今回はクリスマス回だぞ!
これは少し前の話である。
「兄さん、そろそろクリスマスですね〜」
「そうだな〜」
「なんですか〜それ〜」
「俺も知りませんね…」
「いや、起きましょうよ」
ディブロの一喝とともに1日が始まる。今日はクリスマスだ。
「といってもリザがあそこまでイベントを大事にしてるとは…」
粉雪が舞い散る外、俺たちは少し離れたところに位置する森林へと向かっていた。
「女性ですし仕方ないですよ」
「それもそうだけどなぁ…いきなりクリスマスツリーを作りましょう!って無茶だろ?」
「楽しそうですし頑張りましょう?今夜はご馳走とも言ってましたし!」
目をキラキラさせながらディブロは俺の隣を歩く。それにしてもこやつ…こんなに食いしん坊キャラだったか?
「あっ、見えましたよ」
「それにしてもでっかいな!」
俺は小走りで大木の根元まで行く。その度に足は降り積もった雪にズボズボと埋まる、実に冬を実感させられる。
「前の世界じゃモミって木を使ってたんどけどな…」
そう呟きながら目の前の大木に手を当てた。ザラザラとしてて、それでいて硬質だ。
「なるべく大き過ぎないものの方がいいんですけどね…」
「ディブロー、取り敢えず別れて捜索するぞー!」
「わかりましたー!」
「何作りましょう…」
「そうですね…」
明かりが灯る家、その中ではリザとリンが台所にて頭を悩ませていた。
「兄さんが好きなものは絶対として他がちっとも…」
「魚なんてどうですか?私、こんなこともあろうかと数種類の魚を用意しておいたのです!」
そう言ってリンは何処から魚を取り出し机の上に広げた。
「まず一番右がサシミウオです。脂が乗っててとっても美味しいんですよ!それで次がキレアジ、見た目は凄く固そうで食べられないかもしれませんがとある部分だけ凄く柔らかくて美味しいんです!それで最後は甲冑魚!これは身も美味しいんですが内臓が美味しくて、リザ様が調理したら絶対美味しいです、絶対」
「すっ、凄いですね…何故かプレゼンみたいでしたが…。取り敢えずわかりました。今日は兄さんが好きなお肉とリンさんが持ってきた魚をメインにしましょう!」
そして私たちは料理に取り掛かる。私は魚を捌き、上手く身だけを切り出す。リンさんは肉を焼き、野菜を切っている。そして私たちは最後の工程に手を出した。そう、それは…
「そろそろ全部切れます!」
「わかった!おっ、危なっ!」
今はディブロがちょうど良い木を見つけ、それを何とかして斬り倒そうとしていた。
(最後の一撃、行きます!)
「キェェァァアアア!」
そう咆哮を轟かせ、角を思い切りぶつける。そして目の前に聳えていた木は地面に倒れた。
「やっと終わったな…」
(お疲れ様でした…)
「後は運ぶだけだな…」
(俺が運びますよ…。背中に乗ってもらえますか?)
「あぁ、わかった。ありがとうな…」
そして俺はディブロの背中に乗って家へ向かった。
その後、俺たちは木を切って帰るとリザから大きすぎと言われ枝を切るなり何なりして、その間リザ達は料理を盛り付け、机へ並べていた。そして家の中へ戻ると良い匂いが立ち込めており、そのまま夕食になった。料理には俺の好きな肉料理や、見るからに美味しそうな魚料理まで沢山。食べている最中はとても幸せな気分だった。
久しぶりのクリスマスはこうして幕を閉じた。俺としては久しぶりのクリスマスを楽しめたし、美味しい料理を食べることも出来たから満足だった。リザの楽しそうな笑顔も見れて良かった。
多分、こんなに良いクリスマスプレゼントを貰えた俺はとっても幸せ者だ。
どうでしたか?
私はこの小説を書いてる時、ただひたすらにモンハンがしたくて溜まりませんでした。
コホン。取り敢えず皆様、良いクリスマスを!
MerryX'mas!!