デスマーチからはじまる異世界空我   作:naogran

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DEATH MARCH78「訪問」

『BGM・安隠』

 

アリサ「やったー!今日は和風ご飯なのね!」

 

今夜は貴重食材大量ゲットのお祝いで、クジラの肉をふんだんに使ったフルコースがテーブルに並べられた。

 

タマ「わふ〜!」

 

ポチ「わふわふなのです!」

 

今日のライト達は浴衣姿。

 

リザ「この香りは何でしょう?鳥の唐揚げとは違う匂いがします。」

 

ミーア「野菜カツ?」

 

その中に、野菜のカツがあった。

 

サトゥー「そうだよ。ミーア用にレンコンやアスパラの野菜カツを作ってみた。」

 

ミーア「サトゥー!」

 

大好きな野菜料理を作ってくれたサトゥーに抱き付いた。

 

タスク「それだけじゃないぞ。野菜を使った天ぷらもたっぷりあるから好きなだけ食べてくれ。」

 

ミーア「タスク!」

 

野菜の天ぷらを作ってくれたタスクにも抱き付いた。

 

ナナ「マスター!ミソスープに黄色い星が浮かんでいると報告します!」

 

ライト「それは星型に切り抜いたサツマイモだ。スープがよく染みてて美味いぞ?」

 

エリーナ「こんなご馳走初めてっす!」

 

メイド「エリーナ。私達はカリナ様のおまけです。節度を忘れないように。」

 

サヤ「こんな豪華な料理、今まで以上ですね。」

 

ジーク「残さないようにガッツリ食わないとな。」

 

アリサ「こっちには煮豆もあるじゃない!おぉ枝豆まで!ネギとショウガがトッピングされた冷奴さんまでいたらもうどうにかなっちゃう!」

 

ルル「もうアリサったら。喜ぶのはその位にして席に着いて。皆が『頂きます』出来ないでしょ?」

 

アリサ「は〜いルルお姉様!」

 

ローズ「ルルはすっかりアリサのお姉さんね。」

 

メイリン「すっかりって言うか、ずっと一緒だって言ってましたよ。」

 

アリサ「頂きます!」

 

全員「頂きまーす!」

 

クジラ料理のフルコースを頂く。

 

タマ「うみゃ〜!」

 

ポチ「超でグッドでキューキョクなのです!」

 

リザ「凄い・・・一噛みごとに旨みが溢れてきます!ご主人様!ライト様!この肉は凄いです!一口ごとに力が湧いて来る様な気がします!」

 

ドロシー「リザったら大袈裟ね。でも本当に美味しいわこの唐揚げ。今までの唐揚げで1番かも。」

 

アリサ「本当に!?それじゃあ唐揚げたん行っちゃおう!」

 

唐揚げを食べるアリサ。

 

アリサ「おおう!こりはんまいわ!今までに食べた事ない・・・うん?でも何か覚えが・・・何の唐揚げだろ?鳥じゃないし、豚じゃないし、確かに食べた事があるんだけど・・・分かった!クジラでしょ!」

 

ライト・サトゥー(流石アリサ。)

 

アリサ「昔給食で大和煮とか竜田揚げとか出たわ〜。でもよくクジラの肉なんて手に入ったわね。」

 

サトゥー「あぁ。運が良かったんだよ。」

 

ライト(まあガチ運だけど。)

 

サトゥー「大和煮も食べるか?」

 

アリサ「うほほ〜い!食べる食べる!」

 

クジラの大和煮を食べる。

 

アリサ「やっぱクジラは美味い・・・あり?クジラ?」

 

違和感に気付いたアリサが2人に問う。

 

アリサ「・・・ご主人様、ライト様・・・今日の敵って上級魔族と何が出たって言っていたっけ?」

 

ライト・サトゥー「大怪魚だよ。」

 

アリサ「だ、大怪魚ってアレよね?王相ヤマトの肖像画に出ていた空飛ぶ・・・クジラよね!?だ、大怪魚・・・空中要塞・・・」

 

サトゥー(あれ?大怪魚の肉は嫌だったのかな?)

 

アリサ「美味い物に罪はない!」

 

タマ「むざい〜!」

 

ポチ「しょーそなのです!」

 

ライト(気に入ったんかい。)

 

サトゥー(アリサに教わるせいか、タマとポチのネタが謎だ。)

 

ライト(だんだんと変な道に進んでるな。)

 

ルル「アリサ!行儀悪いでしょ!」

 

アリサ「ごめんなさい!ルルお姉様!」

 

リザ「もしかしてこの唐揚げは高価な物ではないのですか?」

 

タスク「気に入ったか?沢山あるから気にせず食ってくれ。」

 

リザ「はい!」

 

一方のカリナ達は黙々と唐揚げを食べてる。

 

リザ「タマ!ポチ!この唐揚げは私が確保していた物です!その両手のフォークに刺した2つで満足しなさい!あぁカリナ様!そんな無造作に飲み込まずもっと味わって下さい!」

 

サトゥー(落ち着けリザ。)

 

ミーア「タケノコご飯。」

 

一方のミーアはタケノコご飯を堪能している。

 

ドロシー「美味しいわねこれ。」

 

ミーア「ん。美味。」

 

ナナ「ミーア。こちらの筑前煮も美味しいと報告します。」

 

ミーア「取って。」

 

タスク「この赤い帯の昆布巻きは魚が入ってない奴だ。」

 

ミーア「タスク。」

 

アリサ「唐揚げもいいけど大和煮もたまんない!こっちの昆布巻きの具が入った魚が絶品!久々の冷奴がたまりまへん!ショウガのせて醤油とか最強過ぎる!」

 

ライト(前世の未練を堪能してる・・・)

 

皆の楽しそうな笑顔に癒されながら、サトゥーも色々な料理を堪能した。

 

 

 

 

 

 

『BGM:懊悩』

 

楽しい夕食後。とある訪問客を迎えていた。ライト、サトゥーがその訪問客の対面に向かう為、女給に付いて行く。

 

サトゥー(来客を聞かされた時は知人が勇者関係者だと思ったのだが・・・)

 

女給「こちらです。」

 

訪問客が待ってる部屋へ招かれた。

 

サトゥー(彼女は・・・・)

 

その訪問客は、見覚えのある少女だった。

 

ライト(昼間の黄肌野郎退治の時に見掛けたあの嬢ちゃんか。)

 

メネア「黒髪・・・ニッポンジン・・・初めまして私の勇者様。私はシガ王国の東方にある小国の王女、メネア・ルモォークと申します。」

 

レベル:9。年齢:16歳。スキル:礼儀作法、召喚魔法

 

サトゥー(彼女との面識はない。今日の昼間の事件で勇者ナナシと勇者ラットとして彼女の窮地を救った事があるが、正体バレするようなシチュエーションは無かったはずだ。)

 

メネア「我が国の困難を勇者様のお力で救って頂きたいのです。サガ帝国の意向も。」

 

彼女は、サトゥーが日本人顔の黒髪である事で、サガ帝国の勇者ハヤトと勘違いしている模様。そして、サトゥーが滞在する伯爵邸にまで押し掛けて来て間違えた理由とは。

 

サトゥー「殿下は誤解されているようですが、私はサガ帝国の勇者ではありません。」

 

メネア「え?」

 

サトゥー「お初にお目に掛かります。私はシガ帝国ムーノ男爵領のサトゥー・ペンドラゴン名誉士爵と申します。」

 

ライト「同じくシガ帝国男爵領のライト・アイラ名誉士爵だ。」

 

メネア「・・・カリナお姉様の仰っていた英雄料理人サトゥーとライト?」

 

ライト(あの嬢ちゃん、変な二つ名を広めやがったな?)

 

サトゥー「私達は英雄などと呼ばれる程の者ではありませんよ。それよりも、どうして私をサガ帝国の勇者とお間違えになったのでしょう?」

 

話を聞くと、公爵城では、勇者の周りに貴族達が集まっていて、嘆願どころか、近寄る事も出来なかったそうで、勇者がサトゥーに会いに向かったと聞いて出向いて来たと言う。そして黒髪黒目で日本人顔のサトゥーを見てサガ帝国の勇者と間違えたと言う。

 

サトゥー(勇者が俺に会いに来る理由が気になるが・・・)

 

そう考え込んでいると、1人の執事が客人を連れてやって来た。

 

執事「サトゥー様。」

 

サトゥー「入って貰って下さい。」

 

その客人の正体は、勇者ハヤトだった。

 

ハヤト「邪魔するぜ。」

 

ライトとサトゥーが彼と対話する。

 

 

 

 

ハヤト『俺様はサガ帝国の勇者ハヤト・マサキだ。』

 

相手は日本語で対話を始めた。2人も日本語で対応する。

 

サトゥー『初めまして勇者様。私はサトゥー・ペンドラゴン名誉士爵と申します。』

 

ライト『同じく名誉士爵のライト・アイラだ。』

 

ハヤト『お前達も日本から召喚されたのか?』

 

ライト『俺の場合は、アンタの想像にお任せする。』

 

サトゥー『リーングランデ様にも申しましたが、私の先祖が日本人なのえす。日本語は転生者の仲間がおりますので。』

 

アリサと勇者は面識があるようなので、サトゥーの仲間に転生者のアリサがいると教えるのは問題ないだろう。

 

ハヤト『転生者・・・まさか、そいつの名前はナナシか!?』

 

ライト『いや、名前はアリサだ。本人は勇者と面識があると言っていた。』

 

ハヤト『マイ・ハニーが生きているだと!?本当か佐藤!来人!』

 

 

 

 

タマ「うわ〜!」

 

ポチ「押しちゃダメなのです!」

 

ミーア「むぅ。」

 

突然3人が押し掛けて来た。

 

タマ「退避〜!」

 

ポチ「タマ待って!なのです!」

 

ハヤト『耳族?』

 

アリサ「2人共素早いわね〜!」

 

更にはアリサも押し掛けて来た。

 

メネア「・・・ユリコ様と同じ紫髪?」

 

ライト・サトゥー(ユリコ?)

 

聞き耳スキルでユリコと言う人物名を聞いた。

 

サトゥー(日本人名か・・・気のせいか、何処かで聞いた覚えのある名前だ。)

 

どうやらメネアの知り合いに、アリサと同じ転生者が存在しているらしい。

 

ナナ「ミーアを補助すると伝えます。」

 

ミーア「ん。感謝。」

 

リザ「ご主人様、監督不行届で申し訳ありません。」

 

タマ「ごめんなさい〜。」

 

ポチ「深く謝罪するのです!」

 

駆け付けたリザとナナにより、ポチ達が連れて行かれた。残されたアリサに、ハヤトが問おう。

 

ハヤト『ほ、本当に・・・アリサ王女なのか?』

 

アリサ「勇者様にお目に掛かりたくて、つい気が早ってしまって・・・こんな事では亡き父母に叱られてしまいますわ。お久し振りです勇者様。再びお目に掛かる事が出来て嬉しく思います。」

 

ハヤト『アリサ王女!』

 

メリーエスト「勇者様。他の方達が困惑しておいでですよ。そろそろシガ国語かサガ帝国の言葉に致しませんか?」

 

ハヤト「アア、ソウダナ。」

 

シガ国語とサガ国語は似ているようで、スキルがなくても何となく判る。

 

サトゥー(でもスキルレベル5位まで上げて有効化しておこう。)

 

サガ国語スキルを得た。

 

 

 

 

落ち着いた所で面談をする。

 

ライト(空気と化した王女様には悪いが、もう少し待って貰おうか。)

 

ハヤト「それにしても無事で良かった。てっきるヨウォーク王国の侵略で・・・」

 

メリーエスト「ハヤト。」

 

アリサ「色々ありましたけれども、今はサトゥー様とライト様の庇護の下、仲間達と一緒に幸せな日々を送っております。」

 

ハヤト「本当に幸せなのか?」

 

アリサ「はい。とっても。」

 

称号には、サトゥーとライトの奴隷がある。

 

ハヤト「そうか・・・佐藤!来人!アリサ王女の事はお前達に任せた!だが『YES!ロリータNO!タッチの精神を忘れるな!幼女は愛でる者であって、手を出す対象ではない!もしアリサ王女に手を出したのなら、この聖剣アロンダイトが黙っていないと思え!』」

 

アリサ「元王女ですわ。」

 

ライト(途中で日本語になったな。ってかコイツ、ロリコンなのか?)

 

サトゥー「えぇ勿論ですとも10代の子供に手を出す気はありませんよ。それに私の名前は佐藤ではなくサトゥーです。」

 

そこにルルとメイドがお茶を持って来た。

 

ルル「お茶をお持ちしました。」

 

ハヤト「こいつぁすげぇ・・・」

 

ルルを見たハヤトが驚いた。

 

メリーエスト「ハヤト失礼よ。」

 

ルル「い、いえ。気にしておりませんから・・・」

 

この世界の10人には、ルルが醜女に見えるらしいが。

 

ライト「ルル。勇者は君が美人だって言いたかったんだ。」

 

ハヤト「ライトの言う通りだ。俺様はアンタ程の美少女は見た事がない位だぜ?」

 

褒められたルルが頭を下げて部屋を出た。

 

ライト(ルルが現代世界に存在してたら、アイドルとかに引っ張り凧だっただろうに。)

 

ハヤト「あの子もサトゥーの血族なのか?」

 

サトゥー「いいえ。あの子はアリサの異母姉です。」

 

ハヤト「アリサ王女の?」

 

アリサ「はい。ルル姉様は曽祖父がサガ帝国の勇者様だったんですよ。後5歳若ければ・・・」

 

ライト(まぁたボソッと言っているが、聞かなかった事にしとこ。)

 

所々、勇者の言動が危うい・・・

 

メネア「初めまして。私の勇者様。私がシガ王国の東方の小国の王女、メネア・ルモォークと申します。我が国に・・・」

 

メリーエスト「ルモォーク王国ですって?」

 

リーングランデ「そう言えば桃色の髪は、あの国の王族だけの特徴だったわね。」

 

ハヤト「あのルモォーク王国か・・・」

 

ライト(ルモォークで何があったんだ?)

 

ハヤト「こいつの国は、祝福無しの召喚魔法で日本人を何人も誘拐していたんだ。」

 

ライト「誘拐だと?」

 

サトゥー「サガ帝国の勇者召喚のようなものですか?」

 

メリーエスト「一緒にしないで下さる?パリオン神の祝福を与えられ、強大な力を授かって召喚される勇者様と、祝福もなしに只人のまま強制的に呼び出される召喚を同列に見られるのは不愉快ですわ。」

 

サトゥー「そんな違いが・・・不勉強で貴国を侮辱した事ここに謝罪致します。」

 

メネア「勇者様・・・いいえ、ニッポン人のハヤト・マサキ様に謝罪致します。」

 

彼女はハヤトに向かって平伏した。

 

護衛騎士「で、殿下!」

 

メネア「我が国はニッポン人に許されざる罪を犯したのです。あなたも共に平伏しなさい。」

 

護衛騎士「・・・・・」

 

兜を外し、メネアの横で平伏する。

 

メネア「勇者召喚を研究する鼬人族の魔術師に唆されたとは言え、我が国が送還の目処もなしに8人ものニッポン人を召喚し、その内の過半数が命を落としてしまったのは事実です。」

 

ライト(うげぇ・・・そりゃあ激おこぷんぷん丸だわ。)

 

サトゥー(それにしても、鼬人族は何が目的で勇者召喚を研究していたんだろう?)

 

メネア「ですが、その召喚を行なっていた先王である祖父は父王に誅され、召喚を実行していた叔母と鼬人族の魔術師もまた罪の対価に命を失っております。今の我が国にニッポン人召喚を企む者はいません。ですから・・・」

 

ハヤト「力を貸せと?」

 

メネア「・・・は、はい。た、民草の為に悪しき竜を討って頂きたいのです。」

 

サトゥー(竜か。生きた竜なら会ってみたい。)

 

リーングランデ「悪しき竜?ルモォーク王国に竜がいるなんて話は聞いた事がないわ。」

 

メネア「黒い竜が現れたのは、半年程前に聞き及んでいます。王国と隣国を結ぶ主街道の分岐点にある村に棲み着いた竜が、近隣の村に暮らす民や、街道を往来する商人達を食い殺すようになったそうです。」

 

メリーエスト「竜に挑んだ武人が返り討ちにされたり、竜の鱗や卵を盗もうと巣に忍び込んだ盗賊が殺される話は聞くけれど・・・」

 

リーングランデ「竜が民人を直接害するなんておとぎ話でも聞いた事がないわ。」

 

サトゥー(そう言えば、セーリュー市を襲った黒竜は家畜を食い荒らしただけで、住民には手を出さずに去って行ったと言っていたっけ?)

 

ハヤト「メリー。虚偽看破のアーティファクトは?」

 

メリーエスト「信じられないけど事実のようね。」

 

サトゥー(彼女が掛けてるメガネ、嘘発見のマジック・アイテムらしい。)

 

ライト「なぁ、ルモォークの軍は出兵したのか?」

 

メネア「はい勿論です。竜を追い払うべく王国騎士団と近隣諸国から集めた傭兵団で竜に挑みましたが、為す術もなく退けられました。」

 

オーユゴック公爵やシガ王国にも竜退治への助力を願い出したそうだが、ルモォーク王国の王都に被害が無い事を理由に断られたらしい。

 

サトゥー(彼女の国にした事には義憤を覚えるが、直接被害を受けている近隣の村人には罪がないはず・・・勇者がやらないようなら、俺達が竜に話を付けて・・・)

 

そう意気込んでいると、ハヤトが拳を鳴らした。

 

ハヤト「竜か。相手にとって不足はないぜ。」

 

ライト「?」

 

リーングランデ「ちょっとハヤト!幾ら何でも無茶だわ!」

 

メリーエスト「小国郡の東方鼬帝国との間にある下級竜の生息地から来たハグレならいいけど、もし暴れているのが黒竜山脈の成竜なら手を出すべきじゃないわ!」

 

リーングランデ「そうよ!竜の牙は全てを穿つと言うわ!」

 

メリーエスト「竜の牙は魔王をも滅す究極の力!ハヤトの『無敵の盾』だって絶対じゃないのを忘れないで!」

 

2人が反対するが、ハヤトは反対を拒否する。

 

ハヤト「俺様は勇者だ!悪竜に苦しめられている人々を放置して何が勇者だ!竜に勝てないまでも追い払う事くらい出来なくて、魔王を退治するなんて夢のまた夢さ。」

 

リーングランデ・メリーエスト「・・・・・!」

 

ハヤト「それに俺様にはお前達仲間がいる。俺様達が集まれば例え黒竜山脈の成竜だって追い払えるさ!」

 

アリサ「素敵です勇者様・・・!」

 

感動の涙を流しハヤトに惚れたが。

 

ライト(コイツ目薬で嘘泣きしやがってる・・・)

 

ハヤト「よしメネア王女。あんたの頼みを引き受けるぜ。サトゥー、一緒に付いて来い!」

 

サトゥー(何故そうなる?)

 

ハヤト「アリサ王女の庇護者として相応しいか見極めてやる。」

 

アリサ「あ、あの勇者様。ごしゅ・・・サトゥー様とライト様は公都で御用事が・・・」

 

他国で竜退治をするなら、生きた竜に会えるだけでなく勇者の銀船に乗れるかも知れないと考えたサトゥーはハヤトの要望に応えた。

 

サトゥー「勇者様がご迷惑でないのなら、後学の為にも是非同行させて下さい。」

 

ハヤト「よし!そうこなくっちゃな!どうだライト!お前も付いて来るか?」

 

ライト「・・・そこまで言うのなら俺も同行しよう。竜退治にちょいとばかし興味があるんでね。」

 

ハヤト「よし!決まりだな!」

 

ライト「それと、俺の仲間に腕の良い奴が居る。そいつも同行させてくれないか?アンタ達の足手纏いにはならないぞ。」

 

ハヤト「そうか。お前が見込んでいる仲間だと言うのなら心強い!アリサ王女!サトゥーは俺様と一緒なんだから心配は無用だ!」

 

心配するアリサをサトゥーが耳打ちする。

 

サトゥー(大丈夫だよ。)

 

メネア「ゆ、勇者様!私も同行させて下さい!」

 

護衛騎士「ひ、姫様!?」

 

ハヤト「あんたもか?悪いが空席は2つしかない。サトゥーとライトを乗せたら空きは1つだけだ。」

 

メネア「では私だけでも!」

 

ハヤトの胸に飛び込んで懇願する。

 

メネア「勇者様がいらっしゃるならこの身に危険などありません!」

 

リーングランデ「ちょ・・・!!」

 

メリーエスト「あなた・・・!!」

 

ハヤト「止めろ暑苦しい。」

 

ライト(一見高潔な人物にも見えるが、幼女趣味の勇者さんには対象外なだけかもな。)

 

サトゥー(中々筋金入りのようだ。)

 

護衛騎士「姫様!そうは参りません!私の席など不要です!勇者様!殿下と私を是非とも同行させて下さい!」

 

そんなメネア王女達の姿を見て諦めたのか、彼女の護衛騎士も同行が許された。アリサも同行を希望したが、ライトとサトゥーとハヤトが速攻却下。勇者の行動は迅速でその日の内に公都を出発する事になった。

 

 

 

 

『BGM:安穏』

 

後日。勇者が銀船を呼ぶ間に、仲間達が事情を伝え後の事をアリサとリザとドロシーとローズに頼んだ。

 

アリサ「このリストの人達にうキャンセルの連絡をしておけば良いのね?」

 

サトゥー「すまないアリサ。」

 

ライト「俺達が居ない間、皆を頼んだぞ。」

 

ローズ「任せて。」

 

タスク「竜退治か。俺竜を見るの憧れてたんだ。」

 

勇者の話によれば、2・3日で帰れるらしいが、念の為に公爵の結婚式までの期間の予定を全てキャンセルするよう頼んだ。

 

ジーク「ん?お迎えが来たぞ。」

 

 

 

 

外に銀船が着陸し、ハヤトの仲間2人が降りた。

 

タマ「ネコミミ〜!」

 

ポチ「こっちのお姉さんは犬耳なのです!」

 

ルルス「チッチッチ。違うんだな〜。」

 

フィフィ「そうそう。ルルスは虎耳で、私は狼耳なのだよ。」

 

ルルス「サガ帝国以外の耳族なんて珍しいね。」

 

リザ「この子達は『チェンジリング』なのです。」

 

フィフィ「ふ〜ん。人族同士の間から生まれる『かいせーでん』って奴だっけ?」

 

ルルス「おー!フィフィってば学あるじゃん!」

 

サトゥー(それを言うなら”隔世遺伝”だ。)

 

ライト(かいせーでんって海鮮丼みたいな言い方だな。)

 

ハヤト「行くぜサトゥー!ライト!タスク!アリサ王女、サトゥーを借りて行くぜ!」

 

アリサ「はい勇者様。ご武運を。」

 

ニコニコした笑顔にハヤトが照れた。すぐにリーングランデに脇腹を殴られた。

 

リーングランデ「行くわよハヤト。3人も早く乗って。」

 

銀船にライト、サトゥー、タスクが乗り込んだ。3人が出掛けている間、前衛陣はカジロと訓練。アリサは空間魔法の修行。ミーアは同郷の歌姫から貰った楽器の習熟。ルルはスポンジケーキ焼きの練習。ドロシーとサヤは魔法強化を行うと言っていた。帰還後に皆の成果を見せて貰うのが楽しみである。

 

 

 

『ツヅク』




         キャスト

       ライト:山崎大輝

      サトゥー:堀江瞬
        ポチ:河野ひより
        タマ:奥野香耶
        リザ:津田美波
       アリサ:悠木碧
        ルル:早瀬莉花
       ミーア:永野愛理
        ナナ:安野希世乃
       ジーク:相葉裕樹
        サヤ:大野柚布子
       タスク:小林裕介
      ドロシー:山村響
       ローズ:藤田咲
      メイリン:佐藤亜美菜

   カリナ・ムーノ:川澄綾子
 メネア・ルモォーク:楠木ともり
    メリーエスト:若山詩音

      エリーナ:長野佑紀
       メイド:小若和郁那

   ハヤト・マサキ:熊谷健太郎

DEATH MARCH79「黒竜」
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