DEATH MARCH35「大群」
『BGM:平穏』
カパッチ村を離れて旅に出て、草原で昼食を食べる。
チャールズ「美味しい〜!こんな美味しいの久し振り!」
アリサ「チャールズ、あなたの料理美味しいわよ!」
チャールズ「ありがとうアリサさん!」
ヒカル「今までマシな飯食ってなかったのか?」
チャールズ「うん、両親が死んでから奴隷商人に洗脳された村人達から食料を奪われてたから。それから地面に落ちてる物とか、水しか。」
ロゼッタ「凄く可哀想・・・」
サトゥー「でも良かったじゃないか。俺達と出会えて。」
チャールズ「そ、そうだね。ヒカル達が居なかったら僕はもう駄目だったかも知れなかったから。」
ヒカル「本当だな。俺達もあの村に来て良かったぜ。それに比べてあの奴隷商人はムカムカしたな。」
ジーク「全くだ。自分の退屈を満たす為にチャールズの人生を滅茶滅茶にしやがって。」
エレナ「また彼奴と同じ思考を持った奴が現れたら全力でボコボコにしてあげるわ。」
サヤ「エレナさんちょっと怖いです・・・」
ヒカル「まぁ改めて宜しくな。チャールズ。」
チャールズ「うん!」
『BGM:懊悩』
昼食後、旅を再開した。
ヒカル「ん?」
何かを発見して、ビートチェイサー2000を停車した。それに続いて馬車も停めた。
サトゥー「ヒカル、どうかしたのい?」
ヒカル「何かあるぞ。」
ビートチェイサー2000から降りて、道に落ちてる何かを拾った。
ヒカル「人形?」
それは、女の子のアンティーク人形だった。
ヒカル「サトゥー、アンティーク人形が落ちてたぞ。」
サトゥー「人形?」
ヒカル「しかも座っていた。」
ポチ「人形なのです!」
タマ「人形〜!」
ヒカル「ん?ポチ、タマ、人形気に入ったのか?」
ポチ「はいなのです!」
タマ「あい〜!」
ヒカル「ん〜・・・持ち主が見付かるまで預けておくか。」
人形をポチとタマに渡した。
アリサ「何か不気味な人形ね。」
ヒカル「まぁ何かあったら対処してやるからそれまで我慢な。」
ミーア「・・・」
サトゥー「ミーア?」
ミーア「あの人形、何か感じる・・・」
サトゥー「ん?」
『BGM:焦眉』
夜、全員が寝静まった真夜中。あのアンティーク人形が起き上がって馬車の外から出た。その人形は夜空をジッと眺めていた。するとそこに。
ヒカル「何か異常はあったか?」
ジーク「いや、何も無かった。」
夜番からヒカルとジークが戻って来た事に気付き、すぐに倒れた。
ジーク「なぁヒカル、さっきの人形怪しくねえか?」
ヒカル「ん?」
倒れてるアンティーク人形を発見した。
ヒカル「おい、何でここにあるんだ?ポチが持ってたんじゃねえのか?」
ジーク「どうした?」
ヒカル「あのアンティーク人形がここに落ちてあったんだ。」
ジーク「やっぱりその人形、何かあるんじゃねえのか?」
ヒカル「・・・違和感も異変も無いな。」
ジーク「そうか?・・・変化も無いな。」
ヒカル「そうと分かれば寝るか。」
しかし人形が、密かに目を動かした。
翌朝。出発すると。
ヒカル「ん?おい皆止まれ!」
ビートチェイサー2000と馬車を停車する。
エレナ「どうかしたの?」
ヒカル「何かがこっちに来る。」
”ドドドドドドドド”
突然遠くから大量の足音が響いた。
アリサ「な、何この音?」
タマ「地震〜?」
ルル「一体これは・・・?」
ドリュー「来る!」
全員が前方を見るとそこには・・・
『BGM:突撃』
ゴーレムの大群が迫って来たのだった。
ロゼッタ「ゴーレム!?」
ヒカルとサトゥーとリザとエレナとロゼッタとジークとサヤがビートチェイサー2000と馬車から降りる。
ジーク「狙いは俺達か?」
サヤ「一体何なんでしょう?」
ヒカル「エレナ、あのゴーレム達を読み取ってくれ。」
エレナ「任せて。クレヤボヤンス!」
透視魔法でゴーレム達の思考を読み取る。
エレナ「・・・彼奴ら、人形が目当てらしいわ。」
ヒカル「人形!?あのアンティーク人形か!?」
ゴーレム達の狙いは、昨日ヒカルが拾ったアンティーク人形だった。
エレナ「召喚主は不明。きっと何かあるわ。」
ヒカル「ほんじゃ行くとするか。サトゥー、ハルバード借りるぞ。」
サトゥー「あれ?今回は変身しないのかい?」
ヒカル「偶には生身で奴らを倒したい気分だ。」
サトゥー「分かった。」
ハルバードをヒカルに貸した。
ヒカル「よっしゃ!」
ハルバードを華麗に振り回しながら走る。
サトゥー「俺達も行こう!無理はしないようにね!」
リザ・サヤ「はい!」
エレナ・ロゼッタ「ええ!」
ジーク「ああ!」
6人も走り出して、ゴーレム達に立ち向かう。
ヒカル「おらららららららら!!!」
ハルバードを振り回しながらゴーレム達を斬り裂く。
サトゥー「っ!」
リザ「やぁっ!!」
魔法銃の連射と槍で、多くのゴーレム達を斬り裂いて貫いた。
エレナ「ファイヤー・アロー!」
ロゼッタ「サンダー・アロー!」
炎と雷の矢でゴーレム達を焼き尽くした。
サヤ「ズィーゲル!!」
ジーク「エアー・ハンマー!!」
動きを封じて、重力魔法で押し潰した。
7人は次々とゴーレムの大群を駆逐する。
ヒカル「ラストだ!!」
ハルバードを投げて最後の1体のゴーレムを倒した。
ヒカル「ふぅ・・・これで終わったか。」
周囲には、ゴーレム達の残骸が転がってる。
サトゥー「一体何だったんだろう。」
ジーク「人形目当てのゴーレム達・・・」
サヤ「やはり何かあるのでしょうか?」
『BGM:焦眉』
戦いを終えて戻ると。
ポチ・タマ「ご主人様〜!」
サトゥー「ポチ?タマ?どうかしたのかい?」
タマ「人形が〜!」
ポチ「動いてるのです!」
サトゥー「動いてる?」
あのアンティーク人形が動いていた。
ヒカル「人形が!」
そして人形が歩き始めた。
ヒカル「歩いた!?」
???「お陰で助かりました。」
アリサ「え?誰!?」
???「ここです。」
ヒカル「まさか・・・」
「人形から!?」
声の正体は人形だった。
サトゥー「あなたは一体?」
人形「私はジェーン。天空の庭園の天使です。」
ルル「天使さんですか?」
ヒカル「けどお前は人形だろ?」
ジェーン「地上では天使としての姿を隠す為に人形に変えているのです。」
ジーク「じゃあ昨日の夜、外に倒れてたって言うのはこう言う事だったのか。」
ジェーン「はい。私は昨夜、夜空を見上げていました。」
ヒカル「もしかして、天空に帰りたいのか?」
ジェーン「はい。」
サヤ「でも天使であるあなたが、何故この地上に?」
ジェーン「天空を我が物にする存在との対峙中にこの下界に落とされてしまいました。そして私はあの場所で人形となって誰かが拾ってくれるのを待っていました。多くの人間達が通りましたが、誰も拾ってくれませんでした・・・そしてあなたにようやく拾われたんです。」
ヒカル「でも何故すぐに天空に帰らなかったんだ?」
ジェーン「人形に変身したお陰で魔力が激減してしまって・・・変身魔法は普段の魔法より魔力を使うんです・・・」
ヒカル「そうなのか?」
エレナ「私も初めて知ったわ。」
サトゥー「なら、このポーションを飲むと良いよ。」
ポーションをジェーンに渡す。
ジェーン「地上のお薬ですか?」
サトゥー「それを飲めば魔力が回復するよ。」
ポーションを飲む。
ジェーン「あ、甘い・・・!美味しいです!」
サトゥー「良かった。」
ポーションを全部飲み干し、魔力が回復した。
ジェーン「本当にありがとうございます!これで天空の庭園に帰れます!」
ヒカル「良かったな。なぁジェーン、さっきのゴーレム達はお前を狙っていたようだが。」
ジェーン「はい、ここに落ちた瞬間にゴーレム達に狙われまして・・・」
ヒカル「成る程な。ジェーン、その天空の庭園に俺達も行っても良いか?」
ジェーン「え?」
アイーダ「ちょっと何言ってるの!?」
ティア「いきなりそんな事言ったら・・・」
ヒカル「俺の目的は天空の庭園の観光じゃねえ。その庭園を我が物にしようとする奴をぶちのめしたいだけなんだ。」
ジェーン「もしかして、私達を助けてくれるのですか?」
ヒカル「ああ。俺はそう言った企みを持つ奴が気に食わないんだ。」
サトゥー「勿論俺達も協力するよ。君の世界を守りたいからね。」
ジーク「俺もだ。」
ダリー「オイラも!」
ポチ「ポチも行くのです!」
タマ「タマも〜!」
リザ「私も行きます!」
ルル「わ、私も!」
ミーア「ミーアも。」
ナナ「同行すると協力します。」
エレナ「私も行くわ。」
ロゼッタ「お姉ちゃんも行くなら私も行く!」
ドリュー「ドリューも。」
サヤ「私も協力します!」
ジーク「協力させてくれ。」
アイーダ「だったら私も!」
ティア「右に同じく!」
チャールズ「僕も行く!」
ジェーン「皆さん・・・ありがとうございます!」
ヒカル「ほんじゃあ、俺達を天空の庭園に招待してくれ。」
ジェーン「あ、でもこの大人数じゃ魔力が・・・」
エレナ「大丈夫よ。ドリュー、手伝ってあげて?」
ドリュー「うん。マジック・アップ!」
魔力増加をジェーンに与えた。
ジェーン「わぁ、魔力が増えました!これってあなたの力ですか?」
ドリュー「うん。」
エレナ「ドリューは私達の中で魔力が人一倍強いのよ。」
サトゥー「ジェーン、頼めるかい?」
ジェーン「はい!行きますよ!テレポート!」
全員がテレポートした。
『BGM:太古』
ジェーン「着きました!」
ヒカル「ここが・・・天空の庭園。」
彼らはジェーンと共に天空の庭園に到着したのだった。
〜ツヅク〜
次回「天界」