命刻龍は異世界で何を守る?   作:遠弥 秋菜

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それではどうぞ!


第六話[誠治の過去]

私は夢を見ていた。その夢は前の世界の夢。

 

私『リザ』はとある国の内乱に巻き込まれた。空からは爆弾が降り注ぎ、機関銃の音が鳴り響いていた。そして内乱中に両親を亡くした。なんの情もわかないまま両親を亡くしてから数日後、内乱は終わった。そこからは軍人に連れて行かれ、孤児院へ私を入れた。一年後すぐに私はとある家族に引き取られた。その家族こそ兄さんの家族、『加賀家』だった。引き取られてからというもの兄さんの両親は喧嘩ばかりをしていた。そして最後には離婚してしまった。残ったのは母親で離婚したのは私が中学生、兄さんが高校生のとき。母親も離婚してすぐ病気で死んでしまった。そこからは学校に通うことは出来たが、家計も苦しくなっていった。そして事件は不意に訪れる。私は学校帰りに薄暗い路地を通る。そこで私は攫われてしまったのだ。それを知った兄さんは私を助けに来てくれた。そこで兄さんは誘拐犯に刺されそうになったが私は力を振り絞って兄さんを庇った。その時の兄さんの表情は絶望の色に染まっていた。

 

「―――リザッ!大丈夫か?」

「兄…さん?」

私は夢から起きたようだ。

「妹様大丈夫ですか?」

兄さんに続きリンにも声を掛けられる。

「うぅ…、大丈夫です。気にしないで下さい」

「本当か?あまり無理をするなよ」

笑顔で言ってくれる兄さん。私はここで誓った。あの『事件』の時の表情にしてはならないと…。

 

           ***

 

「そろそろ帰りますね」

エマがそう告げる。

「そうか、気をつけろよ」

「あの…最後に一つ、質問していいですか?」

「いいけどなんの事だ?」

「名前、教えてくれませんか?」

そう言われ言っていなかったことに気づく。

「言ってなかったな、俺の名前は加賀誠治…嫌、『ゼーレ・ペアレント』。好きに読んでくれ」

「ゼーレ・ペアレント…、レンさんでいいですか?」

「好きに呼べって」

自分の考えた名前を言われるとむず痒くなってしまう。

「そういや俺達もしてなかったな」

エマの近くに居る男ハンターが言う。

「俺は『バン』、宜しくな!」

「俺は『ノア』、宜しく…」

「私は『アリス』、よろしくねっ!」

三人からの自己紹介を終え、三人は飛行船のある場所へ戻って行った。

「じゃあな、エマッ!」

「また会いましょう!レンさん!」

 

「行っちまったな」

「そうですね」

「レン様、この後はどうしますか?」

リンに尋ねられ、俺は思考を巡らせる。

「取り敢えず、朝ごはんだっ!」

そう言って俺達は朝ごはんを食べることになった。

 

「どうだ、美味いか?」

「とても美味しいですっ!」

今日の朝食はアプトノスの肉で出来たこんがり肉に周りに生えていた草木のタレをかけたものだ。。火は緑色の龍を喰らったときから使えるようになっていた。

「こおばしいに匂いだな…」

「頂いても宜しいでしょうか…」

「私も早く食べたいです…」

「食べるか…」

そして俺たち三人は大声で言った。

「「「いただいますっ!」」」

そして俺達は肉を口にした。味はこんがり肉自体についていた味が口の中に広がり、タレがそこにマッチングしていた。実に美味。

「美味いっ!」

「兄さんの料理は相変わらず美味しいですね!」

「生肉より美味しい…!」

リンは涙を流しながら肉を口にしていた。

「そんなに言ってもらえると嬉しいな…」

作ったものを美味しいと言ってもらえる嬉しさは俺にとってとても嬉しいと感じた。

「「「ごちそうさまでした!」」」

全員肉を完食し一服する。

「美味しかったですー」

リンが笑みを浮かべながら言う。

「ありがとな」

俺はリンの頭を撫でてやった。

(犬みたいだな)

しばらくすると体が重くなってくる。多分食いすぎたんだな。

「少し寝ようかな…」

そして俺は睡魔に身を任せた。

 

           ***

 

「すぅ…すぅ…」

隣で兄さんが無防備で寝ている。

「うふふ…」

「妹様、どうかしましたか?」

「きっ、気にしないで下さい…」

「あの…私も…眠くなってきたので…すぅ…」

そう言ってリンちゃんは寝てしまった。

「兄さん…はぁ…はぁ…」

呼吸が荒くなる。兄さんは擬人化した状態で寝ているのだ。

「許してくださいね…兄さん」

そう言って私は兄さんの体を触る。その瞬間鳥肌が立った。とても柔らかく、弾力がある。

(凄い…)

そして私の手は髪の毛に向かう。私は撫でるようにして髪の毛を触る。するとサラサラで手から滑り落ちていった。匂いは口では表せない程のとてもいい匂いだった。

(最後は…胸…)

ぷっくりと膨らんだ2つの果実。私よりも大きく膨らんでいる。手を当てると私の手を弾き返した。兄さんの顔を見てみると頬が赤く染まっていた。

(可愛いですね…)

私はその後兄さんの体をしばらく触り、添い寝をした。寝ているとき、兄さんの匂いが間近で感じることができた事に満足し、すぐに寝ることが出来た。

 

           ***

 

「うぅ…、リザッ?」

目を覚ますとリザが俺の腕を掴んで眠っていた。

「リザ、少し離してくれないか?」

「ん…、兄…さん?」

目を擦りながら俺の腕を離してくれる。俺はリザの頭を撫でてやる。するとリザは

「…」

頬を染めながら上目遣いで俺を見てくる。

「どうした?」

「いえ、なんでもないです…」

「そうか。ってリンまで…」

俺は立ち上がりリザの寝ている場所へ向かう。

「リン、起きろー」

「むにゃむにゃ…レン様…」

こいつ何言ってんだ。

「起きろっ!」

「ひゃいっ!」

俺が声を大きくして言うと跳ね起きる。

「申し訳ないです…」

「気になくていいけど寝すぎた」

「はい…」

自堕落な話をしていると

 

「ガァアアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!」

 

まるで機械音が混じったような咆哮が聞こえる。俺は擬人化を解いた。

「私が行きます…」

(どうしたんだ?)

リンが擬人化を解いて言う。

(私の盟友であり、ライバルです…)

(…。気をつけろよ)

(わかりました。行ってきます)

そう言ってリンは方向の聞こえた方向へ向かって行った。




どうでしたでしょうか?
今回はカンカクシカジカありましてお色毛シーンがありました。自分で書いてて恥ずかしくなりました…。アハハ…
次は無いと思います…はい…。
それではまた会いましょう!
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