森林の中でライトは、嘗ての仲間のリカルドとクレアと出会った。
クウガとアギトに変身したライトとタスクは、協力プレイでジャックを倒し、リカルドとクレアと共にムーノ男爵領へ目指す。
途中の森林の間道近くの川原で昼休憩を取ってる。寒さが増してるので、昼飯は鍋に決まった。
血抜きの終わった双頭鳥の羽を毟るのはポチとタマとダリーが担当。
ミーア「ん。」
アリサ「出来たー!」
4台連結バージョンのデカイコタツの設置完了。
サトゥー「味付けは味噌で良いとして、鍋をやるなら出汁が必要だな。」
アリサ「昆布も鰹節も無いもんね。」
ライト「煮干しや他の魚介があれば、美味い出汁が取れるんだがな。」
リザ「ご主人様、その双頭鳥の骨を煮て出汁を取らないのですか?」
ライト「双頭鳥の骨・・・っ!成る程その手があったか!!」
サトゥー「そうだな、今回はそれでいこう!」
タマ「完了〜!」
ポチ「ご主人様、毟り終わったのです!」
サトゥー「うん、綺麗に毟れてるね!偉いぞ!」
ダリー「ライト!毟り終わったぜ!」
ライト「ご苦労さん。」
リザが肉を解体。
ローズが出汁を作る。
ナナが灰汁取り。
タスク「これだけあるのも良いが、何か欲しい気がするな。」
アリサ「つみれ!つみれも欲しい!」
タスク「つみれか!」
サトゥー「良いね!所で、つみれの作り方は知っているのか?」
アリサ「へ?鶏肉のミンチを何かと混ぜて団子にするんじゃないの?」
サトゥー(・・・その「何か」を知りたかったんだよ。)
タスク「じゃあ俺がペーストを作ってやるから待ってろ。」
ミンチにした鶏肉に小麦粉と橙鶏の卵を混ぜて練る。
タスク「よし、出来たぞ。」
アリサ「流石タスクね!」
タスク「じゃあつみれを作るぞ。」
団子の量産はタスクとアリサが担当。
リカルド「ライト、お前の仲間は凄いな。」
クレア「あっと言う間にどんどん出来上がっていくね。」
ライト「だろ?俺の頼もしい仲間達だ。勿論、お前達2人も頼もしい仲間だ。そろそろ出来上がりそうだから待ってろ。」
ローズ「じゃあ出汁を入れるね。」
鍋に出汁を入れて、火の通り難い具材から順番に煮ていく。
サトゥー(後は煮えれば完成・・・)
鍋に蓋をした時。
サトゥー(ん?レーダーに一般人を指す光点が・・・山菜でも摘みに来て道に迷ったのか?・・・いや違う!)
レーダーの光点の人物は、カリナ・ムーノ:年齢19歳:レベル2:スキル不明:状態・空腹。
サトゥー(このムーノ男爵領の領主の娘だ!)
何と、ムーノ男爵領のご令嬢だった。
サトゥー(カリナ・ムーノ・・・野獣や魔物の跋扈する森で、護衛も無しに何しているのだろう?もしかしたら偽勇者との婚約が嫌で逃げ出した・・・とか?)
タマ「ぐつぐつ〜!」
ポチ「良い匂いなのです!」
メイリン「お2人共、まだですよ?」
サトゥー(あれ?何時の間にか状態に昏倒が増えている。怪我はしていないようだが、カリナ嬢の魔力とスタミナが枯渇している。魔法系のスキルも持っていないのに、何に魔力を使ったんだろう?見捨てるのも忍びない。)
立ち上がってカリナ・ムーノの所へ向かう事に。
アリサ「どうしたの?」
サトゥー「一仕事増えたよ。ちょっと行って来る。悪いけど、タマとポチも来てくれ。」
タマ「あいあいさ〜!」
ポチ「らじゃ!なのです!」
ライト「だったら俺も行く。」
エレナ「私も行くわ。何かあったらいけないから。」
サトゥー「ありがとう。」
リザ「ご主人様、ライト様、エレナ様、魔物の討伐なら私もお供させて下さい!」
ナナ「マスター、出陣許可を!」
サトゥー「いや、戦いに行く訳じゃないよ。遭難者が居るみたいだから。助けに行って来る。」
ロゼッタ「お姉ちゃん、気を付けてね?」
エレナ「勿論よ。」
サヤ「遭難者ですか?」
ジーク「ああ、サトゥーがそう言ってた。」
『BGM:懊悩』
カリナ・ムーノの所へ向かう道中。
タマ「はらぺこ〜。」
ポチ「お腹の虫の人は我慢が足りないのです。」
エレナ「2人共、帰る頃には鍋も煮ているから楽しみにしてなさい?」
タマ「あいあい〜!」
ポチ「今から楽しみなのです!」
ライト(サトゥー、遭難者は何処だ?)
サトゥー(この先に居る。)
しばらく森の中を進むと。
タマ「何かある〜!」
ポチ「光っているのです!」
そこで見付けたのは・・・
結界に覆われながら倒れてる1人の人物が居た。
エレナ「あの人が遭難者?でもこの結界は一体何?」
サトゥー(該当するスキルは持っていなかったから、彼女の手首で青い光を漏らしているアイテムが防御壁を生んでいるのだろう。彼女がカリナ・ムーノ・・・)
この遭難者こそ、サトゥーがレーダーで見付けたカリナ・ムーノである。
エレナ「ポチ、タマ、何かあるかも知れないから素手で触っちゃダメよ?」
タマ「らじゃ〜!」
ポチ「はいなのです!」
ライト「この結界は何だ?他の魔法にしては違和感があるな。」
サトゥー(魔法で守られているなら救助出来ないな。どうしたモノか・・・)
結界に触れると、穴が空いた。
サトゥー「っ!見た目だけなのか?」
タマ「硬い〜。」
ポチ「カチカチなのです!」
ライト「・・・よっと。」
今度はライトが触れると、結界に穴が空いた。
ライト「空いたぞ?」
結界を全て破った。
サトゥー(よし、これくらい壊せば取り出せる・・・)
『貴殿は何者だ!!』
何処からか男の声が聞こえた。
エレナ「何?誰か居るの?」
ライト(何だこの声?何処から聞こえるんだ?)
サトゥー(下に何かがあるのか・・・?)
カリナを仰向けにさせると。
サトゥー(っ!)
魔ーーーー
『我が防御を容易く砕いてしまうとは、只人ではあるまい。』
サトゥー(ありえないモノが視界に入る・・・)
魔ーーーー
サトゥー(それが現実に存在すると、この目で見ていても信じられない・・・)
魔ーーーー
『今一度問う。貴殿は何者だ!』
魔ーーーー
サトゥー(そう、それはフィクションにしか存在しないもの・・・)
魔乳。それは爆乳を超えた存在・・・
カリナ・ムーノが姿を現した。胸がありえないサイズになってる。
ライト「一体誰なんだ?ってか胸デカ・・・」
エレナ「この子、ムーノ男爵領の令嬢じゃない。」
ライト「ムーノ男爵領の令嬢だと?」
『我が言葉に答えよ、少年!!』
サトゥー「(おっといけない!ありえないサイズの胸に意識を奪われてた!)あぁ失礼。喋る器物は初めて見たから驚いたんだ。」
『ならば良い。我が名はラカ。』
声の正体は、ラカと言うマジック・アイテムの一種である。機能は魔族看破、悪意看破、強者看破、超強化付与、苦痛耐性付与の5つ。種類は、伝説級のアーティファクト。
サトゥー(ゲームなどに登場するインテリジェンス・アイテムと呼ばれる物だろう。)
エレナ「声の正体はあなただったんですね?」
ラカ『我への敬語は無用だ。強き者よ、我が主の保護を依頼したい。』
ライト「こんな不気味な森の中で、見ず知らずの俺達にそれを依頼して大丈夫なのか?」
ラカ『我には看破と言う機能があるのだ。貴殿達からは悪意を感じぬ。』
ライト「成る程、俺達の心を見抜いてるって訳か。」
ラカ『魔力蓄積の為に我はしばらく眠りに就く。カリナ殿を頼む。』
サトゥー「あぁ、任せろ。」
ライト「完全回復するまでゆっくり寝てろ。」
光が消え、ラカが眠りに入った。
サトゥー「じゃあ帰ろうか!」
タマ「あい〜!」
ポチ「お鍋が待っているのです!」
エレナ「流石にお腹が空いたわね。」
ライト「腹減った。」
気絶した彼女の身体の気遣って、彼らはゆったりと歩いて野営地まで戻った。
サトゥー(他意はない。)
『BGM:安穏』
野営地。
アリサ「お帰りなさ〜い!」
サトゥー「ただいま。」
アリサ「それが遭難者・・・また女ぁ〜!?」
ミーア「むぅ。」
カリナを布の上に寝かせる。
ライト「今回は大目に見てやってくれ。彼女今昏倒してるんだ。」
ドロシー「昏倒?何があったのかしら?」
アリサ「凄いオッパイね・・・偽乳?」
ナナ「本物だと報告します。」
ライト「おいナナ、女同士だからってナチュラルに胸を揉むな。」
タマ「まきまき〜。」
ポチ「くるくるなのです!」
アリサ「巨乳の上に今度は金髪ロールだと!?キャラが立ち過ぎている!これでツンデレだったら私の正妻の座が危ないわ!!」
ミーア「むっ。危険。」
ライト「正妻言うな。」
サトゥー「この人はしばらく起きそうにないし、先に食事にしようか。」
ライト「リカルド!クレア!出来たぞ!」
リカルド「やっと来たか!」
クレア「お腹ペコペコ〜!」
コタツの上に簡易コンロ型のマジックアイテムを起き、その上に鍋を乗せる。
ライト「じゃあ早速!」
全員「いただきまーす!」
鍋を食す。
タマ「あちち〜!」
ポチ「つみれが反撃して来たのです!」
リザ「美味です!」
ナナ「どの具も美味しいとマスターに報告します。」
ジーク「美味い!」
サヤ「おいひぃれす〜!」
ルル「この白菜と言う野菜も出汁が染みていて美味しいです!やっぱりご主人様の料理は凄いです!」
ミーア「夕顔の実、美味しい。」
チャールズ「ん〜!鍋を食べるなんて初めてだよ!美味しい!」
ティア「はふはふ!はぁ〜・・・美味しい!」
アイーダ「超美味しい!」
ダリー「か〜美味え!!こんな鍋料理初めてだ!」
タスク「これは美味いな!」
ライト「温まる〜!」
ドロシー「凄く美味しいわね。」
アリサ「つみれは1人10個までだからね!」
ポチとタマがピタッと止まった。
ローズ「食べて良いわよ。」
メイリン「タマさん、どうぞ。」
つみれの1個ずつを2人にあげた。
タマ「わ〜い!」
ポチ「ありがとうなのです!」
アリサ「もう、ローズにメイリンは甘いんだから。」
ローズ「良いじゃない。」
メイリン「2人の喜ぶ顔を見れて幸せですから。」
「良い匂いがしますわ・・・」
昏倒していたカリナ・ムーノが目を覚ました。
サトゥー「目が覚めましたか?」
ライト「具合は大丈夫か?」
カリナ「っ!男!」
起き上がって2人を蹴ろうとしたが避けられた。
ライト「危ね。」
サトゥー(普通そこは後退るかビンタじゃないだろうか?)
カリナ「目が回りますわぁぁ〜〜〜!」
ライト「よっと!」
くるくる回るカリナの右手を掴む。
ライト「おい大丈夫か?腹減ってんじゃねえのか?」
カリナ「は・・・離して・・・!」
サトゥー(この人は男性恐怖症なのかな?)
ライト「心配するな。ラカに頼まれてあんたの保護をしてたんだ。」
カリナ「ラカさんが・・・?」
サトゥー「はい。私は行商人のサトゥーと申します。」
ライト「旅人のライトだ。」
カリナ「わ、私はカリナ・・・ムーノ男爵の次女・・・カリナ。ムーノと申します・・・」
ライト「大丈夫か?緊張してるのか?」
サトゥー「カリナ様は貴殿の方でしたか。」
カリナ「はっ!」
ポチとタマがカリナをジッと見ている。
カリナ「耳族ですわ・・・!あなたは勇者様ですの?」
サトゥー「先程も申しましたが、私は行商人ですよ。」
ライト「俺はただの旅人だ。ちょっと変わってるけどな。」
サトゥー(耳ぞ機と言うと、ポチの犬耳族やタマの猫耳族を総括する分類だったはず。そう言えば初代勇者が耳族を従者にしていたと、セーリュー市のなんでも屋のナディさんが言っていたな。)
”ぐぅ〜・・・”
カリナ「っ!?」
サトゥー「高貴な方のお口に合うか分かりませんが、まずは食事にしましょう。」
ライト「さっき作った鍋だ。」
器に鍋を入れて、カリナに差し出す。
カリナ「良い香り・・・見た事のない料理ですわ。」
鍋を試食すると。
カリナ「っ!す、凄く美味しいですわ!!」
サトゥー「お口に合ったようで何よりです。」
ライト「まだ沢山あるから好きなだけ食べてくれ。」
ミーア「むぅ。」
アリサ「お上品に・・・」
ライト(この2人、カリナ嬢の真似してるな。)
サトゥー(今更だと思うけど、好きにさせよう。)
鍋の締めは、汁を使った麦粥。
食後。
タマ「しゃ〜わせ〜!」
ポチ「大満足なのです!」
リザ「さぁ、片付けを始めますよ。」
タマ「らじゃ〜!」
ポチ「はいなのです!」
片付けをリザ、ポチ、タマ、ナナ、ティア、アイーダ、ダリー、チャールズに任せる。
サトゥー「お茶をどうぞ。」
カリナ「まあ!青紅茶ですわね!」
『BGM:懊悩』
その間にライト達はカリナの話を聞く事に。
カリナ「青紅茶なんて2年振りですわ。」
サトゥー(輸入が完全に途絶えている訳でもないのに?)
カリナ「美味しい・・・さっきの凄く美味しい料理もですけど、あなた達は裕福なのですわね。」
サトゥー「そうですか?」
カリナ「えぇ、城の食事より余程豪華でしたわ。」
ライト「あの料理は貴重食材は使ってないけどな。」
カリナ「我が領土は飢饉の最中ですもの。領主が贅沢をしていては領民に合わせる顔がありませんわ。ですから、城の食事は豆のスープとお芋の料理くらいですの。」
サトゥー(清貧な領主が上に居て、官僚や兵士達が彼処まで腐っていると言う事は、やはり魔族が裏で暗躍していると考えても良いだろう。)
ローズ「凄く苦労しているのですのね。」
メイリン「可哀想です・・・ねぇサヤさん・・・」
サヤ「はい・・・」
ジーク「所で、何で森の中で倒れてたんですか?」
カリナ「森の奥に住む巨人の力を借りに旅立ったのですけど、道に迷ってしまったのですわ。木の上をぴょんぴょん飛んで行けば良いと思ったのですけれど・・・」
サトゥー(ラカの機能にあった「超強化付与」と言う奴だろう。)
タスク「何の為に巨人に会いに行ったんですか?」
ライト「あんたの身に何か異変でも起こったのか?」
カリナ「魔族を倒す手助けをして貰う為ですわ!」
ドロシー「魔族を倒す手助け?」
カリナ「はい!魔族が化けた執政官と偽勇者に、お父様とお姉様は騙されているんですわ!」
ロゼッタ「そうだったのですね。」
カリナ「ですから、魔族を倒す事が出来る巨人に会う為に、ラカさんと一緒に森に向かったのですわ!」
全ては魔族を退ける為に。
〜ツヅク〜
キャスト
ライト:山崎大輝
タスク:小林裕介
ドロシー:山村響
ローズ:藤田咲
メイリン:佐藤亜美菜
サトゥー:堀江瞬
ポチ:河野ひより
タマ:奥野香耶
リザ:津田美波
アリサ:悠木碧
ルル:早瀬莉花
ミーア:永野愛理
ナナ:安野希世乃
ロゼッタ:上田麗奈
エレナ:山本希望
ドリュー・ラミアス:長縄まりあ
ダリー:村瀬歩
ジーク:相葉裕樹
サヤ:大野柚布子
アイーダ:日高里菜
ティア:小倉唯
チャールズ:関根明良
リカルド:細谷佳正
クレア:桜川めぐ
カリナ・ムーノ:川澄綾子
ラカ:髙階俊嗣
『BGM:休息』
次回予告
ラカ『カリナ殿、喋り過ぎだ。』
カリナ「目が覚めましたのね、ラカさん!」
タスク「大丈夫なのか?」
ライト「まぁ、今後は彼女次第だな。」
アリサ「あら?見放題なのに。」
ミーア「アリサ。」
サトゥー(さっきの素敵な光景は脳内フォルダに保存しておこう。メニューにスクリーンショット機能が無いのが非常に残念だ。)
DEATH MARCH54「同行」