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最初に真っ先に飛び出したのはコブラだった。
「聞こえるぞ!」
「それは、よかったですねー!」
「なっ」
フランの最初の一撃は予測していた通りの場所を狙ってきた。
コブラは易々とそれを避け、フランの隙を突こうと攻撃するが、既に次の攻撃を放っていたフラン。
目を見開くコブラの目前に蹴りが迫る。
「(やっぱり修羅道を使うと戦いやすいですねー。)」
「修羅道?だと」
「あっ、やっぱり聞こえるんですねー。めんどくさい相手ですねー。」
目を見開くコブラの目前に蹴りが迫る。
「甘いぞ…」
「アイスメイク 盾(シールド)!」
「(・ε・`)チェッ…」
後数センチというところで、コブラの目の前に氷の盾が広がり、フランの蹴りを防いだ。
目を向ければ、エンジェルの隣に並ぶように立っている変態裸男の姿。
あの人形星霊の能力ですかー。
一旦、距離を置こうとしましたけど出来ませんねー。
仕方ないですね…奥の手に残しておこうと思ったんですけどねー。
ミーはヴァリアーリングから666のヘルリングに付け替えましたー。
「悪いこと言わないんで…死にたくなかった逃げた方がいいですよー。」
「ふざけんな!!」
レーサーを呼ばれる人がフランの挑発に乗って来て加速で勢いの増した蹴りをフランの背に放つ。
「…あっ?」
しかし、手応えのなさにレーサーは訝しげに眉を寄せる。
確かに背を蹴り上げた。
だが、感触がない。
「上だ!レーサー!」
「何!?」
コブラの言葉にバッと空を仰ぎ見ると、無数の黒い鴉共に空を舞うフランがいた。
先程レーサーが蹴り上げたのは、フランの幻覚。
「ありがとうございましたー。引っ掛かってくれて行って下さいー。舞え鴉ども、現限幻(ゲン)獣 六夢無(ム)骸鴉!!!」
フランの命を受け、鴉達はレーサー目掛け一気に降下する。
「…リキットグラウンド!」
「無駄ですよー。」
ホットアイの声と共に地面が盛り上がり、レーサーを守るように包み込むがそれは無意味だった。
「──────キュベリオス!」
「…ベスター!!!」
GAHHH!!!
今度は牙を剥いた大蛇が盛り上がった地面を越えて現れ、口から毒の霧をフランへと噴射したが…ベスターの咆哮で撃破した。
「良くやりました、ベスター!」
「グルルッ」
フランは槍とムクロウの匣を持ちならが仲間の前に立つようにして、六魔たちはブレインを守るように着地する。
睨み合う両者。
未だに動けない仲間たちは、ただただ目の前の闘いに驚くことしかできずにいた。
「な、何なんですの…この闘い…」
「六魔相手にたった一人と1匹で…」
「彼は一体…」
「…くそ」
一人で闘っているフランを援護しようと、必死に腕に力を込め、起き上がろうとするエルザ。
だが、キュベリオスに噛まれた部分に激痛が走り、崩れ落ちる。
「……ほう…我ら相手にここまでやるか。やはりお前はおしいな」
「やですー。ミーはあくまでも化猫の宿の魔道士なのでー!」