コードギアスーシャーリーのギアス完結編ー   作:レイガース

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人は生まれ、なぜ死ぬのか。人はその謎を追い、アダムとイブが人間の始祖まで解き明かす。されど、人の宿命から逃れたわけではない。人は何かを成し遂げるために生まれてきているのかもしれないのだから。

もう一つのシャーリー完結編。2000文字以上いくか分かりませんが、とりあえず頑張ってみます。


世界を変えた者シャーリー・ネイ・ブリタニア

エメラルダとD.D.はシャーリーに連れられ、龍乃島と名付けられた孤島に向かう。日本の孤島にしては距離があり、シャルルやマリアンヌが見つけた神根島と繋がる式根島とも違い、龍乃島は本当の孤島だった。龍乃島の遺跡は外見とは裏腹に、内部の遺跡は祭壇がしっかりしていて、ギアスの紋章がある壇上もまた真新しく見えるほどだった。

 

「懐かしいのう、デルタ」

 

「私も久方ぶりに来ました。百数十年ぶりですね」

 

かつてD.D.が見つけ、エメラルダが最終決戦において逃げ道を作るために使った力の一部は、この龍乃島の遺跡クロノースの盾から発せられたものだった。

 

「さて、準備しようかの」

 

エメラルダとD.D.は祭壇の奥へ立つ。シャーリーは壇上に立ち、祈りを唱えて膝を下り、両手をギアスマークに触れる。

 

「我、時を超えし存在を消し、同じく大き力持つクロノースの盾も消滅させることをここに誓う」

 

シャーリーのギアスが発動し、龍乃島の遺跡全体にエネルギーが放出される。ギアスのエネルギーは龍乃島の波に影響を与え、世界全体にまで光の力を波打つ。

 

「アーカーシャの剣は消えた。そして、剣と対する盾もまた消える。シャーリーよ、お主には何度礼を申せばいいか分からぬ」

 

シャーリーは首を横に振る。シャーリーに涙が零れ落ちた時には、エメラルダとD.D.は消えていた。

 

「私はあなたの子孫で、それにシャーリー・ネイ・ブリタニアですから」

 

一年前。日本ブリタニア政庁。

 

ナイトオブラウンズ、ビスマルク・ヴァルトシュタイン卿と対峙していたシャーリーは、

 

「あなたは我々でさえ知らなかった、ブリタニア皇族の分家に当たるお方であり、あなたの本当の名はシャーリー・ネイ・ブリタニア。先のブリタニア第33代皇帝エメラルダ・ユン・ブリタニア陛下の子孫なのです」

 

ビスマルクの話では、父親が祖先の血を引いているものの、数百年前のブリタニア帝国は隣国との激しい戦でエメラルダは騎士と共に逃げ、亡き夫の子はメイドや執事の誰かに守られ脱出。それぞれ出会えぬまま、ブリタニア帝国は隣国に奪われかけ、援軍に駆け付けた夫の弟である次代のブリタニア皇帝が苦戦したが勝利を収め、ブリタニア帝国を立て直したという話らしい。その弟の子孫であるシャルルやルルーシュは、皇帝になるため激しい継承権争いに巻き込まれ、シャルルは父親を、ルルーシュは母マリアンヌを失う形になったらしく、もしエメラルダが勝利を収めて戻ってきた夫の弟とブリタニアを再建し、エメラルダの子がブリタニアを継いだら、違うブリタニアとして悲惨な歴史になるであろうブリタニアを救えたかもしれないと話した。

 

そして、シャーリーは皇帝シャルルに会い、エデンの仮面を外す。

 

「ルルを、ゼロを監視させてください。私だけはルルの味方でいたんです」

 

皇帝シャルルはあまり表情を変えなかったが、

 

「良かろう。お主の好きにせよ」

 

機密情報局と通じたのも、そのすぐ後だった。ヴィレッタは記憶を取り戻し、ロロをルルーシュの弟として置くことに専念。皇帝シャルルはアッシュフォード学園生徒全員にギアスをかけ、ナナリーの記憶やゼロの記憶を改変する。

 

やがて、ゼロの復活と共に世界は混乱と戦争の流れへ向かっていく。再びアッシュフォード学園が危機に陥らないようにシャーリーは戦いを開始する。

 

あれから色々とあり、シャーリーはこの遺跡の中にいる。歴史は変えた。でも、シャーリーはルルーシュと一緒に暮らすことはできなかった。D.D.亡き今、もう時間がなかったのだ。シャーリーはエメラルダから授かったコードを用い、

 

「ルル、ごめんね。私、これからやらないといけないことがあるの」

 

シャーリーはエデンの仮面を被り、ナイトメア愛機アテナに乗り、平和と安定になりつつある世界に混乱を呼び覚ます。エデンは自らをブリタニア教国の第二皇帝と名乗り、世界は再び正義と悪の終わらぬ混乱の時代へ陥っていった。仮面のゼロとエデンの、最後のコード争いの幕開けだった。

 

ー終わりー





少々、強引かつネタが思いつかないせいか、2000文字いきませんでした。シャーリーとルルーシュが結ばれる完結編と、まったく正反対のコード争いのシャーリー完結編。コード争いの結末は後に、様々な結果を残しますが、思い付いてもあまり書けないので結末は読者の方々にお任せします。お疲れ様でした。


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