命刻龍は異世界で何を守る?   作:遠弥 秋菜

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【今日の一言】
また風邪引きました。しんどい…。

それではどうぞ!


第二十ニ話[ヒトゴロシの龍]

「殺れっ!今が最初で最後のチャンスだ!」

 

なんで…なんでレンさんが…。

私達人間を助けてくれたのに?

何故みんなはレンさんを『殺そうとするの?』

やめてください…。レンさんを…攻撃しないで…。

 

ただ呆然と佇むことしか出来ない。助けに行きたくても足が竦んで動かない。

今、レンさんは戦闘街にいたハンター達に攻撃されている。でもその仕方はとても醜くて、見ていて耐えきれないものだった。数十人のハンター達に囲まれて、抵抗すら出来ずに…。

レンさんはリオレウス一行を追い払ってくれた。数体は絶命して地面に突っ伏しているけれどそれ以外は全て追い払ってくれた。そして追い払ってくれた当の本人は疲れきった様子で地面に座り込んでいた。身体中には火傷の数々、激戦だったことを物語っている。

 

そんなレンさんを…どうして?

 

『守ってくれた』はずのレンさんをなぜ攻撃するの?狩人として?それは違う。

じゃあモンスターだから?

何故ですか…。

貴方達は間違っているんじゃ…無いんですか?

私も動いて…助けなくちゃ行けないのに…。

動いてください!レンさんを…助けなくちゃ…。

 

 

──────────────────────

 

 

 

「お姉ちゃん!大丈夫ですかっ!?」

 

朦朧とする意識の中、最愛の妹の声がうっすらと耳に入ってきた。

たぶん俺の側に来たんだろうな…。

危ねぇっての…。

というか俺はなんでこんな状況に立たされてるんだよ。

 

「近づくんじゃねえっ!」

「きゃっ!」

「ガキが来ていいところじゃねぇんだよ!今すぐ消えろ!」

 

 

 

 

 

 

今の俺は正直に言ってかなり危ないと思う。って言っても分からないだろうがまぁ、死にそうって事だ。

肉を抉られ焼かれ、翼を引き裂かれ、尻尾を切断され、もう死んでも可笑しくないんだろうな。

というかあのリオレウス、強すぎないか?もう皮膚が焼け爛れて痛いんだよ!もう少し加減しろ…。

って何を一人でボヤいてるんだ。俺は取り敢えずリザを助けないといけない。それが兄の役目だしな…。

 

(はぁ…世話の焼ける妹だな!)

 

俺は全身へ力を入れる。すると身体はまだ動くらしく立ち上がることが出来た。そして俺はゆっくりと瞼を開け、視界をクリアにすることにした。

「グァァァァァ…」

「あぁ…ぁぁあぁぁっ!」

「お姉ちゃん!」

まず俺の視界に写ったのはリザだ。目元から大粒の涙を零し、泣きじゃくっている。

(取り敢えず…こいつらを『殺すか』…)

次に視界に写ったハンターたちに鋭い眼光で睨みつけた。俺は半人化し、口を開く。

「てめぇら…俺の妹に何をした?」

わざと声を低くして、殺意を込めて質問を投げかける。

「クッ、クソがっ!モンスターの分際で!」

「そうか…」

 

────グシャッ

 

俺に切りかかってきたハンターの腹部を貫く。もちろん魂蝕属性も合わせて。

大事な家族に危害を加えるなら容赦はしない。ただコロス。

「次は…お前だな…」

「ガハッ!?」

「次はお前…」

「グハッ!?」

次々に首を跳ねていく。ハンター達は面白いくらいに、脆く崩れていった。足元にはたくさんの『首』、そして血溜まり。

「もう居ないな?」

辺りを見渡し、近ずいてくるハンターが居ないことを確認する。ハンター達は全員青ざめて後ずさっていた。

「ごめんな…リザ」

「やりすぎです…『お兄ちゃん』…。でもお兄ちゃんが無事で良かった…!」

「ディブロ達はっと…彼処かな?よし、そろそろ帰ろうぜ────」

 

 

 

俺は助けれた。そう…だよな…?

 

 

 

 

──────────────────────

 

「大丈夫か?お嬢さん」

 

目の前にいるのはお兄ちゃんくらいの男の人。

そしてお兄ちゃんは男の人の持っている剣に刺されている。

 

「どうしたんだ?」

 

嘘だよね…?お兄ちゃんが…。嘘…。ウソ…ウソウソウソウソウソ!

 

「ヤメテヨ…ケンヲヌイテ…イマスグニ…」

 

「ッ!?」

 

「ハヤクシテ…オニイチャンヲ…カエシテ…」

 

──────────────────────

 

目覚めた時に写った光景はとても私の心を『蝕む』ものだった。

その光景はレン様が殺されかけているところ。腹部に竜殺しの剣を突き立てられ、側で妹様が泣き崩れている。

 

そんな時に私は何をしているの?私はレン様の従者、助けなくてどうするのっ!?

 

 

「ウォォォォァァァォォォォォォッ!」

 

私は今の心境を咆哮で書き消して立ち上がる。

(おいっ!リンッ、待てって!)

ディブロに何か言われるが無視してひた走る。

レン様の元へ向けて。

 

 

私は走り続けてレン様の元へ到着した。

改めてレン様の姿を見て私は絶望する。血だらけで、ボロボロで…。もう見たくないな…。

 

私は本気で冷気を周りに出す。辺りはどんどんと凍りついていき、極寒の地へと変えた。

「グルルル…」

「ジン…オウガ…?」

何処かの誰かが私の事を何か言っているが私には関係ない。今、私がすべき事はレン様を助けること。それ以外のことには時間を割けない。

「チッ…増援か?」

「グルァァァ…!」

私がレン様を殺そうとしている男と対峙する。男はレン様から剣を荒々しく抜きさり、私の方へ向き直った。

「レン様を返して…」

人化し、話を切り出す。

「てめぇはなんだ。人か?それとも龍か?」

「黙れ…今すぐ…消えて…」

「ははっ…馬鹿らしいな…」

 

私の中の何かがプツリと切れる。でもそれはディブロに止められた。

 

「ナンデトメルノ?コイツハコロサナイト…」

 

「だからいそすぎだって言ってんだろ…。俺はリン様を

助ける。お前はレン様を助けろ、わかったな?」

「分かったよ…。男、次会った時は絶対に『コロス』…」

「っておい!待てよ!」

私は人間を圧倒する程度の速さでレン様の元へ近ずき、だき抱える。

(レン様…すぐに治療法しますからね…)

「行くぞっ!」

「分かってるって!」

「待てって!お…い……はぁ…」

そして私たちは砂漠へと帰還した。

 

 

「レンさん…」

 

 




どうでしたか?
今回は風邪も相まって各時間が無く、クオリティも大変低いものとなってしまいました。本当に申し訳ないです。って言っても言い訳にしかならないですが。
次までには頑張って風邪を直します!
それでは次回お会いしましょう!
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