『BGM:平穏』
ムーノ男爵領にある街・ゴーラン街。ヒカル達はここで一休みを取る事にした。
ヒカル「長閑な街だな〜。」
サトゥー「今日はここで1泊しよう。」
アリサ「綺麗な街ね〜。」
ジーク「・・・」
サヤ「兄さん?どうかしたんですか?」
ジーク「え?いや、何でも無い。」
草原でピクニック。
サヤ「兄さん、お茶をどうぞ。」
ジーク「ありがとうサヤ。」
サトゥー「2人は仲が良い兄妹だね。」
ジーク「ああ。サヤは俺の自慢の妹だ。」
サヤ「そんな、兄さんは私の自慢です。」
エレナ「サヤって確か、昔虐めを受けてたっけ?」
サヤ「・・・はい。」
ジーク「サヤは昔から人見知りだから、同じ同年代の子達から虐めを受けていたんだ。だから俺が、落ち込んでるサヤを毎日慰めたんだ。」
ヒカル「へぇ〜。」
ジーク「それに、サヤは可愛いしな。」
ロゼッタ「え?」
ジーク「だって、おっとりした顔、優しい振る舞いが良い。あ〜可愛いぞ俺の妹よ。」
そう言いながらサヤを抱き締めて撫で撫でする。
サヤ「く、苦しいです兄さん・・・」
ティア「ジークさんはシスコンかな?」
ジーク「両親からそう言われてたけどな。」
『BGM:不安』
ダリー「それで、サヤを虐めた奴らって?」
ジーク「虐め現場を見られて親達に説教されて、サヤに反省して改心したんだ。だが1人だけ改心しない奴が居た。」
アイーダ「誰なの?」
ジーク「マルコと言う男だ。彼奴は村の中で強い魔力を持っていた。ドリューと同じ魔力を。」
ドリュー「私?」
ジーク「ああ。村長からとても信頼されていて、村人達からの信頼が高かったんだ。けど彼奴には裏の顔があったんだ。」
ヒカル「裏の顔?」
ジーク「彼奴は毎晩、子供達を痛め付ける毎日を送った。そして麻薬中毒、気に入らない奴を自分の奴隷にすると言うクズな男だ。そして彼奴は、サヤを人一倍痛め付けていた。彼奴は裏で力が正義だと断言している。」
アリサ「酷いわね・・・」
ジーク「痛め付けられた子供達が親に言おうとしても、誰も信じてくれなかった。何故だか分かるか?」
リザ「何故ですか?」
ジーク「村で唯一の大富豪の子息だった。だから優しい大富豪の子息が子供達を痛め付けるなんて信じないって言い切った。」
ヒカル「下衆過ぎるな・・・」
ジーク「そして全てがバレてしまい、マルコは村からの嫌われ者となって、自分の罪を認めないまま追放された。」
ヒカル「そいつは今何処に居るんだ?」
ジーク「探したくもない。だが彼奴と同じ気配がこのゴーラン街に潜んでいる。彼奴は生きてるか、もしくは似てる気配なのか分からない。」
ヒカル「まぁ出て来たら、俺達と一緒に懲らしめてやろうぜ?」
ロゼッタ「そうよ。ジークの大事なサヤを傷付けるなんて許せないよ。」
エレナ「私がその男だったらすぐに反省していたわ。」
ジーク「ありがとう。」
サヤ「ありがとうございます。」
別の場所では、ローブを着た謎の男が立っていた。
謎の男「さて、ここで僕の実力を試すか。」
右手から赤い光を出した。
謎の男「ハァッ!!」
その赤い光をゴーラン街に投げた。
『BGM:追撃』
ゴーラン街が大爆発を起こした。人々が逃げ惑う。
ヒカル「どうなってんだ!?」
ポチ「皆逃げてるのです!」
タマ「ご主人様!彼処ー!」
爆煙が舞い上がっていた。
ナナ「マスター、魔物の仕業であると予測します。」
サトゥー「アンデッドでも来たのか?」
ジーク「この気配は・・・」
ミーア「ジーク?」
ジーク「まさか・・・!」
すると彼らの目の前に、ローブの男が来た。
ヒカル「お前は?」
ローブの男「久し振りだな。」
ジーク「お前、まさか・・・」
ローブを脱いだ男の正体は・・・
ジーク「マルコ!」
青髪の男だった。
ヒカル「彼奴が?」
ジーク「俺が話したマルコだ。」
マルコ「ジーク、久し振りだなぁ。」
ジーク「お前、ここで何をしているんだ!」
マルコ「決まっているよ。この街で僕の力を示す為さ。」
ジーク「お前、改心する気は無いのか?」
マルコ「無いね。僕を追放したお前の故郷の恨みが晴れない。だから、僕のストレス発散としてこの街を破壊する!!」
ジーク「そんな事させるか!」
マルコ「ん?サヤ、お前も一緒かぁ。」
サヤ「・・・!」
マルコ「またお前を虐めてやるよ!」
ロープの魔法でサヤを縛って引っ張った。
サヤ「いやああああああ!!」
ジーク「サヤ!!」
サトゥー「っ!」
ジャンプしたサトゥーがロープを切って、サヤを救った。
マルコ「何だお前?」
サトゥー「ただの行商人ですよ。」
マルコ「ハッ!たかが行商人が僕に逆らうのかい?」
サトゥー「逆らうも何も、彼女は私達の仲間ですから。」
マルコ「へぇ〜、醜い獣達も仲間かぁ。虐め甲斐がありそうだなぁ。」
ジーク「仲間に指一本触れさせない!ブラスト!!」
ブラストを放った。
マルコ「遅い!」
片手で防いだ。
ジーク「くっ!」
マルコ「無駄だ。僕の魔力は世界最強だ!貴様の弱い魔力なんかで倒せる事は出来ない!!」
ジーク「ズィーゲル!!」
封印魔法を発動したが。
マルコ「ハァッ!」
高速で避けて、サヤを掴んで後ろにジャンプした。
サヤ「きゃっ!!」
ジーク「サヤ!!」
短剣を持ってサヤに突き付ける。
マルコ「サヤ、思う存分痛め付けてやるよぉ。僕を追放した彼奴らへ対する屈辱を味わえ!!」
サヤ「や、止めて下さい・・・!」
マルコ「黙れ!!!」
顔や腹に何発も殴った。
サヤ「ぐっ!!」
ジーク「止めろ!!」
マルコ「そうだ。プリズン!!」
ジーク達を檻に閉じ込めた。
マルコ「その檻は僕じゃないと解除出来ない。大人しくサヤが傷だらけになるのを見届けろ!!」
ジーク「くそっ!!」
アリサ「えいっ!!」
精神魔法でマルコを倒そうとしたが、見えない結界で防がれた。
サトゥー「フッ!」
魔法銃を連射するが、これも結界で防がれた。
マルコ「弱い弱い。ジーク、自分の妹が死ぬのをここで見届けろ!!」
ジーク「止めろ!!!」
サヤ「いや・・・いや・・・」
マルコ「死ねえええええええ!!!!」
ジーク「止めろおおおおおおお!!!」
『BGM:壊乱』
ヒカル「おりゃああああああああ!!!!!」
マルコ「ぐああああああああ!!!」
ヒカルの飛び蹴りで飛ばされた。
サヤ「ヒカルさん・・・!」
ヒカル「よう!俺、参上!」
ジーク「ヒカル!?」
ルル「ヒカル様が2人!?」
立っているもう1人のヒカルがここに。
マルコ「ど、どう言う事だ!!何故お前が2人居るんだ!!」
ヒカル「助かったぜ!アイーダ!ティア!ドリュー!」
アイーダ「どう致しまして!」
ティア「そいつをコテンパンにしてあげて!」
ドリュー「ヒカル!ファイト!」
ヒカル「残念だったな!あの3人は優秀なんだよ!アイーダとティアは人間そっくりの人形を作る魔法、そしてドリューは俺達の中で人一倍魔力が強い。その3人が力を合わせれば、俺そっくりの人形が完成って訳だ!そして完成と同時に気配を消して、建物の裏から回り込んだって訳。」
マルコ「巫山戯やがって・・・!!」
ヒカル「サヤ、下がってろ。彼奴は俺が食い止める。」
サヤ「は、はい!」
後ろへ逃げた。
ヒカル「さぁてマルコさんよぉ、サヤを虐めたいなら、俺と遊ぼうぜ?」
マルコ「ハッ!人間如きが、僕に勝てるとでも思っているのか?」
ヒカル「どうかねぇ〜?やってみなきゃ分かんねえぞ!」
両手を腰に翳して、アークルを出した。
ヒカル「変身!!」
左のボタンを押して、仮面ライダークウガ・マイティフォームに変身した。
マルコ「な、何だその姿は!?」
ヒカル「古代の戦士クウガ!さぁ、行くぞ!!」
『BGM:激闘』
マルコ「エクスプロージョン!!」
エクスプロージョンをクウガが軽々と避けた。
ヒカル「はぁっ!おるあ!!」
右パンチをした後、マルコを背負い投げした。
マルコ「がはっ!」
ヒカル「うおおおおお!!」
マルコ「させん!」
ヒカル「ぐはっ!」
起き上がってクウガの腹に蹴りを入れた。
クウガとマルコの戦いを見ているのはサトゥー達だけでは無い。遠くから4人の謎の人影があった。
ヒカル「ハッ!デヤッ!おるあ!!」
マルコ「ぐあああ!!」
連続攻撃でマルコが怯んだ。
ヒカル「どうだ!」
マルコ「調子に乗んじゃねえ!!!!クラフト!!!!」
工芸の魔法で、地面の土から剣を数本作った。
マルコ「喰らいやがれ!!!」
その剣をクウガに向けて飛ばした。
ヒカル「おっと!よっと!!」
避けながら剣をキックとパンチで破壊する。だが後ろから別の剣が迫る。
ヒカル「どりゃあ!!」
バク転で破壊した。
マルコ「まだだ!!僕の力を存分に思い知れ!!」
するとマルコの腰が光った。
サトゥー「何だ?」
リザ「あの光は?」
ヒカル(あれは、アマダム!?まさか彼奴の体内に・・・!?)
マルコ「死ねえ!!」
ヒカル「超変身!!」
ドラゴンフォームに瞬時に超変身して、落ちてる槍の持ち手部分を拾ってドラゴンロッドに変貌させた。
ヒカル「どららららららら!!!」
ドラゴンロッドを高速回転させて剣を防いだ。
ヒカル「おりゃああああ!!」
マルコ「無駄だ!」
ドラゴンロッドを投げたが、マルコが粉砕した。
マルコ「串刺しにしてやる!!!」
ヒカル「超変身!!」
タイタンフォームに瞬時に超変身して、土の剣を拾ってタイタンソードに変貌させてマルコの剣と鍔迫り合う。
ジーク「凄い戦いだ・・・」
エレナ「ヒカル、凄まじいわ・・・」
ヒカル「さぁて、そろそろ仕上げと行くか?」
マルコ「それはどうかな?」
ヒカル「何?」
マルコ「僕には奥の手がある!!」
右手をゆっくりと握る。
ヒカル「何やってんだ?」
しかしその時。
サヤ「兄さん!!」
『BGM:武闘』
ヒカル「っ!?」
何とサトゥー達を閉じ込めている檻が縮まり始めた。
アリサ「ちょっと縮んでるんだけど!?」
ロゼッタ「このままじゃ潰されちゃうよ!!」
ダリー「ストップ!!」
停止魔法を発動したが、動きが止まない。
サトゥー「効かないのか!?」
ヒカル「何をした!?」
マルコ「あの檻は僕の力で生成した檻だ!だから自由自在に操れる!僕を攻撃しようとしたら、すぐにあの檻を仲間ごと潰してやるよ!!」
ヒカル「クズ野郎が!!」
マルコ「僕はクズじゃない!!崇高な男だ!!」
サヤ「兄さん!!皆さん!!」
ヒカル「くそっ!超変身!!」
マイティフォームに超変身して、サトゥー達を助けに向かった。
マルコ「させるか!!!」
土で生成した剣がクウガを囲んだ。
マルコ「殺せ!!!」
剣がクウガを攻撃した。
ヒカル「ぐああああああ!!!」
サトゥー「ヒカル!!」
ミーア「ヒカル!!」
チャールズ「ヒカルさん!!」
剣が高速でクウガを攻撃し続ける。クウガから血が飛び散る。
ヒカル(くそ!このままじゃ・・・!!)
マルコ「サヤ!お前もここで死ぬが良い!!」
土の剣がサヤを囲む。
ジーク「サヤ!逃げろ!!」
サヤ「嫌です!!兄さん達と一緒じゃないと私・・・!!」
ジーク「逃げろ!!ここでお前を死なす訳にはいかないんだ!!」
サヤ「絶対に嫌です!!私は兄さんの妹!!だから、私は何時でも兄さんの傍に居たいんです!!」
ジーク「サヤ・・・!!」
マルコ「臭い兄妹愛だねぇ〜。ここで全員諸共死ねええ!!」
剣がサヤを突き刺そうとした。
ヒカル「くそっ・・・!!」
しかしその時、何処からか一筋の炎が剣を粉砕した。
マルコ「なっ!?」
サヤ「え・・・!?」
ヒカル「どうなってんだ・・・!?」
???「リリース!!」
何処からか魔法が放たれ、マルコが作った檻が一瞬にして破壊された。
マルコ「ど、どうなってるんだ!?簡単には破壊出来ない檻が破壊されただと!?」
???「随分と醜い奴なもんだ。」
マルコ「だ、誰だ!?」
後ろを向くと、4人の人影があった。
マルコ「誰だてめぇら・・・!!」
???「私達?私達は旅を愛する者達かしら?」
???「そして、仲間を傷付ける者と。」
???「仲間を貶す者は許せません。」
アリサ「誰?」
ティア「旅人さん?」
ヒカル「お、お前らまさか・・・・・!!」
4人の人物の正体は・・・・
ヒカル「タスク!ドロシー!ローズ!メイリン!」
それは、嘗てヒカルと共に旅をした仲間達のタスク、ドロシー、ローズ、メイリンの4人だった。
タスク「久し振りだな。ヒカル。」
嘗ての仲間達がここに集結した。
〜ツヅク〜
キャスト
ヒカル:山崎大輝
サトゥー:堀江瞬
ポチ:河野ひより
タマ:奥野香耶
リザ:津田美波
アリサ:悠木碧
ルル:早瀬莉花
ミーア:永野愛理
ナナ:安野希世乃
ロゼッタ:上田麗奈
エレナ:山本希望
ドリュー・ラミアス:長縄まりあ
ダリー:村瀬歩
ジーク:相葉裕樹
サヤ:大野柚布子
アイーダ:日高里菜
ティア:小倉唯
チャールズ:関根明良
タスク:小林裕介
ドロシー:山村響
ローズ:藤田咲
メイリン:佐藤亜美菜
マルコ:岡本信彦
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