『BGM:安穏』
酒場。
女給「お待ちどう様。カイノナ乳脂と、羊肉と豆の煮込みね。」
ヒカル「うっひょー美味そう!」
サトゥー「ありがとう。残りはチップに取っておいて。」
お代を払った。
女給「・・・はい。」
ヒカル「ほんじゃサトゥー、早速いただこうか。」
サトゥー「うん。」
乾杯して、乳脂を飲んだその時。
ヒカル・サトゥー「ゴフッ!」
同時に吹いた。
ヒカル(不味・・・何じゃこりゃ・・・)
サトゥー(生臭さと酸味が予想以上にきつい・・・)
ヒカル「ん〜・・・煮込みの方は塩分控えめでまぁ美味い。」
サトゥー「けど殆ど肉が無いのが気になるが・・・」
客「おい!塩が効いてねえぞ!」
店主「やかましい!そんな値段でポンポン塩を使えるかってんだ!!」
客「ケチ臭い爺いだ!テメェなんか魔女の大釜で煮られて食われちまえ!」
クレームを押し付ける客が声を上げた。
ヒカル「おやおや一気に賑やかになったな。」
サトゥー「まあまあ皆さん!ご馳走しますから一緒に飲みましょう!」
ヒカル「今日はパーティだぞ!」
客達と一緒に酒を交わす。そこで客達から色々な噂話を聞いた。
星降り、蟻の魔物の大群、隣のクハノウ伯爵領との境で狼の被害など。そして寓話も聞いた。クハノウ伯爵領の森に暮らす魔女の話。善良な者には薬を与え、無法に森を荒らす者は捕らえて大釜で煮てしまうのだそうだ。
噂話を聞きながら、料理を完食した。
サトゥー「ふぅ・・・」
ヒカル「やべ、食い過ぎた・・・」
サトゥー「そろそろ出ようか。」
ヒカル「そうだな。面白い噂話を聞けた事だし。」
2人が椅子から立った瞬間、先程の女給がサトゥーの腕を抱いた。
サトゥー「ん?」
ヒカル「え?」
周りの客達はサトゥーを見て「ヒューヒュー」と茶化す。
サトゥーは女給に2階へ連れて行かれた。ヒカルが2人を追う。
ヒカル(何処へ行く気だ?)
サトゥー(酒場が連れ込み宿を兼ねていたのか・・・)
部屋に入ると。
女給「それ!」
サトゥー「うわっ!?」
後ろからサトゥーを押して、電気を消した。ヒカルは部屋から出された。
ヒカル「何をする気だ・・・?」
サトゥーは女給から色々ご奉仕された。ご奉仕は献身的だったらしい。
翌朝。寝ている女給にお礼を渡した。
その後酒場に営業に来ていた呪い師の魔法で綺麗に洗浄して貰った。ヒカルも一応洗浄して貰った。
そしてアリサ達と合流して馬車に乗って出発する。あれだけの配慮をしたのにも関わらず。
ミーア「不潔。」
アリサ「もう!これだけ女の子が居るのにどうしてそう浮気性なのよ!!」
サトゥー(浮気も何も・・・被保護者に手を出すのは倫理的にマズイだろ・・・)
馬車はカイノナ街を出た。ヒカルは再びトライチェイサー2000に乗って馬車の前を走る。
???「退け!!」
『BGM:不安』
ヒカル「何だ?」
サトゥー・アリサ・リザ・ミーア「ん?」
男「邪魔だ愚民共!道を開けろ!」
馬に乗ってる1人の男性が、人力車で荷物を運んでる農民の男を蹴り飛ばした。
農民の男「お、お許しを・・・」
男「ん?」
前を見ると、ヒカルとサトゥーとアリサ達が見えた。男はヒカルとサトゥーを見て睨んだ。
サトゥー(睨まれる覚えなんて無いんだが。)
トライチェイサー2000と馬車を一旦停めて男を見る。
ヒカル「何だあんた?俺達の顔に何か付いてるのか?」
男「チッ!」
舌打ちしてその場を後にした。
ヒカル「何だ彼奴?初対面の人に舌打ちしやがって。」
リザ「ご主人様、ヒカル様。あの男、以前。」
サトゥー「誰だっけ?」
ヒカル「会った事あるのかリザ?」
リザ「セーリュー市で、フライング・アントのコアを巻き上げようとした役人です。」
サトゥー「ああ。あの小悪党か。」
あの男の正体は、セーリュー市でフライング・アントのコアを盗もうとした役人だった。
ヒカル「へぇ〜、姿が見えないと思ったらまさかこんな所で出会すとは驚きだぜ。」
一方農民の男は右腕を骨折していた。ヒカルはトライチェイサー2000から降り、サトゥーは馬車から降りて農民の男の方へ歩く。
ヒカル「おいあんた、大丈夫か?」
シムサ「ん?」
サトゥー「良かったら、これを使って下さい。」
ポーションを農民の男のシムサの妻に渡した。
シムサ「ま、魔法薬!?」
妻「そんな高価な物を!?」
サトゥー「いいんですよ。」
ヒカル「俺達は怪我を負ってる人を見過ごせない人間だからな。遠慮無く使ってくれ。」
シムサ「す、すみません!」
妻「ありがとうございます!」
ポーションをシムサに飲ませる妻。一瞬にして骨折が完治された。
サトゥー(良かった。骨折にも効くみたいだ。)
ヒカル(完治成功か。)
シムサ「本当にありがとうございます!」
ヒカル「お大事にな。」
馬車に戻る。
アリサ「太っ腹ね〜。」
サトゥー「流石に放って置けないだろ?」
ヒカル「困ってる人を見過ごすなんて出来ないだろ?」
アリサ「そうだけど・・・見知らぬ他人にまでポーションを配ってたらキリが無いわよ。」
サトゥー「大丈夫だよ。下級の物で、骨折が治せるか知りたかっただけだから。」
ヒカル「人助けは序でって事にしといてくれ。」
アリサ「・・・そう言う事にしといてあげるわ。でも、必要な時に無くならないでよね?」
サトゥー「それもそうだ。(・・・よし。次は錬金術でポーションの自作に挑戦してみるか。)」
『BGM:休息』
途中で休憩を挟む。
タマ「肉〜?」
ポチ「それは兎なのです!」
錬金術の実験を試みるサトゥー。
ヒカル「早速実験かサトゥー。」
アリサ「今度は錬成?どんだけ多才なのよ。」
サトゥー(まずは老ノームから買った教本の通りに・・・)
以前に老ノームから買った教本を見ながら調合を始める。
調合完了。熱冷まし薬。
サトゥー(お!アイテムの備考情報に製作者の名前が・・・次から名前を空欄にして作る事にしよう。次は錬成だな。ポーションを実際に作ってみるか。)
錬成版の準備。
サトゥー「(えーと、両手を置いて・・・)よし。錬成版起動。」
錬成版が光った。
サトゥー(錬成版にビーカーを乗せ、そこにさっき製作した水薬を入れる。そこに調合済みの秘薬「試薬」を攪拌しながら少しずつ混ぜ、沈殿する前に魔力を注ぐ。)
錬成版が光って、薬が茶色から緑色に変色した。
サトゥー(粉自体が発光してる・・・この輝きが消えると完成だ。取得したスキルを最大まで上げて錬成。)
そして高品質な体力回復薬が完成した。
ヒカル「実験成功のようだな。」
サトゥー「ああ。ん?何何?「ポーションは専用の小瓶に入れて保存しないと劣化してしまう」か。」
ヒカル「専用小瓶に入れなきゃアカンのか。」
サトゥー「確かに小瓶には専用のインクで描かれた簡単な魔法陣があるな。ん?材料が尽きそうだ。買い足さないと。(クハノウ伯爵領、ノウキーの街か。明日にでも寄ってみるか。)」
すると矢を飛ばす音が聞こえた。
ヒカル・サトゥー「ん?」
後ろを見ると、ミーアが短弓をしていた。
ポチ「凄いのです!」
ヒカル「短弓かぁ。ミーア凄いな。」
リザとルルとナナは昼食を作ってる。
サトゥー「この辺にしておくか。夜はマジックアイテムの製作にチャレンジしてみよう。」
一方アリサは短弓をしていた。彼女は以外と上手かった。
ヒカル「アリサ短弓上手いな。」
アリサ「前世で1週間だけ弓道部に居たのよー。」
サトゥー「・・・へー。」
ヒカル「1週間だけかよ・・・」
『BGM:安穏』
その日の夜。サトゥーがマジックアイテム製作をしていた。木版に丸の形を刻む。
アリサ「今度は何作ってるの?」
ヒカル「ようアリサ。夜でも絶賛実験中だぜ。」
サトゥー「マジックアイテム1号だ。」
アリサ「え?自作出来るものなの?」
サトゥー「みたいだな。試してみるか?」
アリサ「良いの?」
ヒカル「最初のお客さん実験にご案内。」
サトゥー「魔力を流してみてくれ。」
アリサ「オッケー!マジックアイテムを使う時って、右手から左手に魔力を流すんだっけ?」
ヒカル・サトゥー(説明ありがとうアリサ。)
アリサ「じゃあいくわよ!!」
木版を持って魔力を流す。すると溝に魔力が流れた。
ヒカル「OK良いぞ。」
アリサ「っで、何がどうなるの?」
サトゥー「魔力を注ぐと、サーキットに魔力が流れる。」
アリサ「うんうん。それで?」
ヒカル「それだけ。」
サトゥー「魔力が消費されるまで巡回して終わり。」
アリサ「えーーー!?」
サトゥー「初めて作ったマジックアイテムに高度な物を求めるな。」
アリサ「うぅ・・・期待してたのに・・・」
サトゥー「さて、俺も魔力を注いでみよう。(さっきアリサが言っていた通りに。)」
木版が発光した。
サトゥー(右手から左手へ魔力が流れるのをイメージして・・・)
すると次の瞬間。
サトゥー「っ!?」
ヒカル「ヤベッ!」
”ドゴオオオオオン”
木版が暴走して爆発し、轟音が響いた。
タマ「敵襲〜!?」
ポチ「大変なのです!!」
轟音で起きたポチ達が構えた。
サトゥー「ああ、何でもないんだ!」
ヒカル「ビビらせて悪いな!寝てて良いぞ!」
アリサ「はぁ・・・」
ヒカル「今日の実験はここで終了だな。ん?」
何かの気配を感じたヒカルは森の中を凝視した。
サトゥー「どうかしたの?」
ヒカル「サトゥー、先に寝てくれ。」
森の方へ走る。
アリサ「何処行くの!?」
ヒカル「ちょいと調べもん!」
再び森の中へ走る。
『BGM:焦眉』
森の中。
ヒカル「気配を感じた箇所は、この辺りだな。」
するとその時。
???「リーフ・ブラスト!!」
ヒカル「っ!?」
正面から木の葉が迫って来た。
ヒカル「変身!!」
ジャンプして仮面ライダークウガ・ドラゴンフォームに変身した。
ヒカル「おい!何処だ!?」
すると目の前にフードを被った2人の少女が現れた。
???「謎の戦士の噂は本当のようね。」
ヒカル「俺の噂が出回ってるとは。」
???「少なくとも私達2人だけの噂だけどね。」
ヒカル「へぇ〜、麗しいお嬢ちゃん達の間に俺の話題が広まってるとはね。」
2人はフードを脱いだ。
ロゼッタ「私は魔法盗賊のロゼッタよ!宜しくね!」
エレナ「同じく魔法盗賊のエレナ。ロゼッタの姉よ。」
ヒカル「盗賊?まさか俺達の品物を盗む気か?」
エレナ「いえ、私達はあなたの噂を知りたい為にここに居る。盗むのは悪党が盗んだ物だけ。」
ロゼッタ「私達は多くの国を回って、多くの悪党や悪組織が盗んだ物を取り返す善意の盗賊なのよ。」
ヒカル「正義の盗賊って訳か。珍しい響きだな。(この2人、彼奴らを思い出すな。結構相思相愛な姉妹巫女だったけど・・・)」
ロゼッタ「あなた名前は?」
ヒカル「俺はヒカル。旅人だ。」
エレナ「さっき一緒に居た者達は?」
ヒカル「俺の仲間とその奴隷達だ。」
ロゼッタ「奴隷だったの?結構可愛い奴隷達だったね〜。」
ヒカル「おい茶化してるのか?」
ロゼッタ「冗談冗談。」
エレナ「あなた、明日は何処へ行くの?」
ヒカル「クハノウ伯爵領だ。」
ロゼッタ(クハノウ伯爵領?お姉ちゃん彼処って・・・)
エレナ(ええ。間違い無いわ。)
ヒカル「どうした?」
エレナ「いえ、気にしないで。」
ロゼッタ「ヒカルだっけ?私達あなたに興味を持っちゃったの。」
ヒカル「と言うと?」
エレナ「これを渡すわ。」
渡されたのは、白い水晶玉だった。
ヒカル「水晶玉?」
エレナ「通信水晶よ。それを使えば私達と会話出来るわ。」
ヒカル「良いのか?」
エレナ「あなたに興味を持って仲間意識が芽生えたの。」
ヒカル「マジかよ。」
ロゼッタ「じゃあお姉ちゃん、行こう?」
エレナ「ええ。」
ロゼッタ「そうだわ。あなたの今の姿は何と言う名前なの?」
ヒカル「ああ、古代の戦士クウガだ。」
エレナ「クウガね。覚えとくわ。何時でもあなたに協力するわ。」
ヒカル「ありがとうよ。」
ロゼッタ・エレナ「ウインド・テレポート!」
2人は風の魔法で姿を消した。
翌朝。トライチェイサー2000と馬車が谷間を進む。
ヒカル「険しそうな谷間だな。」
サトゥー(セーリュー伯爵領と違って、領内に幾つか空白地帯がある。皆が危険に遭うような事は避けたいし、時間を作って調査してみるか。)
ヒカル「サトゥー、門が見えたぞ。」
サトゥー「ん?」
ノウキーの街が見えた。
サトゥーとヒカルとリザは錬金術店を探す為、聞き込みを始める。
男性「錬金術店?ああ、それなら街の外れに1軒だけあるぜ。」
ヒカル「そうか。ありがとな。」
錬金術店に到着。
ヒカル「ここだな。」
すると店内からローブを被った男が飛び出した。
サトゥー「おっと。」
ぶつかりそうになったが、無事だった。
男「気を付けろ!」
サトゥー「すみません。」
ヒカル「怪我は無いか?(あれ?この男・・・)」
男「私を誰だと思ってる!私は・・・っ!」
サトゥー「ん?」
ヒカル「どうした?排便出そうか?」
男「次の店に行くぞ!さっさと付いて来い!このクズな奴隷め!」
奴隷「へ、へい・・・!」
男「ほらさっさと歩け!」
ヒカル「あんまり奴隷を苛めたらアカンよ〜!」
サトゥー「行くよリザ。ヒカル。」
ヒカル「おいっす〜。」
リザ「あ、はい!」
『BGM:懊悩』
錬金術店内。
???「いらっしゃ〜い。」
1人の女性が居た。店長のレンマーリス。
レンマーリス「強壮剤の丸薬ならあるけど、ポーションの方は無いよ。」
サトゥー「こんにちは。ポーション用の秘薬を買いたいんですが、在庫はありますか?」
レンマーリス「体力回復薬なら、3包み程売れるよ。1つ銀貨1枚だ。」
ヒカル「そんな値段なのか?」
レンマーリス「ああ。ちょっとコアが不足していてね。値引きはしないよ。」
ヒカル「コアが材料なのか?」
サトゥー「(コア?それが原材料なのか?コアなら迷宮や揺り籠で大量に手に入ったし、それなら。)では安定剤はありますか?」
レンマーリス「ああ。それは大量にあるよ。」
サトゥー「それとスクロールもあったら欲しいんですが。」
レンマーリス「朱三以上の等級のコアとの交換なら。」
サトゥー「(確かコアの売買は禁止だったよな?)じゃあポーション用の小瓶を。」
レンマーリス「悪い。あんた達が来る前に全部買い占められちまった。」
ヒカル「買い占められた?」
レンマーリス「ああ。セダム市の太守印付きの徴発令状を持っていてね、断れなかったんだよ。」
サトゥー(さっきの一行か。)
ヒカル(あの2人組の野郎か。)
レンマーリス「今すぐ必要なら、仕入れ元の陶芸工房に直接行って聞いてみるんだね。」
ヒカル「陶芸工房?」
店から出た。
ヒカル「じゃあ早速行ってみるか。」
サトゥー「待って。リザ、先に皆の所に戻ってもらえるかい?」
リザ「ご主人様とヒカル様は?」
サトゥー「ちょっと行きたい所があるんだ。」
ヒカル「そう言う事。」
リザ「ではお共します。」
サトゥー「いやいいよ。」
ヒカル「リザは戻って飯の支度を頼むぜ。」
リザ「分かりました・・・」
夕方。陶芸工房。
大将「錬金術用の小瓶は月に1度しか焼かないんだよ。」
ヒカル「月に1度しか焼かないだと?」
大将「ああ。焼き物の土に安定剤を混ぜるから、他の器とは同時に作れなくてね。来月まで待っててくれ。」
サトゥー「そうですか・・・分かりました。ありがとうございました。」
ヒカル「ありがとな。」
『BGM:懊悩』
時間が過ぎて夜になった。ヒカルとサトゥーが人気の無い草原に居た。サトゥーは懐から1つの巻物を取り出した。
数時間前。フードを羽織ったサトゥーがレンマーリスの元へ行った。
サトゥー『コアを必要としているそうだな。』
レンマーリス『朱三以上のがあるならね。』
ポケットからコアを出した。
レンマーリス『あんた、いくら粉末にする前のコアが安定しているからって、ポケットにそのまま入れるのは止めておきな。魔法を使う時に魔力を吸って破裂したらどうするんだい?』
サトゥー(何と破裂するのか。)
以前行ったマジックアイテムの実験を思い出した。
レンマーリス『もうちょっと質の良いのは無いのかい?出来れば中級薬に使える朱五以上のが欲しいんだ。少しでも良い。』
サトゥー『これで良いか?』
コアを出した。
レンマーリス『こ、これは良いコアだね!』
サトゥー『店主、コアの対価はスクロールで払って貰えると聞いたのだが。』
レンマーリス『この中から好きなのを選んでくれ。』
3つの巻物を出した。
サトゥー『(シールド、ソナー、シグナル。店の奥にはまだあるみたいなんだが・・・)他には無いのか?』
レンマーリス『あるんだけど、殺傷力が高いのを一見さんに売るのは勘弁しておくれ。これなんかどうだい?ブロウの巻物だ。旅の探索者くずれが置いて行った品なんだけどどうだい?本来の用途は、帆船の補助に使う風魔法だってさ。』
そして現在。
サトゥー「空白地帯は何が待ってるか分からないからな。」
ヒカル「え?空白地帯あるの?」
サトゥー「ああ。ここに来た時にマップを見たら空白地帯が多かったんだ。」
ヒカル「だから危険が無いかどうかを確かめに行こうって訳か。」
サトゥー「シールド!ソナー!シグナル!ブロウ!」
スクロールに載ってる魔法を発動した。4つの魔法を魔法欄に登録した。
サトゥー「よし。ヒカル行こう!」
ヒカル「よっしゃ!」
両手を腰に当ててアークルを出した。
ヒカル「変身!」
アークルの左にあるスイッチを押すと、霊石アマダムが光り、ヒカルが仮面ライダークウガ・マイティフォームに変身した。
『BGM:焦眉』
2人は空白地帯の森の中を歩く。途中で謎の動物と遭遇したりもした。
ヒカル「今の所危険は無いな。」
サトゥー「何か俺達、ストーカーみたいだ。」
ヒカル「何でやねん。」
すると2人は結界を抜けた。
ヒカル「ん?何だ?」
サトゥー「何だ?今の違和感?」
方位幻惑の結界が張られていた。
サトゥー「侵入者を平和裏に追い返す為の仕組みか。」
ヒカル「って事は結界が張られているのか。」
マップを見ると。
サトゥー「幻想の森?」
ヒカル「如何にもお伽話にありそうな名前だな。」
サトゥー「でも見た目は普通の森だし、名前負けしてる気がする・・・」
そこに5つの白い点が2人に迫って来た。
サトゥー「ん?」
ヒカル「どうした?」
サトゥー「どうやらこの結界を通過したのが魔女さん達に伝わったのか。」
ヒカル「お客さんか?いや俺達がお客さんか。」
サトゥー「用は済んだんだけどな〜・・・」
ヒカル「じゃあ帰るか?」
???「トス・ストーン!!」
『BGM:危急』
ヒカル・サトゥー「っ!?」
地面から棘の形の石が這い出た。ジャンプして躱した。
ヒカル「何だ此奴は!?」
サトゥー「でいっ!!」
ヒカル「おりゃあああ!!」
クウガとサトゥーが両足で棘の石を砕いた。
少女「ふぇぇ・・・壊した・・・トス・ストーンを壊すなんて・・・非常識!」
そこに馬に乗った1人の少女と無数のゴーレム達が現れた。
ヒカル「逆に不意打ちを繰り出す事も非常識なんじゃねえの?」
少女「うぅぅ・・・皆やっちゃってぇぇ!!」
ゴーレム達が2人を襲う。
サトゥー「っ!」
ヒカル「おっと!」
サトゥーは避け、クウガは近接攻撃でゴーレム達を圧倒する。
少女「えい!えい!」
サトゥー「不用意に君達の領域に侵入してしまった不手際は謝罪する!」
ヒカル「悪かった!許してくれ!」
少女「えい!!」
しかし少女は聞く耳持たず、魔法を発動した。無数の石を飛ばした。
ヒカル「させるか!!」
高速回転キックで全て砕いた。
少女「魔法が効かないよ!お師匠様〜!」
サトゥー「取り敢えず、危ないから襲い掛かって来るのは止めてくれないかな?」
ヒカル「罰が必要なら俺達を全力で殴ってくれ。ん?」
サトゥー「ん?」
上空から1羽のでかい鳥が現れた。
少女「ぐえっ!」
でかいスズメが少女の上を乗っかった。
サトゥー「・・・・」
ヒカル「でかいスズメ?」
そのスズメから1人の老婆が出て来た。
ヒカル「誰だ?」
スズメから降りた老婆は、2人に向かって頭を下げた。
ヒカル・サトゥー「へ?」
魔女「お初にお目にかかります。私はこの幻想の森の源泉を預かります魔女でございます。」
ヒカル・サトゥー「・・・・」
『BGM:閑寂』
森の近くにある塔。クウガは変身を解いてヒカルの姿に戻ってる。
魔女「先程は私の不肖の弟子がボルエナンの使者様に無礼な振る舞いを致しました事を深くお詫び申し上げます。」
サトゥー「ボルエナンの使者?」
ヒカル「もしやお前が持ってる鈴のお陰か?」
サトゥー「これか。」
腰に結ばれてるボルエナンの静鈴を見る。
サトゥー「あなたの領域に何も挨拶もせずに踏み込んだのです。謝るなら私達の方ですよ。」
ヒカル「そうです。魔女様が謝る必要はありません。」
魔女「ありがたきお言葉。なれど使者様・・・」
サトゥー「誤解があるようですね。私はボルエナン氏族のエルフを保護していますが、公式な使者ではありません。」
ヒカル「そして俺は、使者ではなく戦士ですから。」
するとそこに、先程の少女が入って来た。
魔女「イネニマアナ。部屋に入る前は・・・」
イネニマアナ「ご、ごめんなさいお師匠様!あ、あの・・・さっきはごめんなさい!」
サトゥー「・・・此方が不用意に踏み込んだのがいけなかったんだ。謝罪を受け入れるから立ってくれないか?」
ヒカル「さっきはすまない。詫びる。」
魔女「本当に弟子が申し訳ございません・・・」
サトゥー「あいや、あはは。」
ヒカル「あはは。」
調合室。
魔女「イネ、ポーションの様子はどう?」
イネニマアナ「お師匠様、順調だよ!これで今度の盟約もちゃんと果たせるよ!」
ヒカル・サトゥー「盟約?」
魔女「クハノウ伯爵との盟約でございます。この森を無法者や狩人に踏み込ませないようにする代わりに、年に2度と特製のポーションを300本届けるのでございます。」
サトゥー「300本!?」
ヒカル「大変ですね。」
魔女「ポーション作りに興味がおありですか?」
サトゥー「はい。まだまだ駆け出しですが。」
魔女「でしたらとっておきのレシピをお教えしましょう。」
サトゥー「良いんですか!?」
魔女「はい。ただ1つ頼み事を聞いて貰えますか?」
サトゥー「ええ。出来る事なら。」
ヒカル「何でも言って下さい。」
頼み事は、魔女の知り合いに手紙を届けて欲しいと言う以来だった。問題無いので快諾したら、手紙を届ける相手は何とフォレスト・ジャイアントだった。
その後。
サトゥー「ではお邪魔しました。」
ヒカル「ありがとうございました。」
魔女「本当に送らなくて宜しいのですか?」
サトゥー「はい。大丈夫です。」
ヒカル「俺達なら危険な夜の道でも朝飯前ですよ。」
魔女「でしたらせめての物を。」
呪文を唱えた。
『BGM:孤独』
すると一面が光り輝いた。その光は森から出るルートを示してくれた。
ヒカル「凄え!これなら簡単に脱出出来るな!」
魔女「うふふ。」
サトゥー「ありがとうございます!それでは失礼します!」
ヒカル「またお会いしましょう!」
2人は光の道を走る。
そして幻想の森から脱出出来た。
ヒカル「やっと出られた〜!あ、でもゴウラムなら簡単に脱出出来たな。」
サトゥー「ん?」
地面が光って、光の蝶が舞い上がった。
サトゥー「幻想の森かぁ・・・」
ヒカル「ガチの幻想で綺麗だな〜。」
宿に戻ると。
アリサ「何処ほっつき歩いてたのよ!!皆心配してたんだからね!!」
ヒカル「旦那の遅い帰りに激怒してる妻みたいな説教しやがって。」
アリサ「ちょっと!!聞いてるの!?」
ヒカル「分かった分かった。悪かったって。」
翌朝。一行はセダム市に訪れた。
『BGM:懊悩』
夜になり、ヒカルとサトゥーが酒場に訪れて酒を飲む。
ヒカル「ん?」
サトゥー「ん?」
???(それで首尾は?)
???(まだ現れん。)
???(何だと?期限は明後日の日没だぞ?例年ならもう届いてるはずだ。)
???(俺に言われても知らんよ。遅い方が都合が良いじゃないか。奪うのに失敗しても全部割ってしまえば盟約・・・)
聞き耳スキルで2人組の男の会話を盗み聞きした。
ヒカル(何だあの2人?盟約って何だ?)
工房の主「あんた達か?焼き物を注文したいって言う金持ちは。」
サトゥー「これはこれは。ご足労いただきまして。」
ヒカル「あんたが工房の主か?ポーション用の小瓶を作ってくれるのか?」
工房の主「この街は色々規制が多くて勝手に作る事が出来ない。だが抜け道はある。」
ヒカル「抜け道?」
工房の主「ああ。俺の店で「陶芸を教わる」振りをするなら可能だ。」
サトゥー「陶芸を教わる・・・」
ヒカル「つまり、あんたの弟子になりすますって事か。」
陶芸の主「そうだ。エールをくれ!」
女給「はーい!」
ヒカル「あんたの弟子になりすますなら簡単な話だな。」
工房の主「だがな、1つだけ問題がある・・・」
ヒカル「問題?」
サトゥー「何でしょう?」
工房の主「うちは貧乏工房でな、人族は弟子1人だけで、他は亜人の労働奴隷ばかりなんだ。陶芸に使う土を捏ねるのはその亜人奴隷達がやっている。あんた達が亜人の捏ねた土に触るのは真っ平だってんならこの話は無しだ。」
ヒカル「いや、それは問題無しだ。それで、大人数で訪れても大丈夫か?」
工房の主「先代の頃は儲かっていたから工房自体は広いんだ。」
ヒカル「なら話は早いな。」
工房の主「それで代金なんだが・・・」
金額を値切りもせずに了承した。
???(卿が新しい街の守護になったら、俺の一族も守護補佐くたいには取り立ててくれよ。)
???(良かろう。忠誠には報いねばな。だが間違えるな。守護ではなく小領地の領主を目指すのだ。)
???(おいおい欲張り過ぎると・・・)
聞き耳スキルで再び2人の男の会話を盗み聞きした。
サトゥー(何だ。酔っ払った没落貴族の世迷言か。)
ヒカル(だがあの会話、何か違和感がある。)
???(・・・さえ手に入れば、新しい街の建設は夢ではない。あの・・・)
アリサ「旦那様!」
ヒカル・サトゥー「っ!?」
そこにアリサとミーアとナナが来た。
ヒカル「お、お前ら?何でここに?」
アリサ「お迎えにあがりました!」
ミーア「帰る。」
ナナ「マスター。就眠時間は過ぎていると報告します。」
工房の主「あはは!」
酒場から連れ出された。
アリサ「主人がお世話になりました〜!また来て下さいね〜!」
工房の主「おう!ご馳走様!」
サトゥー「どうやって見付けたんだ?」
ヒカル「教えてくれるかいな?」
ミーア「秘密。」
ヒカル「チッ、口封じ作戦か。」
翌朝。
サトゥー「じゃあ、工房へ向かうぞ!」
ヒカル「付いて来い!」
工房を向かうと。
サトゥー「ん?」
ヒカル「どうした?」
マップを見ると。
サトゥー(これは・・・イネちゃん!?)
以前に会ったイネニマアナが何者かに追われてる。
サトゥー(ヒカル、イネちゃんが追われてる。)
ヒカル(イネニマアナが?)
アリサ「どうかしたの?」
ヒカル「ああ。実は知り合いが悪い奴らに追われてるみたいだ。」
アリサ「ええ!?ちょっとマズイんじゃない!?」
ヒカル「行こうサトゥー!」
サトゥー「ああ!!」
アリサ「行くわよ!!」
リザ「はい!」
ポチ「運搬するのですー!」
タマ「ルル運ぶ〜!」
ルル「うわああ!ポチちゃんタマちゃん下ろしてー!」
リザがアリサを担ぎ、ナナがミーアを担いで、ポチとタマがルルを運搬する。
サトゥー(しまった、足の遅い面々には後からゆっくり来させるように指示しておけば良かった・・・)
ヒカル(呑気に反省してる場合か。行くぞ!)
『BGM:変化』
一方イネニマアナは、男達に追われていた。ゴーレム達が応戦するが、突破されてしまった。
イネニマアナ「いいいいい!」
するとそこに。
サトゥー「リザ!ポチ!タマ!悪漢を馬車に近付けるな!」
ポチ「はいなのです!」
タマ「あい!」
リザ「畏まりました!」
ヒカル「派手な鬼ごっこだな。」
剣を持った男がイネニマアナに振り下ろそうとしたが、サトゥーが賤貨を飛ばした。
男「ぐあっ!!」
頭部に命中して、馬から転落した。
ヒカル「喰らえ!!」
マジックリボルバーのシリンダーを回転させ、地面に魔法弾を放った。
男3人「ぐああああ!!」
爆風で吹き飛ばされた。
サトゥー「加勢するよ!」
ヒカル「イネニマアナ!大丈夫か!?」
イネニマアナ「あ、あなたは達!」
サトゥー「サトゥーだ!」
ヒカル「ヒカルだ!」
サトゥー「ん?彼奴らが狙ってるのは・・・」
イネニマアナ「うん、盟約の為のポーション!」
ヒカル「奴らめ、これが狙いか。イネニマアナ!ここは俺達に任せて早く行け!」
イネニマアナ「は、はい!」
イネニマアナを逃し、ヒカルとサトゥーが男達に立ち向かう。
セダム市に到着したイネニマアナ。しかし前方に丸太を乗せた馬車が塞いだ。
イネニマアナ「ええええええ!?」
崩れた音を聞いたヒカルとサトゥーが駆け付けた。馬車がバラバラにされていた。丸太を飛ばした男達が走り去った。
イネニマアナ「ああ!魔法薬が・・・このままじゃ幻想の森が・・・ふえええええん!!」
ヒカル「奴ら、ゲスで卑劣だな!!」
サトゥー「アリサ、その子を頼む!」
アリサ「OK!」
サトゥー「リザ!タマ!ポチ!逃げた奴を追え!」
ポチ「はいなのです!」
タマ「あい!」
リザ「承知!」
ヒカル「絶対に許さねえ・・・!!」
黒い球を投げてゴウラムを召喚した。
ヒカル「ゴウラム!リザとポチとタマと共にポーションを割った奴らを追え!そして弄べ!」
ゴウラムは3人と共に男達を追う。
サトゥー「取り敢えず、幾つ残ってるかだけでも数えよう。」
割れてるポーションを数える。
その頃ゴウラムは、盟約ポーションを壊した男達を弄んでいた。半数は逃げて姿を消した。
その後ゴウラムに弄ばれた男達は騎士達によって逮捕された。
騎士「ご協力感謝します。」
サトゥー「いえ、知り合いの手助けをしただけですよ。」
ヒカル「そっちはどうだ?何本残ったか?」
割れてるポーションを数え終えた。
アリサ「全部で300本の魔法薬がある内、無事なのは120本ね・・・」
ヒカル「180本が割れてるのか・・・」
サトゥー(これは瓶が割れただけで、中身は少し残ってる。これをストレージに入れれば。)
割れてる全てのポーションをストレージに入れてみる。
サトゥー(よし。40本分は確保出来た。)
イネニマアナ「ああ・・・アブとゼブが・・・ごめんね・・・痛かったよね・・・ごめんねぇ・・・」
ボロボロになったリビング・アーマーを見てイネニマアナが泣いた。
サトゥー「イネニマアナ、泣き止むんだ。」
ヒカル「そんなんで子供が泣き止む訳無えだろ!」
アリサ「そんなんで子供が泣き止む訳無いでしょ!」
サトゥー「兎に角行こう。」
ヒカル「市庁舎へ行って交渉をしよう。アリサも来てくれ。」
『BGM:予兆』
4人は太守補佐官が居る市庁舎に訪れた。
バーキンツ「ふむ、事情は分かった。だが盟約は盟約だ。本日の日没までに魔法薬を300本までを納品してもらう。」
イネニマアナ「そ、そんな!」
サトゥー(何だ?聞いた事のある声だな。)
ヒカル(間違い無い。あの声だ。それに、あのコソ泥がここに居るとは驚きだぜ。)
以前出会ったコアを盗もうとした男「ドサン」もここに居た。
サトゥー(・・・ダメだ。大した情報が無いな。取り敢えず。)
2人にマーキングを記す。
アリサ「発言をお許し下さい。」
ドサン「黙れ平民!!」
アリサ「なっ!?」
ドサン「付き添い風情が口を開くな!!」
アリサ「あのね!!」
”ドゴン!”
ドサン「っ!?」
突然ヒカルが足で轟音を響かせた。
ヒカル「悪者風情が、調子に乗るな。」
ドサン「貴様・・・!」
サトゥー(こう言う輩に反応して、同じフィールドに立ったらその時点で負けだ。まずは!)
ドサン「うっ!?」
強い目力でドサンを睨んだ。ドサンは少し怯んだ。
バーキンツ「まだ何かあるのか?」
サトゥー「先の事件で、魔法薬180本分が破損してしまいました。これらを何らかの手段で調達し、定数を納品せよと言う事で総意ありませんか?(残りの魔法薬は市内で購入しても良いと現地で取れれば・・・)」
バーキンツ「それは認められん。」
サトゥー(っ!?)
ヒカル「どう言う事だ。」
バーキンツ「この盟約は、幻想の森の魔女とクハノウ伯爵との間に交わされたもの。納品が許される魔法薬は魔女が作った物のみ。」
ヒカル「随分とルールに拘りますなあんたは。」
サトゥー(いや可笑しいな・・・)
彼は違和感を覚えた。
サトゥー(特製のポーションとは言ってたけど、魔女の作った物のみだなんてニュアンスは無かった。それに、それだったら、魔女の弟子のイネちゃんの作った物もダメだと言う事になる。さっきの言い方は、丸でこの納品が失敗して盟約を破らせたいみたいじゃないか。)
バーキンツ「ん?」
サトゥー(いや、みたいじゃないのかも。・・・っ!思い出した!此奴ら酒場で見た没落貴族だ!!)
あの時酒場で聞いた会話。その会話をしていたのはこの2人だった。
???(だが間違えるな。守護ではなく小領地の領主を目指すのだ。)
???(おいおい欲張り過ぎると・・・)
サトゥー(此奴らの狙いは、幻想の森を奪い取って、そこに街を建設する事なのか?・・・一体何者かは知らないが。)
多くのスキルをMAXまで上げた。
サトゥー(ヒカル、手伝ってくれる?)
ヒカル(ああ勿論だ。お前の言葉を全部聞いて理解した。此奴らに色々お灸を添えないとな。)
彼は少しキレ気味に言った。
サトゥー「盟約にそのような条項は無かったはずです。」
ヒカル「誰が追加したんだ?補佐官殿は知ってるか?」
バーキンツ「何故貴様らのような平民が盟約の内容を知ってる。」
ヒカル「簡単さ。お世話になった魔女さんから聞いたんでな。」
バーキンツ「っ!?・・・・・良かろう。魔女の魔法薬と同じ効用の品でも納品を認めてやろう。」
ヒカル「そうか分かった。」
サトゥー「補佐官殿。同等以上の品でも受け付けていただける。と言う話で宜しいですか?」
バーキンツ「ふん。集められると思うならやってみるがいい。同等以上の効能を持つのなら受け付けてやろう。」
ヒカル「ありがとよ。だったら。」
サトゥー「今のお話を書面に致しました。相違が無ければ押印を戴きたい。」
ドサン「し、書面だと!?平民如きが!!貴族の言葉を信用出来ぬと申すのか!!」
”バゴン!!”
するとヒカルが壁にパンチして轟音を響かせた。
ドサン「っ!?」
ヒカル「調子に乗ってんじゃねえぞ。このクズ男が!」
彼は怖い顔をしてドサンを睨む。
サトゥー「それに以前にも申し上げたように、商人とは用心深いものなのです。補佐官殿はお忙しいご様子。納品時に補佐官殿が居られず、手違いで連絡が届いていなかった役人が受けypら無い事があるかも知れません。そのせいで定刻を超えてしまって、『盟約』が破られてしまうのは、補佐官殿も本意ではありますまい。」
バーキンツ「・・・ふむ。」
書面を書いてサトゥーに渡した。
4人は外に出た。
アリサ「本当にあのおっさんムカつく!!」
ヒカル「彼奴らへの怒りがまだ上昇中・・・」
サトゥー「あはは。さぁ行こう。」
『BGM:懊悩』
セダム市内。
イネニマアナ「日没までに鐘3つしか無いんだよ?こんなの無理に決まってるよ!!」
ヒカル「イネニマアナ。最初から無理だなんて決め付けたらダメだ。」
アリサ「そうよ!私のチートなご主人様とヒカル様が何とかしてくれるってば!」
ヒカル「そうそう!チートな俺達に任せてくれ!」
ミーア「サトゥー。」
リザ「ご主人様、ヒカル様。戻りました。」
サトゥー「うん。ありがとう。」
ヒカル「ご苦労さん。」
ポチ「買って来たのです!」
タマ「葉っぱいっぱ〜い!」
ヒカル「これだけあれば十分だな。」
イネニマアナ「もう!!だから!材料があったって無理なんだってば!!」
サトゥー「どうして無理なんだい?」
イネニマアナ「例え魔法薬が作れても、瓶が無いとどうにもならないの!どうやって納品するのさ!!」
サトゥー「っ!!」
あの時を思い出した。
レンマーリス『悪い。あんた達が来る前に全部買い占められちまった。』
ドサン『魔法薬さえ作れば良いと考えてるならお生憎様だ!途方にくれるが良い!』
サトゥー「そう言う事か・・・!」
ヒカル「最初からそのつもりで・・・!」
あの時ドサンが小瓶を買い占めた理由は、誰にも魔法薬を作らせない為だった。
アリサ「ご主人様?ヒカル様?」
ヒカル「くそっ!」
果たして、盟約の危機を救う事が出来るのか。
〜ツヅク〜
キャスト
ヒカル:山崎大輝
サトゥー:堀江瞬
ポチ:河野ひより
タマ:奥野香耶
リザ:津田美波
アリサ:悠木碧
ルル:早瀬莉花
ミーア:永野愛理
ナナ:安野希世乃
イネニマアナ:田中美海
ロゼッタ:上田麗奈
エレナ:山本希望
幻想の森の魔女:定岡小百合
バーキンツ:興津和幸
ドサン:小林康介
工房主:高橋伸也
レンマーリス:衣川里佳
客:浜田洋平
酒場店主:田中進太郎
『BGM:緊迫』
次回予告
ポチ「ん・・・あああああ!ダメなのですーーー!!!」
ルル「ん・・・あ、いや!ダメーーー!!!」
アリサ「魔法薬の方はほぼ完成よ。」
イネニマアナ「皆のお陰だよ~!」
ドサン「そんな苦しい言い訳を聞けるか!即刻この窯は処分させてもらう!壊せ!」
ヒカル「しばらく俺達だけにしてくれるか?」
ロゼッタ「焼却処分されたけど、大半は無事だよ。」
???「では、私がサインしてやろう。」
サトゥー「ヒカル、頼むよ。」
ヒカル「任せろ。」
DEATH MARCH10「旅情」
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オリキャラ紹介
「ロゼッタ」
Lv15
称号・魔法盗賊
スキル・剣術、狙撃、変装、誘惑
年齢・17歳
モデル・宮武祭
髪型・赤髪ツインテール
服・白い服、黒いローブ、赤いスカート、茶色のブーツ
性格・元気
好きなモノ・エレナ、善良な人
苦手なモノ・人の善意を乱す者、亜人差別
アイテム・剣、ボウガン、通信水晶
魔法盗賊の少女。
同じ魔法盗賊のエレナは姉。
善意の盗賊であり、悪党が盗んで持ち主の元へ返す。
クウガに変身するヒカルに興味を持ち、彼に協力する事にした。
姉であるエレナが大好き。
亜人差別は皆無。可哀想な人を見過ごせない性格
イメージキャスト・上田麗奈
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「エレナ」
Lv20
称号・魔法盗賊
スキル・剣術、狙撃、料理、変装、誘惑
年齢・19歳
モデル・宮武美桜
髪型・茶髪ロングヘアー
服・黒い服、黒いローブ、黒いスカート、黒いブーツ
性格・冷静
好きなモノ・ロゼッタ、両親、料理
苦手なモノ・人の善意を乱す者、亜人差別
アイテム・剣、ボウガン、通信水晶、他の水晶等
魔法盗賊の少女。
同じ魔法盗賊のロゼッタは妹。
善意の盗賊であり、悪党が盗んで持ち主の元へ返す。
クウガに変身するヒカルに興味を持ち、彼に協力する事にした。
魔力は妹のロゼッタより上。
幼い頃に両親を魔族によって逸れた過去を持っており、今でも両親の再会を祈っている。
亜人差別は皆無。困ってる人を助ける性格。
実は可愛い物が大好きと言う一面を持ってる。
妹ロゼッタの話によると、「人一倍母親に甘えてる」との事。
イメージキャスト・山本希望