マリー熱が凄い千歌っち推しの、なちょすです。
今回は残りの3年生がバカップルに絡みます。
シリアスかと思ったらシリアルです。
ありがとう、ダイヤさん。鞠莉さん。
俺がやってきたのは浦の星女学院の生徒会室。隣には一つ年上の彼女さん。
相対するは果南ねぇを交えた3年生の3人。
申し訳なさそうな顔をしてる果南ねぇ。
まるで遊びがいのある玩具を見つけたような顔をしている金髪の女性。
そして⋯厳格な表情の浦の星女学院、生徒会長。
「⋯どうしてこうなった。」
「いや〜ごめんね涼介君。千歌と2人で涼介君の事話してたら、厄介な2人に捕まっちゃった⋯。」
「あら、厄介だなんて酷いわね〜☆マリー達は2人の事が知りたいだけよ!ね、ダ〜イヤ?」
「⋯そうですわね。それで、千歌さん?そちらは貴方とお付き合いしてる方で宜しいんですか?」
「そうです。俺が彼氏です。」
「ちょっと待ってて貰えます?」
「あ、はい。」
いかんいかん、思わず反応してしまった。果南ねぇと金髪の人は目をそらして吹き出してしまっている。
普通に恥ずかしい。
「えっと⋯そう、です。沼津の高校に通ってる年下で〜⋯幼馴染みで〜⋯か、彼氏⋯です⋯///」
「そこは普通に言ってくれた方が俺も照れずにすみますお姉さん⋯てか、俺皆さんの名前がまだ⋯。」
「あら、ごめんなさい!私は鞠莉。マリーって呼んでね?♪」
「はい、マリーさん。」
「⋯善子以外で初めて呼ばれた。素直に嬉しいわ。」
うん、それは良かったです。取り敢えずハグしてくるのは勘弁してください。
果南ねぇの時もそうだったけど、思春期男子には刺激が強すぎる物が当たってるんです。
⋯当ててんのかな。
「あ、あの⋯距離が⋯。」
「お礼にいいもの見せてあげる。」
「⋯え??」
耳元で何やら小悪魔の囁きが聞こえる。
いいもの⋯心当たりが無いけど⋯。
「むーーーーー⋯。」
「ほら鞠莉。正妻がお怒りだから離れな?」
「ん?千歌っち嫉妬ファイヤーしちゃった??ほっぺ膨らまして可愛い〜♡うりうり〜!」
「もーーーう!!///やーめーへーー!!///」
何だろうな、あの光景⋯凄く目に良い。
『て』のタイミングでほっぺを伸ばすから、『やめへ』になっててすこぶる可愛い。
そんな千歌のほっぺたをムニムニしてる先輩と目が合った。
「⋯⋯⋯♪」
「⋯⋯はっ!」
ウィンクをバチコン☆と決められて全て理解した。
あの人は、これが俺の目の保養になると知ってて作り上げてくれたんだ!
鞠莉さん⋯いやっ!
「マリーさんっ⋯!!」
「ブイッ♪」
「え?え??2人で何の話してるのさ?」
「とーにーかーく!!話はまだ終わっていません!!」
「あ、えと⋯生徒会長⋯さん?」
「私はダイヤ。黒澤ダイヤと申します。」
ダイヤ⋯?なんて名前だ⋯。
カッコよすぎるだろ!!
「な、何ですの⋯?」
「名前、カッコイイですね!!」
「カッコイイ⋯ですか?」
「⋯⋯涼介君、善子みたいだね。」
「因みに〜⋯ダイヤの妹はルビィって言うのよ?」
「鞠莉さんっ、人の妹の名前を勝手に⋯!」
「姉妹揃ってカッコイイ!!」
「そ、そうですか⋯?ま、まぁそれ程でも⋯。」
「一瞬で陥落したわよ果南。」
「予想はしてた。」
「はっ!?///」
良いなぁ⋯俺もなんかこう⋯カッコイイ名前かなんか欲しいなぁ⋯。
そんな事考えてたら、脇腹あたりをきゅっと引っ張られる。
「?どしたの千歌??」
「⋯⋯⋯ダイヤさんばっかり、狡い。」
口を尖らせ、目をそらして⋯俺の服をつまみながらこの年上のお姉様はそう仰るんだ。
はぁ⋯⋯⋯死んでくるか。
と言うかここで死にそう。出血多量で倒れそう。
上を向かないと、にやけ面がバレそうだ。
「千歌は⋯ギャップがいいよね。」
「⋯ぎゃっぷ?」
「画数が多くて漢字は大人っぽいのに、声に出したら可愛らしいっていうギャップ。あと普通に可愛いです。」
「むぅ⋯///子供っぽいって言ってる?///」
「そん、な事は無い〜よ〜?」
初めてこの距離でスネ顔上目遣いのダブルパンチをくらった。
ギリギリ耐えたけどあと一撃食らったらもう⋯ヤバイ⋯。
取り敢えず、頭を撫でて⋯
「んっ⋯くすぐったいよ⋯///」
「⋯⋯がはっ。」
「え?ちょ、りょーくん!?どうしたのー!?」
もう⋯ダメだ⋯これが無自覚の強さか⋯。
「微笑ましいわ〜♡」
「⋯果南さん、あのコント止めてきてください。幼馴染みでしょ?」
「この間1人で相手した身にもなってみなよ⋯。」
「よし、復活。今更なんですけど⋯何で俺は呼ばれたんでしょうか⋯??」
「私達は特にないんだけど⋯。」
「硬度10でカッチカチの誰かさんがね〜?」
「涼介さん⋯でしたわね。」
「は、はい⋯。」
「私達は未熟ながらもスクールアイドルです。同じ高校生と言えども、立場は違う⋯お分かりですね?」
「は、はい⋯。」
「であれば、私達の⋯Aqoursのリーダーである千歌さんとそういう関係になる。」
「えと⋯。」
「貴方のするべき事⋯分かりますね。」
「⋯⋯はい。」
「ダイヤ⋯そういう事は⋯。」
「いえ。折角なので言わせて頂きますわ。」
生徒会室をピリピリとした空気が流れる。
やっぱり⋯スクールアイドルと言っても、もうAqoursは地元じゃそこそこ有名だ。
そのリーダーだっていう子と付き合ってるってのは⋯不味いのかな。
「涼介さん。」
ダイヤさんが口を開く。
何を言われるんだろうか⋯別れてくれとかそういう事を⋯。
「千歌さんをよろしくお願いしますわ。」
「へ??」
俺と彼女以外の全員がすっ転ぶ。
「なっ、何ですの全員で⋯。」
「いやいやいやいやいや!!別に言って欲しかったわけじゃないけど言いたい事ってそれ!?」
「そ、そうですが⋯?」
「今までの『許しませんっ!』って感じの雰囲気何だったのよ!?」
「何を言ってるんですか。お2人の仲がよろしいのは先ほどの様子で充分分かります。それで涼介さんが自分のすべき事を分かってると言うなら、それでいいじゃないですか。」
えっと⋯つまりダイヤさんは初めから否定するつもりなんか無くて⋯ただ俺がどう思ってるか知りたかったってこと??
「あ、あの!」
「?何ですの?」
「その⋯何も、言わない⋯んですか?一応スクールアイドルと付き合ってるって、世間的には良くないんじゃ⋯?」
「なら別れますか?」
「嫌です。絶対無理です。」
「ふふっ⋯ならそれでいいのではないのですか?貴方達は、そのままの方が似合っていますよ。何かあったら私達が全力で支えます。」
「ダイヤ⋯さん⋯。」
「勿論、マリー達も♪可愛い後輩の為ですもの!」
「まぁ、夫婦漫才は程々ぐらいがいいけど⋯妹分と弟分の事だから断る理由はないしさ。」
正直怒られるんじゃないかって思った。でも⋯果南ねぇも、マリーさんも、ダイヤさんも⋯支えてくれるって⋯言ってくれた⋯。
あ、やば⋯泣く。
「うっ⋯ぐすっ⋯⋯。」
「は?ちょっ、何で泣いてるのですか!?」
「いつもの事なので大丈夫ですよ!」
「えぇ⋯。」
「ダイヤざぁん⋯マリーざぁん⋯果南ねぇ⋯⋯ありがどー⋯!!」
「⋯千歌っち。」
「どうしたの?」
「彼1日持ち帰ってもいい?」
「へ?」
「めっちゃ甘やかしたい。」
「や、それは⋯だ、駄目⋯です。///」
「こーら。あんまり後輩を困らせるんじゃないの。」
「あ、あの⋯本当に大丈夫なんですわよね??」
「大丈夫でず〜⋯!!」
「全くそう見えないのは私の目がおかしいんですか?」
千歌が繋げてくれた新しい出会い。
いや、まぁ⋯ほぼ向こうからだったけど⋯。
どう頑張っても、一学生の出来ることなんて限られてくる。
だから⋯その時は、素直に頼りたいって。
そう、思えた素敵な出会いだった。
「あ、因みに鞠莉ちゃんはここの理事長だよ。」
「へ?」
「YES♪」
「どうなってるのー⋯。」
マリーさんはこういう役が適任だと思うの。
そんなマリーさんがバカップルの惚気でダウンするのは別の話⋯。
てことで、次回もお楽しみに!
P.S.えらい評価上がっててびっくりしました⋯ありがとうございますっ!!