遠「京都の三十三間堂に行ってきたんだ!」
レ「そうか」
遠「それで友達に健康祈願のお守りを買ったんだ!」
レ「それは良かったな」
レンくんは私に冷たい。
それではどうぞ!
深い闇の中、俺は一人で彷徨っていた。途方もない道のりを只ひたすらに、淡々と……。
しばらく歩いていると懐かしい光景が俺の視界に飛び込んできた。
醜く、脆く、弱い自分。
守れなかった伊織。
ボロボロのリザ。
頭の中を駆け巡るのはそんなのものばかり。もう見たくない。そう何度も何度も叫んでも、消えてはくれない。
これは理不尽な罪、消えるのことのない『罪』
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例の事件から三日、リンと俺はレン様たちを治療するために遺跡の奥深くに潜伏していた。潜伏してからは取り敢えず治療を済ませている。そして肝心のレン様はずっと寝たきりだ。悪夢を見たような顔で……。
潜伏してから四日が経った。辺りにはハンターも増え、そろそろ場所を変えなければならなくなった。だがその移動もうまくは行かない。
「ガァァァァァァァァァァァァァァ!」
くそっ…!なんでこんな時に『あいつ』がいるんだよっ!
「ははははっ!まるであの時の龍とは段違いだな!」
(ディブロ、早く行きますよっ!)
(わかってる!でもマネルガーがしつこいんでなっ!)
急かすリンに返答しながら攻撃を改造されたロアルドロスの顔に繰り出す、角を大きく、下からすくい上げるようにロアルドロスの首元に。
だがそれでもひるまないロアルドロス。俺は再度、体制を立て直し、炎を角、翼、尻尾に纏わせた。
「グァァァァァァァァァァァァァァッッッ!!!」
「ガァァァァァァァァァァァァァァッッッ!!!」
お互いに咆哮を轟かせ、向き直る。
(もう…殺すしかねぇな…!)
改造されたロアルドロス、彼奴はもう助からない。そう思い切った俺は足に力を込めて走り出す。その走りはいつしか突進へと変貌を遂げる。
「グァァァァァッ!」
猛スピードで突進した俺に付いてこれないロアルドロスはただ呆然とした顔でこちらを見つめている。だがその目は諦めてはいなかった。
「やれ、ロアルドロス!」
「ガァァ!」
マネルガーが叫ぶとロアルドロスは大きく体を捻らせ、その場から姿を消す。俺は咄嗟に反応できず通り過ぎてしまう。
「甘いぞ、ディアブロス!」
(ここは俺が食い止める!リンは二人を連れて逃げろ!)
(でもディブロ、貴方はどうするのっ!?)
(後から行く!)
リンはなんとも納得が行かないような顔をしていたが、意を決したようで地面を飛び跳ねながら消えていった。
(これで何も気にせず戦える…)
「ガァァァァッ!」
「グァァッ!?」
気を抜いていると唐突に痛みを感じる。それは首元からで、俺は振り払おうとした。だが強化されたロアルドロスの顎はなかなか外れない。
「グァァ!」
急いで俺は体全身を高熱にし、ロアルドロスを焼き払う。そしてロアルドロスは悶ながら、首元から離れた。
血がダラダラと出るが気にしない。
(もう蹴りを付けるか…)
もう少し戦うと思っていたが傷が深い。早く回復しなければ…。
(灼熱よ…地獄の業火よ…我が武器に宿えっ!)
「業火之剛角(フレイム・ザ・ランス)!」
体の炎が全て消え、角だけに炎が燃え盛る。そして俺は容赦なくロアルドロスへと突っ込んだ。
「何っ!?何故あのような力がこんなにも急速に!」
「ガァァァァァァァァァッッッ!」
(容赦はしない!)
突進した俺はロアルドロスの腹部へと角を付き立てる。ロアルドロスはこの猛スピードに対応できず腹に突き刺さっていた。
「くそっ…!逃げるぞイチビッツくん!」
「わっ、分かりました!」
この後は二人が逃げたため一人になった。少し首元の傷も癒え、ある程度の戦闘は出来るだろう。
「ガァァ…」
何故か疲労が溜まっている。少し休憩していくか…。
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「まだあの子は弱いねぇ〜。僕あの子の事、気になるなぁ〜」
「お前は火山に引きこもっていろ。あいつにお前は強すぎる」
「そうかなぁー?」
「当たり前だ、このバカ」
「バカって酷いなぁー」
「知らん。それより『炎王龍』、このあとはどうするんだ?」
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昼過ぎ、人化した
ディブロが帰ってきた。寝ぼけた顔で…(怒)
「ディブロ……何やっていたの?」
「えっ、あっ、あぁ。少し疲労が溜まっていてな、その…寝ていた…」
「ディーブーローッ!」
コホン…少し取り乱しちゃったな…。気を取り直してと。
「それよりもマネルガーはどうなったの?」
「あいつらは逃げていった。もちろんロアルドロスは殺ったぞ?」
「それは良かった…」
安堵の一言だ。もしディブロが逃げて、マネルガー達がここに来たら…。想像もしたくない。
「大丈夫ですか?」
そんな事を考えいると後ろからリザ様が歩いてきた。
「リザ様、俺には特に何もありませんよ」
「それは良かった…。もし怪我でもしてきたら怒りますからね!」
笑いながらリザ様は言葉を紡ぐ。
「そうだ…お兄ちゃんが、今みたいになった理由。わかりますか?」
「あぁ…そのことですか……」
その後はディブロがわかやすく説明をしていた。内容はこう。
まずレン様は力を使いすぎてこのようなことになってしまった。でも使い過ぎともう一つ、理由がある。それはあの『竜殺し』だ。
竜殺しの持つ剣は龍の中では有名でとても恐れられている。何故かはその剣は一度龍の肉を抉ると龍に有害な菌を体内に流し込む性質があるからだ。
レン様はなんとか自分の能力で菌を打ち消した。そしてまずこの時点でレン様はボロボロ。その後に打ち消すために使った能力の源であり体内機関の一つ『魂蝕核』が損傷した。この体内機関は損傷すると所有者の体に大きな負担を掛けるらしい。そしてこの二つが相まってレン様は今の状況に至ったのだという。
「レン様はいつか目を覚まします。ですが最高でも一ヶ月は掛かると思っておいてください」
「そう……ですか……」
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『魂蝕核』
称号『魂の調停者』を持つもののみが持つ体内機関の一種。この体内機関は魂蝕属性を生み出し個体や気体、液体へと変化させる。この体内機関が損傷すると持ち主に多大なる負担が掛かる。
『魂蝕核』は他の龍が喰らうことによって自分のものにできる。この体内機関は持ち主が幼体であるときのみ回収できる。
どうでしたか?
今回から過去語りと似たのもを投稿するつもりですが…。本編が気になる方は気長に待っていただけると幸いです。ですか本編先に出してっ!っていう人がいれば出すかもです。
それでは次回、お会いしましょう!