命刻龍は異世界で何を守る?   作:遠弥 秋菜

31 / 34
【今日の一言】
モチベが溶けます。

それではどうぞ!


第二十八話[一時の休息、そして一匹の訪問者]

 『一日を一言で表すならそれは人それぞれである』

 

 

「兄さん…正座してください」

「はい…」

「今まで何処に居たんですか…私達が帰ってきたら家には居ないし…留守番を頼んだリンもいない…」

「ゴメンなさい…」

「今日の晩御飯は抜きですっ…と言いたいところですが…。流石に兄さんも体調が完全に治ったわけでもないですし…。それじゃあ——」

「よしリンッ、外に遊び行こう!」

「いいですよ!」

「二人共…?」

帰って来てから直ぐの出来事である。

 

まぁその後のことは察してくれ。…我が妹も怖いものである。

「リンさん…その…」

「私は心配していたんですよ!?なのに遊びに行くなんて…ちゃんと今日は夕ご飯の支度を手伝ってもらいます」

「わかりました…」

俺はそう言いながら手を動かす。今日の夕食はリザの手作り料理、ちゃんとやらないといけない。

「あっ、ディブロさんお風呂沸かしておいてください」

「わかりました。えーと…温度を50度に——」

「ディブロ…流石に50度はやばいぞ!?」

「えっ、そうですか!?50度って火山じゃ当たり前ですよ?」

流石に感覚がずれてるな…。

俺はそう、ホワイトレバーを薄くスライスしながら思う。

「…少し冷たさに慣れなきゃな、ディブロは」

「…いいですよ?暑いのも」

「暑いのなんて嫌です」

「リンは暑さが苦手って…二人ともほんと極端だな」

これがここで改めて二人とも人ではないことを肌で感じた。容姿が人でも中身は『龍』なのだと。

「兄さん、ぼーっとしてどうしましたか?」

「あっ、ごめんごめん。少し考え事してただけ」

「それならいいんですけど…」

 

「兄さん、ディブロさん。お風呂行ってきてください、私達は残りの作業をしとくので」

「わかりました。お先に失礼しますね」

「ありがとな、リザ」

そう言葉を残し、兄さんとディブロはお風呂場へと向かって行った。

「リザ様、それにしても新居?とっても大きいですね!」

「そうですね…少し私には大きすぎる気がしますが…」

この家は実を言うと新居だ。兄さんが眠っている間、ディブロさんとリンさんが作ってくれたわけである。

「お風呂?も良くてご飯も美味しくて…もう最高です!」

「それは良かった!」

「もうほんっと最高…って秘薬?何故それを?」

「ノアさんが兄さんにってくれたんです。これはかなり効力の高い薬らしくて…」

「と言うことは…レン様の傷も治るってことですよね!?」

「恐らくは…でもこれをどう兄さんに飲ませようかなって思ってるんですよね…」

私は秘薬の入った紙袋を片手に頭を動かす。

「普通に飲んでもらえればいいんじゃないですか?」

「兄さん、実はあんな性格なのに薬苦手なんです」

「以外ですね…あのレン様が…」

「以外ですよね…」

私たちは揃えて頷く。

 

そう言えば昔、兄さんが風邪を引いたことがありましたね…。インフルエンザ?みたいなものだったはず。その時の兄さん、顔を真っ赤にして…とても、女の子っぽくて…それで…コホン。その時の薬が苦手ってわかったでしたね。それからはずっと薬を嫌がって…。懐かしいですね…。

「リザ様?」

「えっ…あっ、すみません。少し考え事をしてて…」

「大丈夫ですよ、リザ様」

「すみません…」

「気にしないでくださいね!それよも、秘薬をスープにしてはどうですか?」

「スープ?なるほど…」

私は少し頭の中でレシピを考える。秘薬をスープに…。

「スープ…いいかもしれませんね!でも味が…」

 

コンコンコン——

 

「あっ、今行きますね!リザ様、私が出てきます」

そう言ってリンさんは小走りで玄関へと向かっていく。そしてリンさんはドアを開けた。

「ニャッ、初めましてニャ。僕はアイルーの『ネギ』にゃ」

「アイルーが何故ここに来たの?」

「男のハンターさんがこの家を使ってたのを見たのニャ!だからオトモに…ニャんて…」

 

少し前の男たちは…

 

「ディブロ…そうだった…」

「どうかなされまし…た…か…」

完璧に忘れてた…俺、今女の体だったんだ…!なんか結構胸あるし…あれも無いし…もう嫌なんだけど!?

「タオル…取ってくれるか?」

「…どうぞ」

「おい、なんで渡したくなさげなんだよ…」

「べっ、別にそんなわけないですよ?」

はぁ…俺は男だっての。見た目は女だけど…!

「…入るか」

「そうですね…」

そして俺たちは風呂のドアを開け、中へ入った。

「「おっ、おぉぉぉ!」」

「凄いな!まるで銭湯だ!」

「自分で作りましたが…改めて見ると圧巻ですね…」

男とはこういうものに燃えるものだ。

「それじゃあまず体を洗わなきゃな」

俺はシャワーの蛇口をひねり、お湯をだす。

「それは…こうやるんですか?イマチイ俺は分からなくて…これもリザ様に言われたので…」

「なるほどな」

俺はそう言いながらディブロへ近づく。そして俺はシャワーについてディブロに説明を始めた。

「これはシャワーって言って、この部分を捻ると水が出るんだ。あとはそれで体を…ってディブロ?」

「リザ様…その…胸が俺に…」

「………ッ!?」

 

とてつもなく危険な状況だ。今腕にレン様の胸が当たっている、膨よかで…その…フニフニしてて、まだ成長途中っていう感じが…!

「ディブロ…あの…その…」

「うわっ!?すっ、すみません!」

俺は急いで立退く。

「ディブロ…気にしないで…くれ…うん…」

「おっ、俺、後で体洗いますから…」

そして俺は湯船に浸かる。

「ふぁぁー…」

暖かい湯が俺の体を癒してくれる。

「どうだ?気持ちいいだろ?」

「俺、ハマりそうです…」

「そりゃよかった」

 

その後、俺とレン様は風呂を堪能した。堪能中には軽く龍化出来るスペースがあり、とても良いものだ、そして浴衣に着替え、風呂を終えた。

 

そして今に至る。

 

「ニャッ!?貴方様ですニャ!」

ネギはキラキラと目を輝かせる。

「俺か?」

「ディブロ!?まさか…そんなわけないでしょう…」

リンは嘆息気味だが…。

「お願いしますニャ!僕をオトモにして欲しいニャ!」

「…あー、俺は一応———」

ディブロの声がリザによって遮られる。

「良いんじゃないですか?ディブロさん」

「リザ様!?」

「しー…あの純粋な目を見てください。貴方のこと、ハンターと信じきっていますよ…!」

「わかりましたよ…。ネギ?と言ったか。えーと…」

「もしかしてニャ!?」

 

 

 

「ネギ、お前に試練を与える。それをやってこい。そうしたらオトモアイルーにしてやる」

 

 




どうでしたか?
私的には少しレン君を女の子っぽくしてみたゲフンゲフン。
でもレン君が女の子って…可愛くないですか!?
私には絵心がないので書けないんですが…。

次話は…モチベ次第ですね…。最近色々とありまして…。
それでは次、お会いしましょう!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。