それではどうぞ!
「それでは言ってきますニャ」
「ネギ、無理だけはするな」
「わかりましたニャ!」
早朝、まだ日が差していない頃ディブロはネギを送り出していた。それは今日が試練の日だからである。
「最後に一応言っておくが試練は氷海にいるウルクススの腹甲の入手だ。別にウルクススを討伐してもよし腹甲だけを取ってくるもよし。
もし取ってこれなかったらオトモの件は白紙だ」
「がっ、頑張ってきますニャ…」
威勢のない声で返事をするネギ。だかその瞳には闘志が燃えていた。それはオトモになれるのだから必然的だ。
「俺はここの家にいる。試練を終えたら腹甲を持ってここに来い」
「わかりましたニャ」
「あぁ、行ってこい。期待はしておく」
二人の声と共に試練が始まる鐘が鳴る。
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「嘘…だよね?」
私は今、一通の手紙を見て唖然としていた。
「だって先生、あの時旅に出るって行ってたのに…」
先生、というのも生きるための知恵を恵んでくれた方だ。そういえばいっつも言ってたなぁ…言葉の裏に隠された事を見抜けって。でも流石に旅に出るからは何も見抜けないと思うけど。
「何一人で悩んでるんだ?」
「おわっ!?レッ、レン様。おはようございます」
唐突に耳元で声がして、びっくりしながらレン様のほうに向き直った。
「おはよう。それで手に持ってるのは手紙か?」
「そっ、そうです…。先生から送られてたんです」
「先生?」
「私が小さかった頃の…親のような方ですね。少し頭は硬いですけど…」
レン様は驚きながら話を続ける。
「リンを育てた人…じゃなくて龍か…」
「…聞いたことがあるかはわかりませんが古龍『クシャルダオラ』、その内の一体が私の先生です」
古竜クシャルダオラ、この竜は嵐を身に纏っていると言って相違ない。硬い甲殻の周りには風が吹き荒れ、辺り一面を消し去ってしまうほどに。
「先生は私が一人立ちした時…それ以降は一度も会ったことなんてありませんでした。旅に出るって言ってたので」
「そしてその先生から手紙が来たと」
「ですね…」
正直にいうと久し振りに先生から連絡が来てとても嬉しい。この手紙の文のからもわかるぶっきらぼうな言葉使い、達筆な文字。本当に先生なんだって、そうしみじみとわかることが出来る。それなのに何故か悪寒がしたのだ。何処と無く落ち着かない。
「リン?」
「えっ!?あっ、はい。少しぼーっとしてました…。それよりも肝心なのはあの先生から呼び出しが来たんです!いつも口数少なあの人から!」
「あははっ、そうか!それは会いに行かなきゃいけないな!」
レン様はニコニコしながら話を続ける。
「リン、そこまで笑ってるのは余程先生のことが好きなんだろ?それなら会いに行くほかないさ。ディブロの件なら任せとけ、リザがなんとかしてくれるから…」
「兄さん…何言ってるんですか?」
怪しい笑みを浮かべたリザ様がレン様の横からひょこり。
「リザッ!?おっ、おはよう!」
「おはようございます、兄さん。あっ、そういえば少し話すことがあるので来てもらえますか?」
「いっ、痛い!リザさん痛い!」
お二人ともとても仲いいな…。
「ほら、行きますよ!」
「痛ってば!リッ、リンッ、行くなら早めがいいだろうから行ってこい!こっちは大丈夫だから!」
そう言い残してレン様は部屋の奥へ連行されていく。そして…
「兄さんは後先考えてください!」
っと説教されていた。
そして私は明日、先生の元へ向かうことになる。
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「…すみませんでした」
「よろしい。これからはちゃんと後先考えて行動してください」
「わかりました…」
素直に妹怖い。
あの顔はなんだよ!笑ってたのかも知れないけど怖すぎる!
「兄さん…何考えてるんですかね?」
「なっ、何も考えてないって!」
「ならいいですけど…それよりもどうしますか?リンさんは明日家を出ますしディブロさんは何処かに行くと言っていました」
そう、リザが言っていた通りディブロは今家を空けている。会いに行きたい人がいるそうだ。俺たちは知らない方がいいと言っていたけど…まぁ大丈夫だろう。でもネギのことは放置されたままな訳で…。
「とりあえず俺たちは家でゆっくりしとくか〜」
「それなら私作ってみたい料理があって、教えてくれませんか?」
「妹の頼みくらい聞いてやるよ、それで何が作りたいんだ?」
「それはですね…」
今日の昼ご飯は多分、アップルパイだろうな。
「あとは釜からアップルパイを取り出して、皿に盛り付けて完成だ」
「でっ、出来ました!とっても美味しそうです!」
目の前には目をキラキラさせてリザと出来立てのアップルパイが並んでいる。
「ふふふ、そりゃ俺が教えたからな、味だけは保証する!」
「ありがとうございます、兄さん!」
「そら、冷めない間に食べようぜ。リザー!昼ご飯だぞ!」
「この匂いはっ!今行きまーす!」
ドタドタと足音が聞こえてくる。今日の昼ご飯は、リザ特製アップルパイだ。
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「こんばんは」
「こっ、こんばんは」
一人の女性が、墓の前にしゃがみ込んでいた。
「貴方は…あの時の…」
「あの時はお世話になりました」
俺は軽く頭を下げると彼女はそっと微笑む。
「そんな、頭なんて下げなくても大丈夫ですよ」
「流石にそんな訳にはいきませんよ…」
「そう…ですか…。そういえば今はなんと呼ばれているのですか?」
「今は…ディブロと、そう呼ばれていますね」
俺は呟くと、彼女は顔を明るくした。
「どうかしましたか?」
「ふふっ、いえ。とても気に入っているようでとても良かったです」
「そう…でしょうか。自分では気づかないものですね」
「気づかなくても大丈夫です。貴方の場合、別のことでわかりますから…あの人も喜んでいますよ」
「……」
どうでしたか?
久しぶりで少し手こずってしまった…。
そういえば4G始めました。