消えた蛙は魔法の世界で…   作:五月雨☆。.:*・゜

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スランプ状態から復帰しました。
これからもよろしくお願いしますm




ミー達は、作戦を立ててウェンディを助けに向かいますー。めんどいですねー。

勢い良く地面に倒れこむ前に妖精女王の体を受け止める氷魔法の変態さん。

妖精女王のその体はとても熱くて高熱を帯びていましたー。

 

 

「エルザ!!」

 

「エルザ…!!」

 

 

「マズいよ…このままじゃ毒が体中に回って…」

 

 

「────…ウェンディなら助けられるわ」

 

 

「そうですねー。」

 

 

絶望的な状況下、今まで黙視していたシャルルとフランがふいに口を開いた。

 

 

「シャルル、それは本当か…?」

 

 

「えぇ。…今は仲間同士で争ってる場合じゃないでしょ?力を合わせてウェンディを救うの!…ついでに雄猫とフランのムクロウだったかしら?」

 

 

「はいー。そうですよー。」

 

 

そしてシャルルの話では、ウェンディは解毒、解熱、痛み止め、傷の治療もできることを話した。

 

 

「でも治癒の魔法って失われた魔法(ロストマジック)じゃなくて…?」

 

 

「まさか…天空の巫女ってのに関係あるの!?」

 

 

「…それで、ウェンディは一体何者なんだ?」

 

 

気を取り直し氷魔法の変態さんが話す。

シャルルは一度息を吐きゆっくりと口を開きましたー。

 

 

「…あの子は天竜のウェンディ」

 

 

「天空の滅竜魔導士ですよー。火竜さんと同じですー。」

 

 

「「…!!」」

 

 

「滅竜…魔導士…?」

 

 

驚きに目を見開く皆。

中でも、火竜さんが一番驚いたようですねー。

 

 

「…驚くのはそこまで。詳しいことは後。今私たちに必要なのはウェンディよ」

 

 

そう言ってシャルルは、苦しみに耐えている妖精女王に視線を向けましたー。

ミーは妖精女王に近づいて雲のリングに炎を灯しましたー。

皆さん驚いてますねー。

 

 

「フ、フランくん?その炎はなんだい?」

 

 

キラキラの王子様風の人が聞いていたのでミーは答えましたー。

 

 

「ミーの国の魔法ですよー。いちいち驚かないで下さいよー。めんどくさいんですからー。」

 

 

ミーは、雲属性の増殖を使い妖精女王の血液を増やして毒の進行を抑えることに成功したのですー。

 

 

それにシャルルの言う通り、理由はわからないが六魔将軍もウェンディを必要としていますしー。

ムクロウがいますがどうにかなると思いますけどー。

それに、こちらは火竜さんの相棒とウェンディとムクロウを取り戻してからまずは妖精女王の受けた毒を解毒して貰いましょうー。

それから、奴らとの第二回戦はその後ですねー。

 

 

「うぉっし!行くぞー!」

 

 

「「「おぉー!!」」」

 

 

拳を高く上げ気合の声を上げる火竜さんに皆さんも続いていきますー。

 

 

「…よし、そうと決まれば我々を二組に分散しよう」

 

 

「手分けして探した方が早いですしね」

 

 

ジュラさんの提案に皆さんは黙って頷きましたー。

 

 

「リオンとシェリーは儂と来てくれ」

 

「はい」

 

「わかりましたわ」

 

 

「ならば、レン、イヴ、お前たちは私と共に来なさい」

 

 

「はい、一夜様!」

 

 

「ヒビキはどうするんだ?」

 

 

「僕はここに残るよ。こんな状態のエルザさんを残すわけにはいかないからね」

 

 

「あたしもここに残るわ。エルザをおいてはいけないし…」

 

 

「あい、わかった」

 

 

キラキラの王子様風の人と星霊女はの申し出に軽く頷きジュラさんは残っている火竜さんたちに目を向けましたー。

 

 

「ナツ殿はグレイ殿とシャルル殿と行ってくれ」

 

 

「んだよ、グレイとかよ…」

 

 

「チッ、しゃーねぇか」

 

 

「ミーは、どうしますかー?」

 

 

「フラン殿はヒビキ殿とルーシィ殿とここで待っていてくれ」

 

 

ミーの問いに答えるジュラさん。

ミーは首を横に振り、ジュラさんを真っ直ぐ見据えながら口を開きましたー。

1人の方が楽なのでー。

 

 

「ミーもウェンディを探しに行きますー。」

 

 

「…そうか。だが、行くのは構わないが…他に組む者は…」

 

 

「んじゃフラン、俺らと行こうぜ!」

 

 

火竜さんのお誘いがありましたが…ミーは1人がいいんですよー。異世界の人間に殺しを見せる訳には行きませんからー。

 

 

「いえ、一人でいいですよー。火竜さん』

 

 

嬉しそうに提案するナツの言葉を、穏やかで棒読みであっさり切り捨てるミー。

皆さんは驚いたようにミーに視線を向けましたー。

 

 

「っ、んでだよー!」

 

 

「色々ですー。」

 

 

「だがしかし、一人で平気なのか?」

 

 

「大丈夫ですー。仲間がいますからー。」

 

 

「僕のこと?」

 

 

ミーのフードの裏からシャルルと雄猫と同じ猫が出てきましたー。

 

 

「ハッピーと同じ猫がもう1匹!?」

 

 

「そういう訳ですのでー。」

 

 

「…ま、あのグラサン野郎でもフランに速さでは勝てねぇだろうし…確かに心配はねぇな」

 

 

氷魔法の変態さんは言葉に皆さんも確かにと頷きましたー。

六魔全員を相手にしても引けを取らぬ闘いを見せたミー。

有名人になりましたよー。ヘルプミー。

 

 

「そういうことなので、ミーはもう行きますー。シアンお願いしますー。」

 

 

「はーい」

 

 

ミーは、シアンの魔法で空を飛びましたー。

本当はアホのロン毛隊長の匣兵器を使おうと思いましたが質問に答えたくないので我慢しましたー。

ミーを褒めて下さいー。皆さんー。

 

 

「ったく…」

 

 

「んだよ、フランの奴ー…」

 

 

一瞬で目の前から姿を消したミーに氷魔法の変態さんが溜息をつきましたー。

火竜さんは口を尖がらせて不服そうに手を頭の後ろで組んでいましたー。

 

 

「…さ、私たちも行きましょう」

 

「…ん、おう。そうだな」

 

「…っしゃぁー!待ってろ、ウェンディ!ハッピー!とフランの白い鳥ー!!!!」

 

 

気を引き締め、そう叫びながら駆けだす火竜さんの後ろ姿を黙って見つめるシャルル。

 

 

 

 




お久しぶりです。
少しスランプ状態から復帰しました。
少しづつですが更新します。

一年以上?待っててくれた皆さんには感謝致します。
これからもこの『消えた蛙は魔法の世界で…』をよろしくお願いします。

五月雨

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