命刻龍は異世界で何を守る?   作:遠弥 秋菜

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[今日の一言]
眠いっ!


第八話[砂漠の遺跡にて]

旧砂漠へ向かう途中、リンとリザが俺の背中ではしゃぎまわっていた。

「わぁーー!すごいですっ!」

「こんな高い所から見たの初めてですっ!」

(おーい、はしゃぐなよ。落ちるぞ?)

「「すごいーーっ!」」

俺の言うことを全く聞かない。俺は言い聞かせる事を諦め、旧砂漠へと向かった。

旧砂漠につく。そしてついた途端に…

「「「暑い…」」」

「暑すぎます…、兄さん」

「そうです…レン様」

汗をダラダラと流しながら俺に言ってくる。

「確かに熱すぎる…なんだこの暑さは…」

そして俺達は日が当たらない影のある場所へと向かう。

 

「ガァアアアアアアアアアアアアアアアッッッ!!!」

 

背後から殺意の籠もった鋭い咆哮が鳴り響く。俺は咆哮の聴こえた場所に体を動かす。するとそこには体が刃と化した龍がいた。その龍は目を細めこちらを睨んでいる。

「グルルッ…」

「レン様っ!あのモンスターはセルレギオスですっ!」

(二人共、離れとけっ!)

 

「グァアアアアアアアアアアアッッッ!!!」

「ガァアアアアアアアアアアアッッッ!!!」

 

戦闘が開始した。俺は空に大きく飛翔する。するとセルレギオスが翼を大きく広げたと思えばその場から姿をけしていた。

「グルルッ?」

「ガァアアッ!」

そして俺は背中に痛みを感じる。後ろに振り向きながら後退した。俺は時間を加速させ、魂蝕属性を含んだブレスを打ち込む。だがそのブレスを躱し物凄い速さで俺に接近してくる。俺は即座に反応しもう一度セルレギオスの胸元にブレスを打ち込む。幸いブレスはあたって肉を侵蝕していく。だが致命傷にならずこちらを睨んでくる。

(なんて速さだっ、ついて行けねぇ!)

苦戦しているとおぞましい気配を感じた。

「っ!なんですか、この気配はっ!?」

立ち尽くしていると地面が大きく振動する。その振動の場所はセルレギオスの足元。

ドゴォォオンッ!

地面が炸裂する。セルレギオスのいた場所には尋常ではない砂煙と岩の数々が降り注ぐ。

「グァァッ…」

セルレギオスのうめき声が木霊する。だがそのうめき声も静かに消えていった。

「この気配っ、あいつがっ!?」

リンが聞こえる。

「グルルッ…」

砂煙が消えていった。そこにいたのは…。

「ディアブロス…」

目の前にいる龍は頭に大きな左右非対称の角を生やし、特徴的な尻尾を伸ばしていた。角は紅に染まっており、どこか恐怖心を覚える。

(お初にお目にかかります。俺はディアブロスの『ディブロ』と申します。以後お見知りおきを…)

そう言って頭を下げるルイに俺は驚きを隠せない。俺は擬人化しリザに言う。

「もしかしてこいつがあの『ディアブロス』なのか?」

「そうですよ、レン様」

淡々と告げるリン。

「俺は『レン』だ。宜しくな」

(よろしくお願いします。それで俺も擬人化した方が宜しいでしょうか?)

「できるならしてほしいかな」

そう言うとディブロの体はどんどんと変貌していきやがて人の体になった。その容姿と言うと凛とした顔に少し筋肉のついた腕や足。いわば女性の追い求める理想の体型だった。男の俺でも惚れてしまいそうになるほどに。

「どうしましたか?」

「すまん、気にしないでくれ」

「わかりました」

「ディブロ、何をしに来たかわかるな?」

冷たい声でルイに向かってリンがいった。

「あぁ、わかってる」

そしてこの後、ディブロに今までの経緯を話した。

 

「レン様をお連れしたい場所があります」

「いいけど、どこなんだ?」

話を終えるとディブロが俺に話しかけてきた。

「それは『魂喰龍』様に関係がある遺跡です」

そして俺達はディブロの言っていた遺跡へと向かう。

「付きました。ここです」

「おぉ…」

目の前に広がっていた光景は口頭では説明できないほどのものだった。砂煙の中、どこか古びた建造物が立ち並び、日の光が差し込んでいた。なんとも幻想的であり、神話に出てきそうな風景だった。

「ここは俺の住処でもあり、魂喰龍様の生まれ育った場所です」

淡々とディブロが告げた。

「父さんの生まれ故郷…。すごいな」

呆気にとられてしまう。後ろにいたリザとリンと言うと只ひたすらにこの景色を眺めていた。

「レン様、ここには俺とメラルーやアイルーたちが住んでいます。穏やかな大型モンスターも共存している場所です。この様になったのは魂喰龍様が望んだ光景でした」

まるで今は違うと言わんばかりこの光景を眺めながらディブロは言う。まさか今は違うんじゃない、そう思ってしまう。たがその予想は的中してしまいます。

「ですが今はとある一人の人間のせいであのときの光景が壊れてしまいました…。『マネルガー』、ご存知ですか?モンスターを次々改造していく男です。特徴と言ったら白衣を纏っていることでしょうか」

「レン様っ、それってっ!」

声を大きくして俺に訴えかけてくる。その顔は怒りと悲しみの2つの感情が渦巻いているようだった。

「知ってるのか、リン…」

俺が返答しようとすると先にディブロが返答した。

「知っるとも。だってリオレウスが…」

「あいつがっ!?」

驚愕の声を上げるディブロ。

「あのリオレウス、そんなに強いのか?」

「あのリオレウスは種族の中でも一番に君臨するですよ。」

リンは悔しそうに告げる。

「兄さん、その男は私達に危害を加えるのですか?」

リザが話に入ってくる。

「かもしれないな…」

そんな事があれば俺は容赦なくマネルガーを殺す覚悟でいる。新しく得たこの力でっ!

ドォオオオオンッ!

遺跡の奥からなにか崩れた様な事が木霊する。

「ふはははははははっ!」

衝撃音とともに人の声がする。

「マネルガーッ!」

ディブロは血相を変え擬人化を解き、荒々しく咆哮を繰り出す。その姿は憎しみに駆られ、暴走した様なものだった。すると暗闇の中からマネルガーと思われる人影が見える。

「お前は誰だっ!」

俺は声を荒げ叫ぶ。

「君は誰かね。私はこの遺跡の破壊を…、いるじゃないですか。ディアブロス」

マネルガーは俺に興味を無くし、ディブロに視線を向ける。

「グァアアアッ!」

(今すぐここから立ち去れっ!)

「何を言ってるか分かりませんが貴方は私の実験材料ですっ!イチビッツくんっ!」

マネルガーが叫ぶとともに、背後から黒い甲殻のような物を身に着けた熊のようなモンスターが姿を現した。

 

[こちら古龍観測隊。ギルド本部へ連絡]

 

『旧砂漠 奥地』にて、古龍【焔角龍】を確認しました。その周りには多数の人を確認できました。何らかの関係性があると思われます。並びに改造されたモンスターを確認しました。引き続き調査を続けます。

 

[こちら、ギルド本部]

了解した。危険だと判断したため『旧砂漠 奥地』付近のクエストをすべて取り下げる。周りにいた人間だが情報によれば例の龍の可能性がある。最善の注意を払って調査を続行せよ。




どうだったでしょうか?
今回はディアブロスの『ディブロ』くん、登場ですっ!
ディブロくんは『ナナ・テスカトリ』を食べておりますっ!(美味しいのかな?)だから【焔角竜】なんです。
取り敢えず次の話は戦闘シーンが主な内容になってくると思います。
そろそろお暇しますね。
是非とも評価、感想お願いしますっ!

[投稿ペースについて]
ここは読みたい人だけでいいです。投稿ペースについてですからね。多分週に2〜3話だったらいいと思います。
後今週学校のテスト週間なので投稿できないかもです。スイマセン…。ですがその次の週はなるべく多く投稿するので許してっ!
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