命刻龍は異世界で何を守る?   作:遠弥 秋菜

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【今日の一言】
ゴールデンウィークまであと少し!
私頑張れ!

それではどうぞ!


第二十一話[従者の心は狂気に染まる]

【狩人ノ記憶】

 

この時、狩人達は同じ事を感じていた。

感じていた事と言ってもそれは言葉では表すことなど不可能なことである。

 

『ただ目の前にある恐怖』

 

その恐怖を目にした狩人達は無慈悲で冷酷な目付きをした四体の龍を前にただ呆然と立ち竦むことだけしか出来ない。

 

龍は呆然と立ち竦む人間を見下ろし思う。

 

『弱い』と。

 

 

 

 

 

 

この四体の龍は後に世界を大きく変える存在となる。

だがその事はここに居る誰しもが知り得ることの無い事であった。

 

──────────────────────

 

「なんですか…この気迫は…」

私は四体の龍を前にして脚が竦んでしまう。目の前には禍々しい何かを纏ったレンさん達、そしてレンさんに対峙するリオレウス。私もそれなりにはモンスターを狩って来たため、この気迫にも耐えられる筈なのに…。

唯ならぬ緊張感が全身に走る。私は震える体を抑え、片手剣に手を掛けた。

「おい、どうしたんだよっ!?ってこいつは…」

「私にもわかりません…分かることは危険だと言うことだけです…」

 

「こいつらはなんなんだよ!」

 

「嫌だっ!死にたくない!」

野次馬やハンター達が口々に叫ぶ。

(リオレウス…貴方は正気ではないですね…)

(リン、ディブロ…こいつを止めるぞ。じゃねぇと街が危ない)

((仰せのままに))

 

レンさん達が会話を終え、戦闘を始めようとする。それと同時にバンが話しかけて来た。

「俺達はどうするんだ?」

「取り敢えず私達も参『ガァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!』加しま…えっ!?」

私が言葉を発した途端、新たな咆哮が轟く。その咆哮は

「おいおい…『あいつら』…多すぎだろ…」

 

『あいつら』、その対象は私達狩人達をより絶望のどん底に叩き落とす事になった。

 

 

 

──────────────────────

 

「ガァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!」

(約五百体…どうしますか、レン様)

(セルレギオスの時と同じかよ…)

俺たちの目の前には飛竜種の『リオレウス』がいる。だがそのリオレウスは一体とは限らない。そしてリオレウスだけとも言っていない。

「グァァァ…(殺すな、取り敢えず戦闘不能にしろ)」

俺はそう言葉を吐き出し、リオレウス達に向き直る。

「グァァァァァァァァァ!(戦闘開始だ!)」

「「グァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!」」

俺はまず両脚に魂蝕属性を纏わせた。爪から黒い液体が浸たり、禍々しいものを感じる。

次に俺は体感速度を上げ、目の前にいたリオレウスに接近した。そのリオレウスは前にあった事のある個体だ。

だがその個体に近づこうとしても周りのリオレウス立ちが行く手を阻んでくる。

「グァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!」

咆哮を轟かせ、大きく羽ばたく。すると上から見下ろすと全ての個体からまた一味違った禍々しさが出ていた。まるであの時のセルレギオスと戦った時のような感じだ。

「ガァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!」

「グァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!」

俺は一気に降下し、近くにいたリオレウス数体に致命傷にならない攻撃を加える。そして俺は次々に、休みなくリオレウスを攻撃していく。

「ガァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!」

「グァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!」

翼と尻尾に魂蝕属性を纏わせた俺は数が減ったリオレウス達を前に嘆息する。

(いくら何でもここまで出来るってあのリオレウスはただらな無いな…)

そう一人で呟く。リオレウス達は息を荒げ、威嚇をしていた。

 

──────────────────────

 

「ウォォォォォォォォォォッ!」

(体が熱い…リオレウス多すぎ!)

私はそう嘆きながら一度距離を取る。するとディブロが同じく距離を取ったのか背中合わせになった。彼もかなり疲労している、私と同じのようだ。

(ディブロ、貴方はどうですか?)

(リン、お前よりはリオレウス達を倒したな)

(なっ、なんですって!?私の方が多いはず!)

私の方が…多いよね?

(そろそろ休憩も終わりのようだな…)

(私達も頑張らないとね…)

私は冷気と龍属性、ディブロは自らの怒り(リオレウスの多さ)と焔を纏い立ち尽くす。

(やるよ!)

(当たり前だっ!)

私達はそう意気揚々と叫び戦闘を開始した。

 

冷気を駆使し地面を凍らせる。すると空中から着地したリオレウスがバランスを崩した。私はその隙を見逃さない。瞬間的にその場を移動し、腕力だけでリオレウスの腹部を軽く抉る。鮮血が吹き出し、私の顔に掛かるが私は気にしない。

「ガァァァァ…」

(レン様の…タメニ…)

意識が遠のいて行く。脳内が赤黒く染まり、レン様からの命令すら忘れてしまう。

 

もう周りのハンター…殺してもいいかな?

 

レン様の邪魔になる…。

 

でもレン様が悲しんじゃうかな…。

 

「ウォォォォァァァォォォォォォッ!」

邪念を振り払うように咆哮を轟かせ、私は改めてリオレウス達を次々に戦闘不能にしていった。

 

「──い!おい!聞こえてるのかっ!?」

「うぅ……あぁ……ディ…ブロ?」

朦朧とする意識がディブロの声で覚醒する。

「取り敢えず立て」

そう言われ私は起き上がろうとした。すると今の状況に気づく。

「えっ…えぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」

今の状況、それはディブロの膝の上に私が寝転がっていた。

(だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!何をやってるのよ私!)

頬が熱い…何も考えられない…。

「おい、早く立て。そしてあれを見ろ」

「えっ、あっ、うん。えーとどれどれ…っ!?」

ディブロに言われるがまま、顔を動かす。すると私の視界にとあるものが写った。その光景は私の心を狂気に染め、殺意へと変貌させるものである。

 

 

 

 

「嘘…でしょ……いや…いやぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

 

 

 




どうでしたか?
いやー…リンちゃんがヤンデ、ゲフンゲフン。
性格を少し、ね?HAHAHA。
次回は少し時間を戻した話です。
楽しみにしていてくださいね?

それでは次回、お会いしましょう!
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