうじゃな…。それなら一つ頼みがあるのじゃが宜しかな?」

「なんだよ」

俺は大老長に聞き返す。すると大老長は懐から一枚の紙を取り出した。

「頼みとはこれじゃ」

取り出した紙を机に起き、俺に見せてくる。そこに書かれていたのは…。

 

 

 

「天廻龍…目撃…」

 

 

 




どうでしたか?
今回は冒頭を明るくしてみました。…明るくなってると信じます。

それでは次回、会いましょう!
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