デスマーチからはじまる異世界空我   作:naogran

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完成したミスリル製の剣でドハルと手合わせしたサトゥー。
ドハルが剣にトラザユーヤの名前を与えた。


DEATH MARCH64「観光」

『BGM:平穏』

 

サトゥー「ドハル様は、トラザユーヤ氏をご存知なのですか?」

 

ライト「会った事があるのか?」

 

ドハル「うむ。貴様達も知っていたか。昔の事だが、ワシは嘗てかの賢者様に仕えておった事もあるのだ。これはワシの生涯で最高の剣だったのでな。今は亡き賢者様の名を頂いたのだ。」

 

サトゥー(話の流れ的に『賢者様』とは、トラザユーヤ氏の事だろう。)

 

タスク「ライト。トラザユーヤって何者なんだ?」

 

ライト「俺も詳しく知らないが、確かエルフと深い関わりがあったみたいなんだ。」

 

タスク「ミーアの種族と?」

 

ライト「あぁ。」

 

ドハルはサトゥーに剣を与えた。

 

サトゥー「!」

 

ドハル「これは貴様達の協力があってこそだ。貴様の腕なら、この剣も納得するだろう。使うが良い。」

 

サトゥー「・・・謹んでお預かり致します。」

 

ドハル「今日は良い日だ!!とことん飲むぞ!!」

 

ライト(急に笑った!?)

 

ドハル「火酒を樽ごと持って来い!!」

 

ドワーフ達が火酒の入った樽を持って来た。

 

ドハル「まずは一杯行け!」

 

サトゥー「・・・頂きます。」

 

ライト「初めて飲むな・・・」

 

タスク「どれどれ?」

 

3人が火酒を飲む。

 

ライト(度数がかなり高いな。)

 

サトゥー(その割に口当たりが良いから飲みやすい。)

 

タスク(これが火酒・・・旨いなぁ。)

 

ドハル「ぐはははは!良い飲みっぷりだ!」

 

ザジウル「若いのに火酒を生のままで飲むとは見所のある奴だ!」

 

ドワーフA「前に飲ませた人族は盛大に咽ていたからな!」

 

するとそこにジョジョリとメイド達が料理を持って来てくれた。

 

ザジウル「おお!旨そうだ!」

 

メイド長「がっつくんじゃないよ!もうすぐ焼き物も来るからね!」

 

ライト「これ、俺達で食べ切れるのか?」

 

???「ご主人様!ライト様!タスク!」

 

そこに聞き覚えのある声が聞こえた。

 

 

 

 

 

 

アリサ「皆!彼処に居るわよ!」

 

 

 

 

 

 

それはアリサの声だった。後ろに仲間達も。

 

タマ「ご主人様様〜!」

 

ミーア「サトゥー!」

 

ドロシー「ライト!タスク!」

 

ポチ「やっと会えたのです!」

 

少女達がサトゥーに抱き付いた。

 

ローズ「久し振りね!」

 

メイリン「寂しかったです!」

 

タスク「悪いな。心配させちゃって。」

 

ライト「色々やってたからな。」

 

ジーク「その言葉だと、どうやら終わったのか?」

 

ライト「あぁ。」

 

2人はハイタッチした。

 

ライト「ようサヤ。ジークと待っててくれたか?」

 

サヤ「はい!」

 

ナナ「マスター。市長より宴席に招待されたと報告します。」

 

サトゥー「そうか。後でドリアル市長にお礼を言っておくよ。」

 

ルル「ご主人様、ライト様、タスク様。大変な試験をされていたと伺いました。お身体の方は大事ありませんか?」

 

サトゥー「心配掛けたね。身体は大丈夫だ。」

 

タスク「俺達まだピンピンしてるぞ。」

 

ライト「心配ご無用だ。」

 

リザ「ご主人様、ライト様、タスク様。着替えを持って来ました。」

 

サトゥー「ありがとう。宴会が終わったら着替えるよ。」

 

 

 

 

『BGM:安穏』

 

皆も加わり、宴会が始まった。子供達にはノンアルコールの果実水を用意して貰った。

 

サヤ「兄さん、この果実水美味しいです!」

 

ジーク「そうか。良かったな。・・・ん?この火酒旨いな!」

 

タスク「だろ?」

 

ドロシー「本当ね。度数が高いけど、結構美味しいわね。」

 

どデカイ料理が運び込まれた。

 

サトゥー(何だろう?)

 

アリサ「皆!何か珍しい料理だってさ!」

 

タマ「肉〜?」

 

ポチ「この匂いは知らないのです!」

 

3人は運び込まれたどデカイ料理へ向かった。サトゥーの横ではリザがそわそわしている。

 

サトゥー「リザ。悪いけど子供達に付いて行ってくれないか?」

 

リザ「は、はい!行って参ります!」

 

いそいそと付いて行った。

 

サトゥー「ルル達も行って良いんだよ?」

 

ルル「はい。じゃあ色々な料理を取って来ますね。」

 

ナナ「マスター。ルルの護衛に随伴します。」

 

タスク「皆、取って来たぞ。」

 

運び込まれた料理を取って来た。

 

メイリン「わぁ〜!美味しそう!」

 

ローズ「珍しいお肉ね。」

 

ドロシー「良い匂いね〜。」

 

ライト「今夜は豪勢に行くかな?」

 

そう言いながら火酒を飲む。

 

サトゥー「ミーアは行かなくて良いのかい?」

 

ミーア「ん。」

 

ドハル「ほぅ。ボルエナンの森の娘か?行方不明と聞いていたが、人族と駆け落ちか?」

 

ミーア「ん。相思相愛。」

 

ライト「いやいや。悪い魔術士に誘拐されていた所を救出して、今は森に送って行く途中なんだ。」

 

ミーア「むぅ。」

 

ライト(睨まれてる。)

 

ドハル「ボルエナンの元老院から捜索願いが出ておったから、此方からも報告書の手紙を出すが、構わんか?」

 

サトゥー「はい。お手数ですが宜しくお願いします。」

 

ドワーフの職人達から、鍛冶や鉱山について興味深い話を聞く事が出来た。落盤やガスなどの対処はノームの魔法使いがやるらしいのだが、魔法使いが同行していない場合は巻物(スクロール)を使うそうだ。そう言った巻物(スクロール)は地上の魔法屋ではなく、ドワーフ相手の鉱山区にある魔法屋で売っているそうだ。

 

サトゥー(売って貰えるなら是非買わねば。)

 

そして、子供達が酒を飲まないように注意していたのだが・・・

 

ポチ「これがお酒なのです?」

 

ドワーフB「飲んでみな!イッキにグイッヒ!」

 

酔ったドワーフ達が面白がって飲ませるので止め切れなかった。

 

ルル「サトゥー〜。ふふ〜ん。サ・トゥー〜。あはは〜。サトゥー♪」

 

酔ってしまったルルがサトゥーに抱き付いた。

 

サトゥー「よしよし。」

 

ライト「あかん。ルルが酔った。」

 

タスク「だから子供に飲ませるなって言っておいたのに。」

 

???「ぐすっ・・・ぐすん・・・ひっく・・・」

 

タスク「ん?誰の嗚咽だ?」

 

アリサ「ぐすっ・・・どうせ私なんて・・・何時までも純潔を大事にしてれば良いのよ・・・前世に引き続き今世もお1人様で終わるんだわ・・・」

 

ライト(アリサはダウナーより泣き上戸か・・・)

 

ミーア「楽しいね〜。楽しいのよ〜。さぁサトゥー〜。ライト〜。もっと飲みましょう〜。うふふ〜。6人も居るわ〜。素敵ね〜。素敵なの〜。」

 

酔ったミーアがそのまま眠ってしまった。

 

ポチ「にへへ〜。ごしじんさぁらろれす〜・・・」

 

タマ「にゅる〜ん・・・」

 

サトゥー(あぁもう寝なさい。)

 

膝枕で寝てるこの2匹。

 

サヤ「兄さん・・・」

 

ライト「サヤ、酒飲んだのか?」

 

ジーク「いや、疲れて眠いだけだ。よしよし。」

 

ナナ「マスター。論理回路の調子が可笑しいです。この水には毒が含まれ・・・まれ・・・まれ・・・」

 

サトゥー「しまった!ナナまで飲んだのか!えーと薬・・・」

 

ナナを落ち着かせて寝かせた。結局サトゥーの奴隷達は眠りに入った。

 

タスク「皆、気持ち良さそうだな。」

 

ライト「サトゥーの傍で寝れて幸せそうだな。」

 

この区にでは現代日本と違って、年齢による飲酒制限がない。しかし子供達が未成年の内は酒を飲まさないように誓ったサトゥーであった。

 

『妖精剣の鍛冶師』、『豪酒』、『蟒蛇』、『酒仙』、『ドワーフの友』の称号を得た。

 

 

 

 

 

 

翌朝。

 

アリサ「くぁ・・・頭痛・・・うぅ・・・ぎぼちわでゅい・・・」

 

タマ「にゅ〜・・・」

 

ポチ「痛い・・・のです・・・」

 

ミーア「サトゥー・・・薬・・・」

 

酒を飲んでしまった少女達が頭痛に侵されていた。

 

サトゥー(年少組は2日酔いか。)

 

ライト「ったく、安易に酒なんか飲むからだ。」

 

タスク「ススメられても飲むんじゃねえぞ。」

 

ルル「!」

 

サトゥー「?」

 

ルル「・・・」

 

サトゥー(昨晩の事は気にしなくていいのに・・・)

 

ライト(ルルは昨日の事は覚えてる体質か。)

 

サトゥー「ちょっと出掛けて来る。酔い醒まし薬の材料を買って来るから、良い子にして待っているんだよ。」

 

ライト「俺も行く。お前等、大人しくしてるんだぞ」

 

アリサ「う、うぃ・・・まってゆ・・・」

 

タマ「良い子にしてる〜・・・」

 

ポチ「ポチも良い子で待っているのです・・・」

 

ミーア「お酒嫌い・・・」

 

サヤ「行ってらっしゃいませ。」

 

 

 

 

『BGM:懊悩』

 

ジョジョリの案内で昨日教えて貰った魔法屋へ向かう。ジョジョリに言われて、昨日貰ったばかりの妖精剣を腰に差してる。鞘などは自作の急造品。

 

 

 

 

魔法屋『ドン&ハーン』に到着した。

 

ドン「よっ!ジョジョリ!人族に懸想したのか?ザジウル泣くぞ?」

 

ハーン「おいジョジョリ!こんな所に人族を連れて来たらオヤッサンに拳骨食らうぞ?」

 

ジョジョリ「こんにちは。ドン爺とハーン爺。」

 

ライト・サトゥー(双子の・・・ノーム?)

 

ジョジョリ「お祖父様の許可ならあります。」

 

ハーン「ん?よく見せろ。」

 

妖精剣を見る。

 

ハーン「此奴ぁ驚いた!オヤッサンの『真印』じゃねぇか!全く驚いた・・・オヤッサン火酒の飲み過ぎでトチ狂ったか?」

 

真印とは、ドハルのお墨付きと言うべきもので、普段の作品には付けないものだそうだ。ボルエハルト自治領に縁のあるドワーフやノームなら、この印を見せるだけで旧友の様に接してくれる特別な印だと教えられた。サトゥーの持っている『ボルエナンの静鈴』のドワーフ版と言う感じらしい。

 

ドン「それを見せられちゃ仕方ねぇ。」

 

ハーン「店にあるモノなら何でも売ってやるよ。」

 

ライト「本当か!」

 

サトゥー「では、魔法書と巻物(スクロール)をお願いします。」

 

ドン「魔法書か。そうさな・・・土水火風氷炎の下級魔法書と、土火炎の中級魔法書がある。珍しいのなら鍛冶魔法や山魔法の本もあるぞ。」

 

ライト「こんなにあるのか。」

 

サトゥー(鍛冶魔法と・・・山魔法?初めて聞くな。)

 

鍛冶魔法とは、鍛冶の用途にアレンジしたものを纏めたモノで、火魔法のスキルで使えるらしい。山魔法も同様に、鉱山での用途にアレンジしたものを纏めいて、土魔法で使える。

 

サトゥー(呪文の癖が人族のモノと違って興味深い。)

 

全種類購入してバッグに入れた。次は本日メインの巻物(スクロール)購入に移った。

 

ハーン「ほぅ?巻物(スクロール)か?巻物(スクロール)は高いだけで、気休め程度の効果しかないぞ?」

 

6本の巻物(スクロール)を出した。

 

ハーン「ここにあるのは6種類。鉱山技師が単独調査する時に保険で持って行く奴だ。すまんが少年。それは残り1本しかなくてな。来月の在庫補充まで欠品させたくないんだ。」

 

サトゥー「そう言う事でしたら、それ以外の5本で結構ですよ。」

 

手に入れた巻物(スクロール)はこの通り。

 

土魔法『土壁(ウォール)』。

土魔法『岩砕き(ロック・スマッシャー)』。

土魔法『泥土硬化(ハード・クレイ)』。

風魔法『風壁(エア・カーテン)』。

氷魔法『氷結(フリーズ・ウォーター)』。

 

サトゥー(巻物(スクロール)を使うのは、人里離れた場所まで我慢だ。)

 

 

 

 

『BGM:安穏』

 

ライト・サトゥー「ただいま〜。」

 

アリサ「おかへり〜・・・」

 

まだぐったりしていた。

 

ライト(お灸が効き過ぎた様だな。)

 

サトゥー「ライト。」

 

ライト「おう。」

 

内ポケットのアイテムボックスからポーションを取り出し、アリサ達に飲ませた。

 

アリサ「ふっかぁーつ!」

 

タマ「治った〜!」

 

ポチ「ライト様!ありがとうなのです!」

 

ミーア「感謝。」

 

サヤ「お腹が空きました・・・」

 

ルル「じゃあ、何か軽いものを用意しましょうか。」

 

タスク「ルル。俺も手伝うぞ。」

 

ルル「ありがとうございます。タスク様。」

 

アリサ「私も食べるー!」

 

サトゥー(アリサが妙にハイテンションだ。)

 

アリサ「あーお腹減ったー!」

 

ライト(これあれだな。昨日の酒で酔ったせいで発言した事を忘れようと無理しようとしているな。)

 

サトゥー(成る程。なるべく触れないように注意しておこう。)

 

お酒は飲んでも、飲まれるな。

 

 

 

 

 

 

『BGM:平穏』

 

今日は皆を連れて、ボルエハルト市の観光。わざわざジョジョリが観光を案内してくれる。

 

サトゥー(まるでVIP扱いだ。)

 

タマ「手繋ぐ〜?」

 

ポチ「ポチも繋ぎたいのです!」

 

サトゥー「いいよ。」

 

2匹の手を繋ぐ光景に、アリサとミーアが嫉妬してる。

 

ミーア「むぅ。」

 

アリサ「後で交代よ。」

 

タマ「あい〜!」

 

ポチ「はいなのです!」

 

サトゥー(交代制?)

 

サヤ「兄さん、私達も繋ぎましょう。」

 

ジーク「あぁ。」

 

2人も手を繋ぐ。

 

メイリン「姉さん。」

 

ローズ「良いわよ。」

 

ドロシー「皆楽しそうね。」

 

タスク「見てるだけでホッコリするな。」

 

ライト「全くだ。」

 

サトゥー(おや?尾行?)

 

マップを確認すると、尾行してる何者かが表示されていた。これはボルエハルト市の治安局の人達だった。ジョジョリに確認したら、ドリアルが手配してくれた護衛だと言われた。

 

ライト(ガチのVIPだな、これ。)

 

 

 

 

ジョジョリ「此方が中央広場です。」

 

中央広場に到着した。多くの観光客や露店で賑わっていた。

 

タスク「へぇ〜。賑わっているなぁ〜。」

 

ドロシー「どれも見た事のない品物ばかりだわ。」

 

???「何だと!何故ドワーフの里なのにミスリル製の剣が売っていないのだ!!」

 

ライト・サトゥー「?」

 

貴族の騎士らしき男が、剣を売っている露店のドワーフの店主と揉めていた。

 

店主「貴族の旦那。無茶言わんでくれよ。ミスリルなんて上等な素材を扱えるのなんて、ドハル様とその直弟子達くらいだぜ?」

 

騎士「では、そのドハル殿に請えば手に入るのだな?」

 

店主「だけどよ、ここいらの剣と違ってミスリルの剣なら少なくとも金貨100枚はいるぜ?」

 

騎士「100枚!?この鉄剣ですら金貨1枚だったのに・・・」

 

店主「金貨1枚って、数打ちの安物じゃねぇか・・・」

 

サトゥー「あっちの方見てみようか。」

 

ミーア「?」

 

アリサ「はーい。」

 

 

 

 

次に見たのは、何かの大会だった。

 

トラ「誰か挑戦者は居ないか!俺様に勝ったら兵蟷螂(ソルジャーマンティス)の剣椀から作った蟷螂剣を差し出すぞ!違いの武器を賭けて一騎打ちを挑む剛の者は居ないか!」

 

 

 

 

ライト「何だありゃ?」

 

ジョジョリ「公都の武術大会が近いから、腕自慢が集まっているんです。」

 

サトゥー「武術大会ですか?」

 

ジョジョリ「えぇ。3年に1回公都で開かれるんです。大会で活躍すれば、貴族の家臣に取り立てて貰えるので、武術で立身出世を目指す人達が集まって来るんですよ。」

 

タスク「ほうほう。」

 

タマ「腸詰め〜!」

 

ソーセージを販売してる露店を発見。

 

サトゥー(ソーセージか。)

 

野菜や獣脂を煮詰めて作ったソースを塗って食べるらしい。

 

ポチ「ご主人様!塗るなら茶色なのです!黄色いのは辛いから塗ったらダメなのです!ポチは知っているのです!」

 

タマ「こくこく!」

 

ライト(黄色?辛い?もしや!)

 

サトゥー(もしかして!)

 

黄色くて辛いものの正体を確認した。

 

ライト・サトゥー「やっぱりマスタードか!」

 

その正体はマスタードだった。

 

店主「辛粒の事かい?辛いのが好きなら唐辛子入りの腸詰めが1本銅貨3枚。普通の腸詰めなら1本銅貨2枚だよ。」

 

サトゥー「辛粒を塗った普通の奴を1本くれ。」

 

ライト「俺も同じのくれ。」

 

店主「はいよ。」

 

マスタードを塗ったソーセージを食べる。

 

サトゥー(懐かしい刺激だ!旨い!)

 

ライト(この辛さ!元の世界のまんまだ!)

 

サトゥー(止められない美味さだ!)

 

ライト(美味い!やっぱマスタードは至高だ!)

 

2人はソーセージをバクバク食べる。

 

ルル「珍しいですね。ご主人様とライト様がそんなに夢中で露店の物を食べるなんて。」

 

ドロシー「口の周りに付いてるわよ。」

 

サトゥー「あ。ありがとうルル。」

 

ライト「悪いなドロシー。」

 

貰ったハンカチで口の周りを拭いた。

 

アリサ「あ〜〜〜〜〜!!あぁ!ショタのホッペを指で拭って『うふふ。食いしん坊さん』ってする夢が・・・・」

 

サトゥー「皆もどうだい?」

 

ライト「食いたいか?」

 

悔しがるアリサを華麗にスルー。

 

ポチ「しゅん・・・」

 

サトゥー「ごめんごめん。(次はポチのお勧め通りに食べよう。)」

 

ジーク「これ辛いけど、結構美味いな!」

 

タスク「癖になる辛さだ。」

 

 

 

 

広場を抜け、辻馬車を拾って職人街の間を進む。

 

サトゥー「活気がありますね。」

 

ジョジョリ「はい。鍛造武器の需要もそうですが、ボルエハルト自治領は精密な鍛造技術でもシガ王国一ですから、毎月沢山の注文が届くんです。ご興味がおありなら見学して行きますか?」

 

サトゥー「えぇ!是非!」

 

 

 

 

鍛造工房。

 

職人「って訳さ。簡単に言ったら、熱した金属を鋳型に流し込んで、固まった鋳物を取り出して余分な所をヤスリで削って完成だ。」

 

早速金属を鋳型に流し込む工程を見せて貰った。

 

サトゥー(少し金属臭が強いな・・・)

 

ライト「火花飛び散ってるなぁ〜。」

 

一部のメンバーは鼻をハンカチで覆ってる。

 

タマ「花火きれ〜!」

 

ポチ「しゅごしゅご言っているのです!」

 

鋳型に近付く2匹をリザが持ち上げた。だが今度はナナが近付こうとしたが。

 

ミーア「ダメ。」

 

後ろからミーアに髪を引っ張られ、その衝撃で首を痛めた。

 

ナナ「ミーア。首が痛いと抗議します。」

 

ミーア「ん。ごめ。」

 

ナナ「綺麗だから近くで見たいと進言します。」

 

ミーア「危ない。」

 

ナナ「マスター。許可を。」

 

サトゥー「危ないからここで見なさい。」

 

ライト「お前溶かされるぞ?」

 

しゅんと落ち込んでしまったナナであった。

 

職人「止めおときなお嬢さん。下手に近寄ったら綺麗な顔に火傷しちまうぜ。次の部屋はこっちだ。」

 

ライト「なぁ。鋳型はどうやって作るんだ?」

 

職人「まず、木を削るか粘土で模型を作る。次に魔法使いの所に持って行って、模型を石に変えて貰うんだ。その石模型を解けた金属に沈めて固まった所を2つに割る。最後はもう1度魔法使いに頼んで金型に残った石を泥に変えて流し出して完成だ。」

 

サトゥー(ドワーフは鋳造工程で魔法を使うのは予想外だ。)

 

職人「砂や石膏を使う鋳造もあるが、ここでは使っていない。そう言えばエルフは魔法で直接型を作るんだよな?」

 

ミーア「ん。」

 

サトゥー(確かに『(シールド)』や『防御壁(シェルター)』なんかの魔法があるなら鋳型くらい作れそうだ。)

 

 

 

 

一通り工房を見学させて貰った後、事務所で冷たいお茶を戴いた。

 

サトゥー(鋳造品のサンプルが飾ってある。)

 

ライト「ふぅ〜。工房の中はやっぱ暑かったなぁ。」

 

タスク「だがミスリル炉よりはマシだな。」

 

サトゥー「あれは・・・」

 

そこでサトゥーがある鋳造品を目にした。

 

サトゥー「腸詰め用の挽肉加工機ですか?」

 

職人「あぁそうさ。屋台の連中が使うような小型のから食肉加工所で使う大型のまで色々と作っているぜ。」

 

サトゥー「注文したらどのくらいの期間で出来る物なのでしょうか?」

 

職人「もしかして欲しいのか?」

 

サトゥー「えぇ。広場で食べた腸詰めが美味しかったので、自分でも手軽に挽肉を作る機械が欲しくなったんですよ。」

 

職人「小型の物なら在庫があったはずだ。市長の屋敷に運べば良いのか?」

 

サトゥー「はい。お願いします。」

 

包丁で挽肉を作っても上手く出来なくて困っていた。

 

サトゥー(これで皆に()()を作ってやれる。)

 

 

 

 

鋳造工房の他にも何軒か一般の職人達の工房を見学させて貰い、ジョジョリお勧めの大風車前の公園で小休止を取る。おやつとして名物のエビセンを食べる。ポチとタマとサヤは公園の子供達と遊ぶ。

 

 

 

 

一通りの観光を済ませ、ジョジョリの案内で1軒の店の前に到着した。

 

ジョジョリ「ここが『ガルハル魔法商会』です。」

 

ガルハル魔法商会に入店した。店主と思われる人物が寝ている。

 

サトゥー(居眠り・・・)

 

ジョジョリ「もう、ガロハルったら。」

 

寝ている店主のガロハルの頭部に1発拳骨。

 

ガロハル「っ!?」

 

ライト(めっちゃ痛そう・・・)

 

サトゥー(ドハル老の孫だけあって、行動がよく似ている。)

 

ガロハル「あいたたた・・・」

 

ジョジョリ「目が覚めた?」

 

ガロハル「やあジョジョリ!珍しいね。君がこの店に来るなんて。ようやくザジウルの筋肉バカに愛想が尽きたのかい?いい事だよ!それはとってもいい事だ!」

 

ジョジョリ「おはようガロハル。ザジウルさんをそんな風に言ってはダメよ?」

 

ガロハル「おや。後ろの人達はお客かい?」

 

ジョジョリ「そうよ。お祖父様のお客様で、真印を戴く程の鍛冶師なのよ。」

 

妖精剣トラザユーヤを見せた。

 

ガロハル「・・・!!」

 

ここの魔法書は、地下で売っていたものと殆ど同じだったが、生活魔法の本が著者違いで2冊あったので購入した。更に鍛冶に関連した素材も色々あった。他の都市では在庫の少なかった鉱山系の品々が豊富にあり、買い占めにならない量を買い付けた。

 

ガロハル「ははは!開店以来の大商いだよ!やっぱりジョジョリは僕の女神様だね!」

 

ジョジョリ「もうガロハルったら!浮かれていないでお客様の相手をちゃんとなさい。」

 

サトゥー「後、巻物(スクロール)を見せて頂きたいのですが・・・」

 

どうやら巻物(スクロール)は、地下とラインナップが違うらしい。ガロハルによると、此方は貴族や商人向けとの事。

 

ガロハル「どうだい?わざわざヨルスカの街まで行って仕入れて来たんだ!珍しいだろう?」

 

ジョジョリ「まあ!ヨルなんて魔狩人や鼬人族の商人しか居ないような街じゃない!もしかして変な商人を掴まされたんじゃないの?」

 

ガロハル「ジョジョリは心配性だな。見てくれ!これは珍しい生活魔法の巻物(スクロール)だ!」

 

害虫避け(バグ・ワイパー)痒み止め(アンチ・イッチ)消臭(デオドラント)浄水(ピュア・ウォーター)。旅慣れない人達にぴったりと生水でお腹を壊さないようにの巻物(スクロール)がたっぷりある。

 

タスク「どれも良い必需品だな。」

 

ジョジョリ「・・・ねぇガロハル、この巻物(スクロール)って1本幾ら?」

 

ガロハル「ふふん。本当なら、1本金貨1枚と言いたい所だが、君の紹介だからね。1本銀貨3枚で良いよ。」

 

ジョジョリ「この巻物(スクロール)、1本も売れていないんじゃないかしら?」

 

ガロハル「ギクッ!」

 

1本も売れていないこの生活魔法の巻物(スクロール)

 

アリサ「そうよね。そんなに高い巻物(スクロール)を持ち歩く位なら、生活魔法を使える従者を雇った方が便利だもんね。」

 

ガロハル「ほ、他にもあるぞ!」

 

探知(ソナー)・狼を見付ける。防護柵(フェンス)・盗賊から逃げる時に使う。

 

アリサ「巻物(スクロール)探知(ソナー)だったら、獣人や聴覚や嗅覚の方が優秀しゃない?」

 

ガロハル「なら『信号(シグナル)』はどうだ!」

 

信号(シグナル)・離れた場所に居る仲間に合図を送る。

 

アリサ「それって、受信側も信号(シグナル)の魔法を発動していないといけなかったわよね?」

 

ミーア「ん。必要。」

 

ジョジョリ「それなら狼煙の方が使えそうねぇ。」

 

サトゥー(ナナの理術に信号(シグナル)があるな。ナナからの緊急信号を受けるのに便利そうだ。)

 

ガロハル「これは凄いぞ!」

 

光魔法・集光(コンデンス)

 

ガロハル「曇りの日でも洗濯物が良く乾くし、暗い部屋でも本が読める!」

 

ジョジョリ「ガ、ガロハル・・・」

 

ガロハル「そうさ・・・発行(ライト)巻物(スクロール)と勘違いして買ってしまったのさ・・・」

 

ジーク「何か可哀想になってきた・・・」

 

落ち込むガロハルにサトゥーが。

 

サトゥー「ガロハルさん。私は珍しい巻物(スクロール)を収集しているので、ここにある巻物(スクロール)を全て買い取らせて戴きますよ。」

 

ガロハル「ほ・・・本当かい?」

 

ジョジョリ「勿論値段は勉強してくれるわよね?」

 

ガロハル「と、当然だよジョジョリ!仕入原価で売らせて貰うよ!そうだ!巻物(スクロール)収集をしているのなら、他にも珍しいのがいっぱいあるんだ!すぐに取って来るから待っててくれ!」

 

他にも珍しい巻物(スクロール)を持って来た。

 

ガロハル「どうだい?滅多に無い品だぞ!」

 

1つ目は、土魔法の研磨(ポリッシュ)。普通にヤスリを使った方が早い。

2つ目は、火魔法の火炎炉(フォージ)。鉱石を溶かしてインゴットを作る為の道具。ただ巻物(スクロール)だと、10回位使わないと銅も溶かせないらしい。

 

ガロハル「こ、攻撃魔法としても使えますよ!」

 

アリサ「これで攻撃したら自分も怪我するじゃない。まだ小火弾(ファイア・ショット)とかの方が魔力(MP)効率がいいわ。」

 

更に発動距離が近い上、巻物(スクロール)の使用者まで火傷を負ってしまう欠陥品。

 

サトゥー(早い話が、普通の炉を使う方がマシなのだ。)

 

そして3つ目は、修理魔法の理力の型(マジック・モールド)。空中に透明な立方体を出現させる。術者のイメージで任意に変形可能。最後に凹凸が反転して鋳型を作り出せる代物。

 

ジョジョリ「便利そうな魔法じゃない!」

 

アリサ「そうね!これなら試作品を作る人に売れたんじゃない?」

 

ガロハル「それが・・・」

 

サヤ「確か、中級魔法でしたっけ?」

 

アリサ「あぁそっか!この魔法って中級だっけ!」

 

つまり、消費魔力が下級魔法に比べて格段に多い。

 

ガロハル「それに粘土の方が使い易いって言われて・・・」

 

それでも粘土製の試作品で型を作る使用方法もあった。だが耐久性にも難があり、溶けた金属を流し込んだ、固まる前に型が熱によるダメージで壊れてしまうのだと言う。

 

ガロハル「ろ、蝋を流し込む位なら使える・・・」

 

最後は術理魔法の立方体(キューブ)

 

アリサ「どうしてこんな微妙な巻物(スクロール)を・・・」

 

これは(シールド)自走する板(フローディング・ボート)の中間のような魔法。術者によって任意のサイズの透明な立方体を作り出せる。ただし効果時間は短く、術者から離れると消失。また、完全に空中に固定される訳ではなく、一定以上の荷重が加わると動く。しかし上手く行けば、空中に見えない階段が作れそう。

 

サトゥー(意外に使える魔法じゃないだろうか?)

 

アリサ「最低レベルの『立方体(キューブ)ってこれくらいよ?しかも500グラム位しか支えられないし。」

 

巻物(スクロール)で使う場合、最低レベルでしか発動出来ず、不良在庫になるのも納得。

 

ガロハル「理力の型(マジック・モールド)巻物(スクロール)を2本仕入れたつもりだったんだが、片方がこれで・・・」

 

ジョジョリ「ガロハル・・・」

 

アリサ「よくもまぁ、変な巻物(スクロール)ばかり・・・」

 

ミーア「むぅ。」

 

メイリン「殆ど使えそうにないですね・・・」

 

ローズ「言わないの。」

 

後ろでは、ポチとタマがリザに抱えられながら寝ている。

 

ライト「どうするサトゥー?これだけの巻物(スクロール)を出させて。」

 

サトゥー「・・・面白い巻物(スクロール)ばかりですね。それで、これらの巻物(スクロール)は如何程でしょう?」

 

ガロハル「・・・え?」

 

サトゥー「売って頂けるのですよね?」

 

ガロハル「あ・・・ああ・・・ああ!勿論だ!勿論だとも!仕入値・・・いや、そんなケチな事は言わない!!1本あたり銀貨1枚でいい!いやぁ、今日は良い日だ!ジョジョリ!君が本物の女神様に見えるよ!」

 

ジョジョリ「ちゃんと反省しなきゃダメよ。」

 

ここにある巻物(スクロール)を全て買い占めた。サトゥーが何時か魔法の巻物(スクロール)を自作出来るようになったら、ガロハルに売れ筋の品を格安で卸してあげると心に誓った。

 

 

 

 

『BGM:平穏』

 

新たに手に入れた巻物(スクロール)は次の通り。

 

生活魔法・『害虫避け(バグ・ワイパー)

     『痒み止め(アンチ・イッチ)

     『消臭(デオドラント)

     『浄水(ピュア・ウォーター)

 

術理魔法・『防護柵(フェンス)

     『立方体(キューブ)

     『理力の型(マジック・モールド)

 

土魔法・『研磨(ポリッシュ)

火魔法・『火炎炉(フォージ)

光魔法・『集光(コンデンス)

 

サトゥー(魔法欄から使った時の効果を確認するのが楽しみだ。)

 

 

 

 

 

 

翌日、ボルエハルト市を発つ前に、ドハルに挨拶に向かった。

 

ドハル「サトゥー。ジョジョリを嫁にやるから、ワシの跡を継げ。」

 

ザジウル「し、師匠!ジョ、ジョジョリは俺が!」

 

ジョジョリ「お、お祖父様!?それにザジウルさんまで何を言っているの!?」

 

説得スキルを発動し、ドハル達に告げた。

 

サトゥー「ドハル様、勿体無いお話ですが、私にはやらなければならない使命がございます。それに、私などに頼らずとも、ボルエハルトには素晴らしい若者達がいらっしゃるではありませんか。ドハル様が磨いた技術はお弟子さん達に。」

 

彼が固辞すると、ドハルもそれ以上は無理強いせずに話を収めてくれた。そしてドハルや数多くのドワーフ達に見送られ、彼等はボルエハルト市を後にした。

 

 

 

 

ボルエハルト市を出て、サトゥーが妖精剣トラザユーヤを強く握り締めた。

 

 

 

 

 

 

『BGM・未来』

 

しばらく進むと。

 

サトゥー「ルル。そこの脇道を入ってくれ。」

 

ルル「はい。ご主人様。」

 

ライト「タスク。サトゥー達に続けてくれ。」

 

タスク「分かった。」

 

脇道に入って行く。

 

アリサ「あれ?近道?」

 

脇道を通ると、そこには。

 

アリサ「うっわー!花畑?すっごいじゃない!一面の花畑だわ!」

 

ドロシー「綺麗ね〜。」

 

サトゥー「今日はここでお昼にしよう。」

 

リザ「承知致しました。総員昼食配置!行動を開始しなさい!」

 

タマ「あいあいさ〜!」

 

ポチ「らじゃ!なのです!」

 

馬の世話のポチとタマ。

護衛のナナ。

採取のアリサとミーアとローズとメイリン。

昼食の補助のリザとルルとサヤ。

 

ボルエハルトで仕入れたばかりの挽肉機の使い方をリザとルルに教えながら、料理の下拵えを進めていく。

 

 

 

 

しばらくして、馬の世話係のポチとタマが走って来た。

 

タマ「終わった〜!」

 

ポチ「なのです!」

 

タマ「まるっこい〜!」

 

ポチ「変わった肉なのです!」

 

挽肉をハンバーグの形にしたのだ。それをライトとタスクとサトゥーが両手で叩いて空気を抜き、油の敷いたフライパンの上に乗せて焼く。しばらく焼いてからひっくり返して、ボルエハルトで買った蓋を閉めて蒸し焼きにする。

 

リザ「とても良い匂いです。」

 

サトゥー「リザには少し柔らか過ぎるかも知れないから、噴進狼(ロケット・ウルフ)のステーキも焼いておこうか?」

 

リザ「いいえ!このリザ、ご主人様のお作り下さる料理なら、脂身の一欠片すら残さず食してみせます!」

 

タスク「おおう、逞しいな・・・」

 

サトゥー(いや、ただの昼食にそこまで気合いを入れなくて良いから。)

 

アリサ「ただいま〜!」

 

ローズ「ん〜!良い匂い〜!」

 

採取組が戻って来た。

 

アリサ「おお!ハンバーグじゃない!」

 

メイリン「わぁ!美味しそう!」

 

ハンバーグが良い感じに焼き上がった。

 

アリサ「合挽き?牛肉オンリー?」

 

ライト「いや、毛長牛と猪肉を使った合挽き使用。」

 

サトゥー「ハンバーグを皆が気に入るようなら、他の肉のバリエーションも開拓してみるよ。」

 

そんな会話をしながら、定番のサイドメニューを作った。ニンジンのグラッセとフライドポテト。

 

ミーア「採って来た。」

 

ナナ「積載量オーバーだと苦言を呈します。」

 

タケノコや食竹が大量。

 

ライト「おぉ!美味そうなタケノコだ!」

 

タスク「うん。この食竹、立派なものばかりだ。」

 

ミーア「ん。美味。」

 

タスク「けどミーア、タケノコは下拵えに時間が掛かる。だから明日の昼飯に食べような。」

 

ミーア「残念。」

 

横では、サトゥーが食竹を軽く叩いてる。

 

サトゥー「(金属のような感触だ。普通の青竹の何倍も硬い表皮をしているようだ。名前からして食べられると思うのだが、現状では調理方法が判らない。)タスク、この食竹の調理方法は判る?」

 

タスク「食べた事はあるが、作った事がないんだ。」

 

サトゥー(タスクでも判らないかぁ。人里まで行ったら、調理法を知る人が居ないか尋ねてみよう。今日のお昼ご飯に使う分以外は、格納鞄(ガレージバッグ)経由でストレージへ・・・)

 

ライト「お!このタラの芽美味そうだ!テンプラにして食べるか!」

 

ミーア「ん。期待。」

 

ルルとサヤにタラの芽の下処理を頼んだ。

 

ナナ「マスター。」

 

ライト「どうした?」

 

ナナ「運搬補助に身体強化を多用したので、魔力を消耗したと報告します。魔力補給を希望すると訴えます。」

 

サトゥー「判った。後で魔力回復薬(マナ・ポーション)を出してあげるよ。」

 

ナナ「・・・直接魔力供給を希望します。ダメですかと尋ねます。」

 

サトゥー「食後に魔法の実験をしようと思ってたんだけど・・・頑張ったご褒美にナナを優先するよ。」

 

ナナ「イエスマスター!」

 

服を脱ぎ始めると、アリサとミーアが全力でナナの身体を隠した。

 

アリサ「アリサちゃんの鉄壁のガードは抜けないわよ!」

 

ミーア「ん。完璧。」

 

ナナに魔力供給は昼食の後だと注意しておく事にしたサトゥーであった。

 

 

 

 

ライト「よし、これで揃ったな。」

 

サトゥー「さぁ、お昼ご飯ににしようか。」

 

全員「頂きます!」

 

まずはハンバーグ。

 

タマ「むむ〜!」

 

ポチ「むー!」

 

リザ「・・・!」

 

サトゥー(固い食材が好きなリザもどうやら気に入ってくれたようだ。)

 

メイリン「ん〜!ハンバーグなんて久し振り〜!」

 

ローズ「本当!何ヶ月振りなんだろう!」

 

タスク「久々に作ったが、やっぱり美味いなぁ!」

 

ドロシー「本当美味しいわね。最初に食べたのって、ライトからレシピを教えられたんだったかしら?」

 

ライト「そうそう。いやぁ〜ハンバーグ美味え!」

 

ルル「美味しい!・・・それに柔らかいですね。前に食べたツミレに似ていますけど、こっちの方が好きです。」

 

サヤ「私、このお肉初めて食べました!とても美味しいです!」

 

ジーク「肉にもこんな調理法があるんだな!美味い!」

 

アリサ「んまい!ハンバーグなんて久々よ!付け合わせのポテトたんも実に美味だわ!」

 

ナナ「ミーア。テンプラとニンジンのトレードを希望します。」

 

ミーア「ん。交換。」

 

サトゥー(次からは肉だけではなく、サイドメニューも余分に作って皆で突けるようにしよう。)

 

ハンバーグを1口。

 

サトゥー(口の中に入れた途端、ハンバーグを構成する肉が解けるように口の中で溶けていく。2種類の肉の旨みと濃厚なソースが、渾然一体となって舌に幸せを届けてくれる。天使が見える・・・付け合わせのニンジンを齧って甘みを楽しんだ後、ポテトやブロッコリーに続き、口直しに炊き立てご飯を味わおう。・・・そして再びハンバーグへ・・・)

 

しかしハンバーグはもう無くなっており、アリサ達がじぃーっとサトゥーを見ている。

 

ライト「お前見られてんぞ。」

 

タスク「物足りないんじゃないのか?」

 

サトゥー「・・・そうだね。ハンバーグのおかわりはいるかい?」

 

空気を読んだサトゥーの質問の結果は言うまでもない。ドワーフ製の挽肉機の連続活動性能は素晴らしかったとだけ言っておいた。

 

食生活が、更に豊かになりました♪

 

 

 

『ツヅク』




         キャスト

       ライト:山崎大輝

      サトゥー:堀江瞬
        ポチ:河野ひより
        タマ:奥野香耶
        リザ:津田美波
       アリサ:悠木碧
        ルル:早瀬莉花
       ミーア:永野愛理
        ナナ:安野希世乃
       ジーク:相葉裕樹
        サヤ:大野柚布子
       タスク:小林裕介
      ドロシー:山村響
       ローズ:藤田咲
      メイリン:佐藤亜美菜

     ジョジョリ:衣川里佳
      ザジウル:小林康介

        ドン:浜田洋平
       ハーン:松田修平
      ガロハル:ボルケーノ太田

       ドハル:田中進太郎

DEATH MARCH65「実験」
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