???「何故私は、こんな目に遭わなくちゃならないんだ・・・」
この部屋に、1人の男が佇んでいた。
???「私は、奴らに騙されただけなのに・・・」
この男に何があったのか。
『BGM:予兆』
雨が降り荒れる道路。この道路にヒカル達の姿があった。
ロゼッタ「雨が凄いよ!」
サトゥー「こんな時に雨が降り荒れるなんて。」
リザ「ご主人様、丘の上に城があります。」
サトゥー「丁度良いね。彼処で雨宿りしよう!」
丘の上の城で雨宿りする事に。
アリサ「もうびしょ濡れ・・・」
タマ「ブルブル〜・・・」
エレナ「すぐに乾かすわ。ドライ!」
乾きの魔法で全員を乾かした。
ポチ「乾いたのです!」
ルル「ありがとうございます。」
ドリュー「ありがと〜。」
ヒカル「・・・・・」
ダリー「どうしたヒカル?」
ヒカル「この城、結構昔からあるようだ。」
ミーア「昔から?」
ヒカル「ああ。この城壁、かなり錆びと汚れがある。恐らくこの城、もう200年前からあるようだ。」
ロゼッタ「そんな昔から?」
ヒカル「まぁ何があるか分からねえ。兎に角入ってみようぜ。」
『BGM:焦眉』
城の中に入る。
アリサ「薄気味悪いわね・・・」
ヒカル「あ〜皆、ちょっと一言良いか?」
エレナ「どうしたの?」
ヒカル「この城・・・」
「やばい気配がする。」
アリサ・ロゼッタ「え!?」
ダリー「具体的にどう言った気配なんだ?」
ヒカル「何かこう・・・今にも呪われそうな感じと、今にも殺されそうな感じの2つだな。」
ロゼッタ「そう言われると・・・怖いよ・・・」
ドリュー「怖い・・・」
泣きながらエレナに抱き付く。
エレナ「もう2人共落ち着きなさい。」
ヒカル「つまり、この城に巣食う何者かが俺達の安眠の邪魔をするって事だな。」
アリサ「じゃあここじゃなくて別の場所で雨宿りしましょうよ!!」
ヒカル「だが外はもう更に雨が荒れてる。この雨の中で移動したら大惨事になる恐れがある。」
アリサ「う・・・確かにそうね。」
ヒカル「この城を探るか。」
サトゥー「そうだね。ここはバラバラに行動しない方が良い。皆一緒に行動しよう。」
タマ「あい!」
ポチ「はいなのです!」
ヒカル「じゃあ俺とサトゥーが先頭に進む。絶対に逸れるなよ?」
ダリー「ライト!」
灯りの魔法で前を照らす。
別の場所では。
???「気配を感じる・・・誰か来たのか・・・?」
その頃ヒカル達は、城の中を進んでる。
ヒカル「薄気味悪い気配だなぁ。」
ロゼッタ「ねぇヒカル、彼処の部屋から気配を感じるんだけど・・・」
ヒカル「目の前の部屋か?」
ロゼッタ「うん・・・」
ヒカル「じゃあ俺が入る。皆はここで待ってろ。」
『BGM:予兆』
部屋に入ったヒカル。
ヒカル「ここは、貴婦人の部屋らしい。埃まみれのベッドや棚やクローゼットが残されてる。ん?」
机の上の本を発見した。
ヒカル「これは日記か?かなり古いな。著者は、キルスティン・テイラー。」
日記を捲ると。
『あの男は何時も泣き喚いている。何故自分の罪を認めないのか、何故自分の罪を否定するのか分からない。今日も私はあの男を痛め付け、更に水責めを繰り返した。食糧も一切与えなかった。あの男の痛みなんて私には分かる訳無い。寧ろ分かりたくない。』
ヒカル「酷い内容だ・・・この日記を書いたキルスティンって何者なんだ?あの男って誰なんだ?」
すると周囲から不気味な気配を感じた。
ヒカル「考えるのは後だ。出るか。」
日記を持って部屋から出た。
廊下。
サトゥー「どうだった?」
ヒカル「部屋に日記があった。これだ。」
エレナ「日記?誰のかしら?」
ヒカル「キルスティン・テイラー。日記の著者だ。」
エレナ「キルスティン・テイラー?初めて聞く名前ね。」
ヒカル「日記の内容には不明点がある。」
サトゥー「不明点?」
ヒカル「ある男の痛め付けや、水責めなど書かれてあった。」
アリサ「水責め?」
ヒカル「この城は昔、何かあったのかも知れない。色々探るか。」
また別の場所では。
???「誰か来たようね。命知らずの愚民共め。」
しばらく奥へ進むと。
ナナ「マスター、恐ろしい気配がすると報告します。」
サトゥー「分かった。ありがとう。(あの部屋を通らないと先へ進めないようだ。)」
ヒカル「あれか。行くぞ皆。」
『BGM:邪悪』
部屋に入ると、そこには。
アリサ「っ!?」
サトゥー「どうした?」
アリサ「この部屋・・・」
ロゼッタ「ひぃっ!!」
夥しい数の拷問器具があった。
ヒカル「拷問器具か。それも綺麗に残ってやがる。」
サトゥー「何でこんなにあるんだ・・・?」
エレナ「罪人や裏切り者とか存在していたのかしら?」
ロゼッタ「そんな怖い事言わないでよ・・・」
ポチ「怖いのです・・・」
タマ「怖い・・・」
リザ「ポチ、タマ私が付いてます。」
ルル「・・・・」
ヒカル「ラック、振り子、鉄の処女、がみがみ女のバイオリン、晒し台、ガロット、吊り籠・・・見てるだけでゾッとするな。」
リザ「しかし、何故こんなに?」
ヒカル「日記に書いてあった、あの男の痛め付けや水責め、その男をこの拷問器具で痛め付けたのかも知れない。向こうにドアがある。このまま進もう。」
するとその時。
天井から無数の光の玉が降り注いだ。
サトゥー「何だこれは?」
ドリュー「光の玉?」
その光の玉は、ヒカルとサトゥーに攻撃した。
ヒカル「ぐあっ!!」
サトゥー「がっ!!」
ルル「ご主人様!!ヒカル様!!」
サトゥー「何だ此奴!?」
ヒカル「攻撃した!?」
エレナ「シールド!!」
バリアの魔法で安全を確保した。
サトゥー「応戦するぞ!」
ヒカル「よし!」
すると光の玉が、人間の姿に変貌した。
サトゥー「人間!?」
エレナ「あれは・・・大昔の騎士の鎧!?」
騎士達は、剣を持って2人を襲う。
ヒカル「避けろ!!」
2人は左右に避けた。
ヒカル「くそっ!」
両手を腰に翳してアークルを出した。
ヒカル「変身!!」
仮面ライダークウガ・ドラゴンフォームに変身した。壁に飾ってある槍を持つと、ドラゴンロッドに変貌した。
エレナ「ロゼッタ、ドリュー、ナナ、皆を守ってて。」
ロゼッタ「分かった。」
ドリュー「うん。」
ナナ「了解と答えます。」
エレナ「ダリー、リザ、行くわよ!」
ダリー「おう!」
リザ「はい!」
『BGM:武闘』
サトゥー「やあっ!!」
剣を振り下ろして、騎士を斬り裂いた。
リザ「やああああ!!!」
槍を振り下ろして、騎士の鎧を壊して、腹部に突き刺した。
ダリー「でやあああああ!!!」
剣を駆使して、騎士を斬り裂く。
エレナ「ファイヤー!!」
炎の魔法で、騎士を燃やす。
ヒカル「おりゃあああああ!!」
スプラッシュドラゴンで騎士に封印エネルギーを流し込む。
ヒカル「どうだ!!」
エレナ「嘘っ!?」
騎士達は無傷だった。
ヒカル「どう言う事だ!?」
サトゥー「どうなってるんだ!?」
ヒカル「もう1度!!おりゃあああああ!!!」
再度スプラッシュドラゴンで封印エネルギーを流し込もうとしたが、騎士の体が透けた。
ヒカル「何!?」
ダリー「擦り抜けた!?」
騎士がクウガを掴んだ。
ヒカル「っ!?離せゴルァ!!」
掴んで投げた。
ヒカル「彼奴、掴めるのかよ。」
エレナ「ストーン!!」
石を生成して飛ばした。しかし擦り抜いてしまった。
エレナ「そんな!」
ダリー「おいおいどうするんだよ!?」
ヒカル「・・・っ!?」
クウガが、周囲を見て何かを閃いた。
ヒカル「あったぜ。倒す方法が。」
サトゥー「本当か?」
ヒカル「おりゃあああああ!!!」
ジャンプして、1人の騎士を掴んだ。
エレナ「どうするの?」
ヒカル「こうすんだよ!!!」
騎士をある方向へ投げた。すると騎士が消滅した。
ヒカル「やはりそうか。」
拷問器具に当たったと同時に消滅したのだった。
ヒカル「拷問器具なら倒せるって訳だな。超変身!!」
マイティフォームに超変身し、振り子を千切って持つ。
ヒカル「皆伏せろ!!」
全員が伏せる。
ヒカル「おりゃあああああああ!!!!!」
高速回転して、振り子を振り回す。すると騎士達が一斉に消滅した。
ヒカル「ふぅ・・・」
アリサ「終わったの・・・?」
ヒカル「終わったぞ。もう良いぞ。」
サトゥー「さっきのは一体何だったんだろう。」
ヒカル「どうやらタチの悪い誰かが召喚したものか、この城に巣食う怨念か。」
???「あんたら、中々じゃないか。」
全員「ん?」
拷問部屋の横のドアから男の声が聞こえた。
ヒカル「誰だ?」
???「その前にこのドアを開けてくれるか?ここから出たいんだ。」
ヒカル「分かった。おりゃ!!」
キックでドアを蹴り壊した。中から1人の男が出て来た。
???「助かったぞ。私はスティーブン・ブラックだ。」
サトゥー「行商人のサトゥーです。」
ヒカル「俺は旅人のヒカルだ。こっちは俺の仲間達だ。スティーブンとやら、あんたは何時からこの部屋に?」
スティーブン「ずっと前からだ。私はある出来事で濡れ衣を着せられ、この牢獄にずっと閉じ込められていたんだ。」
サトゥー「濡れ衣ですか?」
ヒカル「?」
何かを見たヒカルが違和感を覚えた。
ドリュー「何があったの?」
スティーブン「それは、この城の王室に巣食う女王が元凶だ。」
ヒカル「だったら王室まで案内してくれるか?」
スティーブン「分かった。」
『BGM:虐殺』
王室。
スティーブン「ここだ。」
ヒカル「何処だ?スティーブンに濡れ衣を着せた女王は?」
???「来たわね。」
王座に座ってる1人の女を発見した。
サトゥー「あなたですか?スティーブンに濡れ衣を着せた女王様は。」
女王「そうね。まさしく私が、その男に濡れ衣を着せたわ。私の名前はキルスティン・テイラーよ。」
紅蓮のドレスを身に纏った女王が名乗った。
アリサ「生意気そうな女王様ね。」
ヒカル「あんた、この日記の著者か?」
キルスティン「あら、その日記何処にあったの?」
ヒカル「貴婦人が使ってそうな部屋に置いてあったんでな。」
キルスティン「彼処、私の部屋なの。」
リザ「答えろ。何故スティーブン様に濡れ衣を着せた。」
キルスティン「教えてあげるわ。私は数年前に、フローンス国で気に入ったドレスを盗んでしまった。そして騎士達に確保された後、『この盗みを提案したのは、スティーブン・ブラックよ!』と高らかに嘘の宣言をしたわ。」
サトゥー「っ!?」
ヒカル「何故自分の罪を認めなかった?」
キルスティン「捕まるのが嫌だったからよ。その後彼は濡れ衣を着てしまい、そのまま牢獄に送られてしまった。その後彼は毎日私の提案した拷問で毎日痛め付けたわ。」
ダリー「何で自分だって白状しなかった!!」
ロゼッタ「そうだよ!彼は悪い事しねないのに!」
キルスティン「五月蝿い!!」
ダリー・ロゼッタ「っ!?」
『BGM:脅威』
キルスティン「私はね、私を否定する人が嫌いなの!そんなに私を否定するなら、あなた達を拷問で殺すわ!!」
ヒカル「面白い!来いや理不尽女が!」
アークルを出した。
ヒカル「変身!!」
ジャンプして仮面ライダークウガ・マイティフォームに変身した。
ヒカル「おりゃああああああ!!!」
マイティキックを繰り出すが、キルスティンがバリアの魔法で防いだ。
ヒカル「なっ!?」
後ろにバク宙して着地した。
キルスティン「その程度かしら?愚民が。」
ヒカル「超変身!!」
タイタンフォームに超変身した。
キルスティン「はぁっ!!」
ナイフダガーを投げた。
エレナ「危ない!!」
バリアの魔法でアリサ達を守った。
ダリー「バニッシュ!!」
光弾を放つ。しかしキルスティンが再びバリアで防いだ。
キルスティン「無駄よ。あなた達の攻撃など私には無意味!」
サトゥー「そこだ!!」
魔法銃を連射するが、これも無効化だった。
キルスティン「何度やれば分かるのかしら?」
ポチ「倒せないのです!?」
サトゥー「何か策があれば良いんだが・・・」
タマ「さく〜?」
ヒカル「・・・ん?」
キルスティンの後ろの何かに気付いたクウガが走り出した。
サトゥー「ヒカル!?」
ミーア「ヒカル!」
スティーブン「何するんだ!?」
ヒカル「うおおおおおおお!!!」
キルスティン「今更何をやろうと無駄よ!!サンダー!!」
雷の魔法をクウガに向けて放った。
ヒカル「邪魔だ!!」
雷を払い除けた。
ヒカル「どりゃ!!」
ジャンプして宙返りして、キルスティンの後ろに立ってキルスティンを捕まえた。
キルスティン「な、何を!!離しなさい!!」
ヒカル「エレナ!光の魔法を使え!!」
エレナ「光の魔法?」
ヒカル「早く!!」
エレナ「分かったわ!」
ヒカル「スティーブン!目を瞑れ!」
スティーブンが目を瞑る。
エレナ「ライト!!」
光の魔法を発動。
キルスティン「ぐああああああああ!!!!」
光の魔法でキルスティンが徐々に消え始める。
ロゼッタ「キルスティンが苦しんでる!」
ヒカル「あんたの下を見たら、影が無かったからな。」
ルル「それって、幽霊って事ですか?」
ヒカル「ああ。影が無い人間なんてありえねえからな!」
キルスティン「み、認めない・・・認めないわよ!!私が愚民共に負けるなんて!!!」
ヒカル「あの世で自分の罪を認めるんだな。」
キルスティン「く、くそおおおおおおおお!!!!」
跡形も無く消滅した。
タマ「終わった〜?」
サトゥー「これで解決だね。」
アリサ「良かった〜。」
ヒカル「いや、まだ未解決だ。」
アリサ「え?どう言う事?」
ヒカル「お前ら、スティーブンを見て気付かねえか?」
ダリー「スティーブン?いや、普通だけど?」
ヒカル「彼の下を見ろ。」
エレナ「下?・・・あっ!」
スティーブンにも影が無かった。
ヒカル「最初に会った時から気付いてたんだ。あんた、元々故人なんだろ?」
スティーブン「・・・私は今から200年前に死んでいたんだ。」
ロゼッタ「え!?」
スティーブン「私はキルスティンの拷問を何度も受け、食糧も与えられずに衰弱死したんだ。だが私は死んだにも関わらず、未練を残したまま、地縛霊として生きて来たんだ。」
リザ「そうだったのですか。」
ヒカル「キルスティンも200年前の人間なのか?」
スティーブン「そうだ。彼女は病死したのだが、死んだ事に気付かなかったんだ。」
ヒカル「・・・」
スティーブン「皆、私から頼みがある。」
ヒカル「頼み?」
スティーブン「私に食糧を与えてくれないか?あの時のトラウマを無くしたいんだ。」
サトゥー「良いですよ。この城にキッチンはありますか?」
スティーブン「1階にあるぞ。」
ヒカル「ほんじゃ、スティーブンの空腹を満たせてやるか。」
『BGM:孤独』
1階・キッチン。
ヒカルとサトゥーとルルとエレナが作った料理をスティーブンに振る舞った。
スティーブン「ありがとう。こんなに美味い料理は久し振りだ・・・」
ダリー「良かったなスティーブン。」
スティーブン「・・・君達には本当感謝している。私の為に。」
ヒカル「気にするなよ。俺は困ってる人や幽霊を見過ごせないからな。」
タマ「肉〜。」
ポチ「肉なのです〜。」
リザ「これはスティーブン様のものです。」
しばらくして、スティーブンが料理を完食した。
スティーブン「ありがとう。私はもう腹がいっぱいだ。」
ヒカル「良かったなスティーブン。」
スティーブン「そうだ。お礼にこれを受け取ってくれ。」
サファイアのペンダントを授けた。
スティーブン「私が肌身離さず持っていたお守りだ。これがあればどんな困難でも助けてくれるだろう。」
ヒカル「ありがとなスティーブン。」
スティーブン「ああ、君達に神のご加護を。」
彼は笑顔のまま光となって消滅した。
ヒカル「あばよスティーブン。」
外では朝になった。
ヒカル「もう朝になったか。」
サトゥー「あの一連で時間が過ぎたな。」
アリサ「ふぁ〜・・・私眠いよ・・・」
ロゼッタ「私も眠い・・・」
ヒカル「やっぱり一夜過ごせば眠くなるよな。じゃあここで快眠するか。」
アリサ達が馬車に入って快眠する。
サトゥー「スティーブン、天国で幸せに暮らしてるだろうな。」
ヒカル「ああ。彼奴の冥福を祈ってやろうぜ。スティーブン、向こうで幸せに暮らせよ。」
〜ツヅク〜
キャスト
ヒカル:山崎大輝
サトゥー:堀江瞬
ポチ:河野ひより
タマ:奥野香耶
リザ:津田美波
アリサ:悠木碧
ルル:早瀬莉花
ミーア:永野愛理
ナナ:安野希世乃
ロゼッタ:上田麗奈
エレナ:山本希望
ドリュー・ラミアス:長縄まりあ
ダリー:村瀬歩
スティーブン:諏訪部順一
キルスティン:かかずゆみ
次回「突進」