とある魔術の熱操作(ヒートオペレーション) 作:レオパル02
こんにちは山野玲です。現在俺は、髪型がツインテールのジャッジメント(ツインテールさん)にジャッジメントの支部に連行され事情聴取をされていた。
さて、この状況を確認するため周りを見るとPCで何やらやっている人や目の前にいるツインテールさんやら若い子には、似つかわしい空間が漂っていた。
しばらく見ていると玄関から声が聞こえ振り向いたらそこには、
黒髪の女の子がいた。
「さっきの人ですよね。本当にありがとうございました。私、佐天涙子っていうんですけど、」
突然マシンガントークで困惑していると前の机からひょこっと顔を出して声が聞こえた。
「佐天さーん突然話しかけられても相手からは、訳が分かりませんよー」
「あっそうですよねごめんなさい。突然話しかけちゃって」
佐天?と言った女の子が謝る。
「全く佐天さんは、」
頭に花飾りを付けた女の子がやれやれと言った感じで喋っている。いや、なんで今まで話しかけてくれなかったんだろ…
「黒子ーいるのー」
おっとまた誰かが来たようだ。ドアから入って来たのは、短め茶髪の髪に常盤台の制服を着こなした可愛らしい少女だった。
(中々可愛らしい容姿なんだなーやっぱ常盤台ってすごいなー)
としばらく見ていると。
後ろから肩をトントンされた
振り向くて血管が浮かんだあきらかに怒ってるツインテールさん、何を起こってらっしゃるのかな。
「お姉様に手を出そうとするならテレポートで屋上から落としますよ?」
(前言撤回、常盤台はやばい子の集まりだった、むちゃくちゃ怖い)
「ツインテールさんまず、落ち着いてほらここに紅茶あるよ?とりあえず飲もうねゆっくり話そうよツインテールさん。」
落ち着かせようと置いてあったポッドから紅茶を注ごうとする。
「誰がツインテールですのぉぉ!!」
さらなる逆鱗に触れてしまったようだ。
「白井さん落ち着いて!」
メガネの美女が止めた。
「私の事をツインテールって言いましたの絶対に許しませんのぉー」
怒ってるツインテールさん、怖いってツインテールが浮いてるよ。
「黒子!!落ち着きなさい!」
お姉様?が電気を放つ。その途端ツインテールさんが、叫んだ。
「もっとぉーこの黒子にお姉様の愛をぉー」
(この人マジでやばいな目がいってるよ)
そうこうしていると「いい加減自己紹介した方がいいんじゃないですか?困っていますよ。」と佐天?が言ってくれた。
「うん、正直助かったよほぼ会話についてこれなかったし、ぶっちゃけみんなの名前正確に判断してないし」
「そうよね、ごめんね」
「本当に…すみませんの。」
ツインテールさんも反省したらしい。いや、若干不服そうだ。やっぱあれか、楽しみの邪魔しちゃったからかな。
「じゃあ早速私から自己紹介します。私の名前は、佐天涙子《さてんるいこ》って言って柵川中学1年生。で、
趣味は都市伝説探しと初春のスカートめくりです。」
うん、しょっぱなから凄いなおい、スカートめくりってこの子のってことかと初春?さんを見ると
真っ赤な顔をして目を逸らしてしまった。
「もしかして玲さんってむっつりスケベ?」
「そんなことねぇよ!これはあくまで条件反射ってやつだし」
突然言われ動揺してしまった。
「あはは分かりやすいですね〜」
と笑いながら佐天?がからかってくる。
いや別にいいじゃんこちとら純粋な思春期男子なんだから。
「私の名前は初春飾利《ういはるかざり》って言います。佐天と同じ中学出身で一応ジャッジメントをやってて好きな物は甘い物です。よろしくお願いします。」
顔を真っ赤にしながら言っていた。多分恥ずかしいんだろうなぁ事情聴取の時一回も話しかけてこなかったし。
「うん、二人共よろしくな」
次は、ツインテールさんだった。
「わたくしの名前は白井黒子《しらいくろこ》と言いますの常盤台中出身で空間移動《テレポーター》をやっておりますのジャッジメントをやっていて好きな物はお姉様ですの。そして、わたくしとお姉様は運命共同体と言ってもいいですの。アバババ」
更に電撃を受けている白井さんは嬉しそうだやばいな白井さん。
「えーと私の名前は固法美偉《このりみい》って言ってジャッジメントの年長者よ、よろしくね」
一番大人らしい挨拶をする固法先輩。メガネが似合っていてスタイルがいい、どうやら彼女だけ高校生のようだ。
(大人の美しさが出てるなぁ〜)
「ったく黒子はしつこいんだから、で次は私よね、私の名前は御坂美琴常盤台中学出身で一応電撃使い《エレクトロマスター》してるわ敬語は使わなくていいからよろしくね」
フレンドリーな挨拶をしてきた。
「常盤台ってお嬢様学校じゃなかったけ?」
「確かに、お嬢様って感じはするけど、私は違うのよね、あそこって堅苦しい感じなのよね」
「へ〜お嬢様ってイメージだったが違うのか。」
「ちなみに、御坂さんはLevel5の第3位なんですよ。」
御坂は一瞬暗い顔をしたがそうなのよね〜と流した。
「そうなんだ。努力家なんだなぁ。」
御坂が驚いていた。
「えっあんた引いたりしないの?」
「引くも何も、別に頑張ったんだなーとしか思わないだろう。なっ佐天さん」
「確かにそうですね〜だってレベル5ってもっとこうすごいっていうイメージあったんですけど御坂さんと話したら
想像と違って私達と変わらない中学生ってことが分かって良かったです。」
「そういう事だよ」
「あはは、そうなんだ。っていうかそういうあんたは何なのよ、後ろから佐天さんを助けようとした時見えたのよ、あんた氷を作ったり道路を凍らしたりしてたわよね、あんたも学園都市では十分珍しい能力なんじゃないの?」
「確かに珍しい能力かもしれんが聞いてもつまらんと思うぞ」
「そうやってはぐらかすと余計に聴きたくなっちゃいます」
佐天さんが目をキラキラさせながら見つめてくる。多分、超能力者の事を知りたがる年頃なのだろう。
「あんた不公平よそれは、私達もしっかり自己紹介したんだから、あんたもしなさいよ」
御坂は完全に面白がっている。
「分かったよ能力だな説明すればいいんだろ。俺の超能力は」
「みなさーんお茶にしませんか。さっき自販機で冷たいジュース買ってきました~」
「…………」
俺って何しに来たんだっけ?
そして、みんなでお茶をする事になった。やはり、普通の女子中学生。俺ら男子高校生のように
ハズレのジュースなどを持ってこなかった。ヤシの実サイダーなどの安定したのを持って来てくれた。だが、一つ気づいた事がある。それを俺が聞く。
「なぁ初春ここから自販機って結構遠くないか?なのに何でこんなに冷たいんだ?」
「あぁそれは、私の能力です。私の能力は定温保存《サーマルハンド》暖かい物や冷たい物をそのままの温度に出来るんです。」
「へー珍しい能力なんだなぁ。」
「まあLevel1なんですけどね」
「でも、手で触ってないと発動する事が出来ないので、手に持ってない物が少しぬるくちゃってなっちゃって」
初春がジュースを出すが、見事にぬるくなってしまったようだ。
「ああそれなら、俺の能力でなんとか出来るかもしれない。」
「本当ですかぁ。」
「ジュースを貸してくれ。」
「ああ、どうぞ、」
俺はジュースを持つと能力を発動した。
「はい、終わったよ」
ジュースを差し出す。
「もうですかぁ!」
初春は、驚いていた。だが、ジュースに触った途端初春がさらに驚いている。
「確かに、冷えています。」
「で、結局のところ玲さんの能力って何なんですか?」
佐天が早く聞きたいようにうずうずしている。
「たしかに、私も知りたいな」
「俺の能力は、熱量を変化して形に現す能力なんだ。もちろん操作できる温度は決められてるけどね」
「えっそんな事出来たら、Level5だっていけるじゃないの」
御坂が驚いている確かに温度を操る能力者なんて御坂の能力よりも珍しいし、応用が効き多方面で活躍できるが玲には、欠点がある。
「でも、使えるのは俺の両手だけなんだよ、だから道路とかに手をつけないと凍らせないし氷だって自分の両手に収まる範囲内でしか作れない。それで、Level4止まりなんだよな」
「ふーんじゃあどの位の温度まで出せんのよ?」
さすが、常盤台珍しい能力には興味津々だな。みんなも顔をずいっと寄せてくる。
近いっての
「まぁ2000度からマイナス50度くらいだと思うな」
「じゃあ炎だって出せるんじゃないの?」
「ダメダメありゃあ使えるけど、人相手には使ええねぇんだよ。」
実際使って大事な人を傷つけた事があるし。
あんまり、ひと相手に使いたくない。
「じゃあ、何で玲さんって有名な高校に行かなかったんですかぁ?」
制服を見てから疑問に思ったか佐天が聞いてくる。そりゃあそうだろうこのレベルだと普通にいい高校があるからなぁ。
「俺には理由があってな。」
「へぇどんな理由なんですか?」
「それは…」
俺が言うか悩んでいると後ろから。
「佐天さん!人には言えない事情だってあるんですよ。」
「あっすいません」
余計なことを言ったと思い佐天が謝る。
「気にしなくていいよ…あとありがとね初春さん」
「いいですよこの位、佐天さんを止めるのは親友の役目ですから。」
えっへんと言った感じに胸を張る初春。
「初春ぅー愛してるよ~」
抱きつく佐天。おおこれが百合って奴なのか。
とこんな感じで話が進み。
「もうこんな時間ですの。」
黒子が時計を見て、気づいた。
「じゃあ私達も、帰りますね。」
「んじゃあ俺も、」
そう言って俺も帰ろうとすると。
「玲さん、連絡先を教えてください」
佐天が言った。
(……はい?あなた何言ってんの?)
「ここで会ったのも何かの縁ですし、もしも困ったことがあったら玲さんに頼ればいいかなって?」
佐天が携帯を出しながら言った。
「確かにそうですわねこの方の能力なら多方面で役に立ちますし」
「だから、玲さん連絡先教えてください。」
「俺でいいなら。」
ちょっと焦りながらケータイを差し出す。
そして、俺は女子中学生の連絡先をゲットしたのだった。
帰っている途中玲はスキップをして寮に帰った。
ちょっと連絡先の流れかなり強引だったかな…