ハイペースで投稿するマン、なちょすです。
サブタイが全く自重してない件について。
安心してください皆さん。一線は超えませんよ。
そんな簡単に超えさせてたまるかよぉ⋯!!(血眼)
久しぶりの再会も束の間、俺を含めた4人は夕食の準備に取り掛かる。
今はシーズンオフだから、お客さんもそんな多くないって聞いてたけど何だか豪勢だなぁ⋯。
何やら美渡ねぇと千歌ねぇはコソコソ話してるし⋯はっ!これはもしや俺の働きぶりが足りないってことではっ!?
「し、志満ねぇ!他になんか手伝えることある!?」
「あら、それじゃあそこにある食器類とか運んでもらえるかしら?」
「分かったよ姉ちゃん!」
「はふん⋯⋯。」
「また無自覚キラーが出たぞ。」
「志満ねぇに対してはりょーちゃん無敵だよね。」
「え?何のこと?」
1人悶える長女さん。俺なんかしたっけ⋯?
「ほら、ボケーッとしてないでこれも持ってってくれ。」
「了解です。」
「りょーちゃん、私も手伝うよ!」
「ありがとう千歌ねぇ。」
「おーおー、涼介が来た途端随分働くねぇ末っ子?」
「な、なにさ!///いいじゃん別にっ!!///」
「千歌ちゃんったらすっかりお姉ちゃんね〜♪」
「志満ねぇもからかわないでよ!///行こっ、りょーちゃん!」
「あ、うん。」
⋯普段は働いてないのかな。
「今失礼な事考えてたでしょ?」
「え!?ま、まっさかー⋯。」
「嘘!ニヤついてるからすぐ分かるもん!///」
そう言ってほっぺたを膨らます彼女。
恐るべし破壊力。
抑えろ⋯ニヤけるな⋯好きな人のプンプン顔じゃないか⋯ただの致命傷だ。
「⋯可愛い。」
「むー⋯ってい!!」
「あだっ!?」
強烈なデコピンが飛んでくるぅ!!
「全く⋯油断も隙もないんだから。そういう事はあんまりポンポン言うものじゃないの!ほら行こう!」
「あ、ちょ、待ってよ千歌ねぇー!」
踵を返し、前を歩く彼女の耳が赤く見える。
デコピンが俺の色覚にまで影響を及ぼしているのか⋯。
てかまた可愛いって口に出してたんじゃん俺!馬鹿っ!
「あ、そうだ。りょーちゃんちょっとここで待ってて?」
「へ?」
「いーよ、って言うまで入っちゃダメだからね!絶対だよ!!」
それだけ言って彼女は、バタバタと扉の向こうへ消えていった。ここって確か⋯食卓がある部屋だよな?
そして待たされること1分程度。
「りょーちゃん、良いよー!!」
「はーい。一体何が⋯。」
扉を開けた瞬間、俺を待っていたのはクラッカーの音と目の前の豪勢な食事達。
俺達が皆で準備してた夕食だ。
「これって⋯?」
「えへへ⋯りょーちゃんの歓迎パーティーだよ!」
「ま、簡単で悪いけどやっておこうって話になってさ。」
「うふふ⋯お姉ちゃん張り切っちゃった〜♪」
「じ、じゃあ⋯さっき千歌ねぇと美渡ねぇが話してたのって⋯。」
「りょーちゃんを後から連れてこいって言われてね。」
「バレたんじゃないかってこっちは冷や冷やしたぞ⋯。」
それじゃあ⋯働きぶりが足りないってのは、俺の早とちり⋯?
はは、なんだよ⋯最初っから歓迎されてたんだ⋯志満ねぇに。美渡ねぇに。千歌ねぇに。
こんな⋯こんなのさ⋯!
「こんなの泣くに決まってるじゃん〜〜〜!!」
「あっははは!絶対泣くと思ったわ!!」
「涼君、本当可愛いわね♪」
「りょーちゃん泣きすぎだよぉ〜!」
「絶対泣くって思ってたの!?確信犯なの!?」
「なんだよ、嬉しくないのか〜?このこの〜!」
「嬉じいっですっ!!」
皆で食卓を囲んで⋯笑いながら食べた今日の夕食は、とっても美味くてほんのちょっぴりしょっぱかった。
◇
「ふーっ⋯めっちゃ食ってしまった⋯。」
用意してもらってた空き部屋のベッドに寝転がりながら、今日の出来事を思い出す。
久しぶりに会った高海家の人達は、優しく俺を出迎えてくれた。
もちろん千歌ねぇも。
なんというか、凄い成長してた⋯色々と。
ミカンが付いたストラップを眺め、隣の部屋に居る彼女を思い出す。
「⋯好きだな、やっぱ。」
「なにがー?」
「どわぁあああああっ!?!?」
本気で焦った!心臓止まるかと思った!!
叫び声をあげながら飛び起きる。
「もー、あんまり大声出すと美渡ねぇに怒られるよ?」
「いやいやいやいや!千歌ねぇいつの間にここに⋯!?」
「ずっとノックしてたし、入るよって言ったのに返事無いから入ってきちゃった!」
「あ、あぁ、そうなの?⋯それはごめん。」
「良いよ良いよ!で、何が好きなの?」
やっぱ聞かれてた!でも今回は好きってしか言ってないからギリセーフか⋯?
いや⋯寧ろこれがチャンスだろ。
言うならきっと今しかないし、先延ばしにし続けたってどうにもならないんだ。
ずっと抱いてきた俺の気持ちを⋯貴方が好きですと、ただその一言が言えれば!
「それは⋯その⋯ち!」
「ち?」
言え⋯言うんだ俺!
「ち⋯千歌ねぇ!⋯がくれたこのストラップが好きだなぁーって!あ、あはははは!!」
もう嫌!ヘタレ!涼介の意気地無し!!
「やっぱり可愛いよねそのミカン!美渡ねぇは分かってないんだよ〜。」
「ははは⋯所でこんな時間にどうしたの?」
「あ、そうそう!私りょーちゃんの連絡先知らないから交換しようと思って!」
「そういえばそうだったね。じゃあはい、これが俺の連絡先だよ。」
「ありがと!これでりょーちゃんにいつでも連絡できるよ♪」
「まぁそんなに連絡することあるか分からないけどね。」
「安心してよ、めっちゃスタンプ連打するから!」
「それはそれで困る!」
「ふふ⋯冗談はさておき、そろそろ寝よっか!」
「あれ、もうそんな時間?じゃあおやすみ、千歌ねぇ。」
「うん!おやすみー!!」
そう言って彼女は立ち上がるが、歩き出す方向がおかしい。だって千歌ねぇが歩いているのは、俺のベッドがある方向だ。
「ち、千歌ねぇ?ドアはあっちだよ?」
「あっはは、りょーちゃんってばそれくらい私でも知ってるよぉ。」
「えと⋯じゃあ何故俺のベッドに入ろうとしてるんでしょうか⋯。 」
「一緒に寝る以外に理由があるの??」
一緒に⋯寝る?一緒に寝る!?
そのタンクトップ1枚にしか見えない千歌ねぇと一緒に寝たら、俺は理性との戦争が始まってしまう⋯!
「待った待った待った!ちょ、ちょっと落ち着こう千歌ねぇ!」
「りょーちゃんが落ち着いた方が良いんじゃ⋯。」
「すーはー⋯すーはー⋯。確認なんだけど⋯い、一緒に寝るっていうのは同じ部屋でって事だよね?1つの布団で2人ってことじゃないよね??」
「このベッドで2人で寝るんだよ?4月なんだから床とかで寝たら風邪ひいちゃうでしょ。あ、もしかしてりょーちゃん⋯照れてる?」
「⋯そりゃあ⋯まぁ⋯。」
照れてる以上に色々とヤバイんです。
千歌ねぇ、距離を詰めるのは少し待ってください。お風呂上がりのめっちゃいい匂いがするんです。
見えないように思いっきり自分の内腿をつねる。じゃなきゃポーカーフェイスを保てない⋯!
「ほらほら、早く寝よーよー。子供の頃よく寝てたでしょ〜??」
「んんんんんんっ⋯!で、でも⋯!」
「一緒に⋯寝よ?」
⋯無理です。
これ以上は内腿がねじ切れます。
結局押し負けて、今俺は片思いの人と一緒の布団で寝てますよ。
この人は自分の涙目と上目遣いのコンボが、いかに強力なものかをそろそろ自覚した方がいいと思うんだ。
嬉しさ半分、理性を残そうと必死になってるのが半分。
有り得ないだろうけど、こんな時に抱きつかれでもされたらと思うと⋯。
「んむぅ⋯りょーちゃあん⋯。zzz⋯」
⋯⋯何でもない。
寝言と共に思いっきり抱き着かれる。
玄関先でのデジャヴを感じるなぁ。
ってかそんな薄着なのに高1の男子をハグするってなかなかに危機感というものが足りないんじゃないですか⋯?貴方の事好きな思春期男子を抱きしめる時は、もうちょっと気をつけてもらわないと俺が死んでしまいますよ。
⋯でもそれって、千歌ねぇがまだ俺の事『そういう目』で見てくれてないってことだよな。
顔を上げると、そこにはすやすやと眠っている彼女。
「千歌ねぇ⋯貴方にとって俺は、ただの弟⋯ですか?」
なんて⋯この人が寝てる時にしか言えない自分が酷く惨めだな。
もう俺の理性との戦いは続きそうに無い⋯。
だってスベスベモチモチだから。
何がとは言わないけどスベモチなんだよ。
顔に当たる柔らかさが半端じゃないけどさ⋯この人下着着けてる⋯のか?
止めよう!この件に関してはこれ以上考えると理性がどうとか男の性がどうとかいう問題じゃなくなってしまう!エッチだと言われてもいいからちゃんともう1枚着てもらおう⋯。
戦い続けてたら眠くなってきた⋯落ち着くっていうのか⋯安心⋯なのか⋯。
「⋯おやすみ、千歌ねぇ。」
はっきりした答えなんて出なかったけど、俺の意識はそのまま夢の中へ落ちていった。
◇
「やっと寝た?もぅ、りょーちゃん考え事してて全然寝てくれないから本当に寝るとこだったよ!寝顔写メ頂きまーす⋯よし、OK!」
予め用意していた携帯の無音カメラでパシャリ⋯。
うんうん、バッチリ写ってる!
にしてもあんなに小さくって泣き虫だったりょーちゃんが見違えるほど成長してて、私ビックリしちゃった。
「ふふっ⋯泣き虫なのは変わってないけど⋯そこもりょーちゃんの良い所だと思うよ。だからなのかな⋯?君の事放っておけなくなっちゃうのは。りょーちゃんは私にとって⋯。」
『貴方にとって俺は、ただの弟⋯ですか?』
「っ⋯あれ?今何か胸が⋯きゅっ、てなった気がする。う〜ん⋯まぁいっか!おやすみ、りょーちゃん♪」
高評価を下さったワーテルさん、ありがとうございますっ!
ミカン食べ過ぎて手が黄色くなりました。へっへっへ⋯。
顔に当たる柔らかいのなんて一つしかないですよね。
涼介ぇっ!!!!(怒)
P.S.3rdライブ当選しました。